『ターミネーター』シリーズ誕生の背景に名作SFの存在? ジェームズ・キャメロンが明かす

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2019年10月30日 15:11  リアルサウンド

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『ターミネーター:ニュー・フェイト』(c)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

 11月8日に全国公開となる『ターミネーター:ニュー・フェイト』。製作を務めるジェームズ・キャメロンが、シリーズ誕生の裏に名作SFたちの存在があったことを明かした。


参考:アーノルド・シュワルツェネッガー&リンダ・ハミルトンら、『ターミネーター』最新作で来日決定


 第1作がキャメロンの監督・脚本で製作され、大ヒットシリーズとなった『ターミネーター』。その続編『ターミネーター2』の正当な続編となる本作には、アーノルド・シュワルツェネッガーとリンダ・ハミルトン、 そしてシリーズの生みの親でありながら、シリーズ最大のヒット作『ターミネーター2』以降、シリーズへの直接的な関与がなかったキャメロンが製作に復帰。監督は、『デッドプール』のティム・ミラーが務めている。


 一度は回避したと思われた人類滅亡の日“審判の日”。だが、その危機はまだ終わってはいなかった。人類の命運を握る女性ダニーを守る謎の戦士グレースと、女性の命を狙う凶悪に進化を遂げた最新型ターミネーター REV-9との壮絶な攻防。そして彼らの前に現れる、サラ・コナーとT-800。人類と地球の未来をかけた壮絶な戦いの火ぶたが、再び切って落とされる。


 「どれほど未来を予知したかはわからないが、私はSFのファンだった」と語るのは、これまで『ターミネーター』『ターミネーター2』を生み出したキャメロン。「私は14歳の時に、スタンリー・キューブリ ックの『2001年宇宙の旅』のHAL9000からとても大きな影響を受けたんだ。そして『地球爆破作戦』、マイケル・クラントンの『ウエストワールド』もそう。私はこれらの作品の科学の情報源をよく知っていたんだ。それをエネルギッシュなアクションと独特な形で組み合わせた のが『ターミネーター』なんだ」とシリーズ誕生の秘話を明かす。


 キャメロンが影響を受けたという『2001年宇宙の旅』の人工知能“HAL9000”、『地球爆破作戦』のスーパーコンピュータ“コロッサス”、 そして『ウエストワールド』の名優ユル・ブリンナーが演じるロボット“ガンマン406号”。それぞれの作品に共通するのは、“人工知能やロボットの反乱”。キャメロンは「SFファンとして、マシンの反乱という大惨事の後の未来がどうなるか? マシンが人類に核攻撃を仕掛けた後、我々人間は瓦礫の中から這い出てどう反撃するか?と考えた」と当初のアイデアを明かしつつ、「第1作のカイル・リース(※サラ・コナーを助けるために未来から送り込まれた人間)のキャラクターはそのアイデアから生まれ、彼のフラッシュバックの中で、私の想像したその後の世界が描かれている」と語り、登場人物を通して、キャメロンの推測した未来を描いていたことを明かした。


 続けて、「人工知能の発達により、何が人間の意識化を定義するのか? もしくはどの意識がこの世界を支配するのか?に関して終わりのない戦いが続くことを示しているが、私はここを気に入っているんだ」と、本作もシリーズを通して描かれてきた科学の進化への危惧を込めたテーマを踏襲していることを明かした。(リアルサウンド編集部)


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