2019年に盛況の初年度シーズンを過ごすTCRオーストラリア・シリーズが2020年に向けた暫定カレンダーを発表。TCRでは初となるバサースト2回開催や、F1併催イベントに掲げられる“TCRアジア・パシフィック・カップ”を含めた特徴的なイベントが揃った。
2年目のシーズン開幕戦に位置し、F1オーストラリアGPとの併催イベントになるアルバートパークでの1戦は、新たな試みとなるTCRアジア・パシフィック・カップとしての開催に。
このレースはグローバルで開催される各地域、各国選手権から広く参加者を受け入れての1回限りのイベントとして実施され、リザルトにはTCRオーストラリア・シリーズのポイントが付与されないノン・スコアリング・ラウンドとなる。
シリーズディレクターを務めるARGオーストラリア・レーシング・グループのマット・ブレイドは、「ARGを代表して、このユニークな特徴を持つ2020年TCRオーストラリア・シリーズの暫定カレンダーを確認できてうれしく思う」と手応えを述べた。
「この新たな試みとなるTCRアジア・パシフィック・カップの導入は、新しいシーズンを開始するのに最適な方法となるだろう。これには数々の意義があり、この国のチームやドライバーが世界各国から集うTCRシリーズの有力ドライバーやチームと直接力比べをする機会が提供できる」
「と同時に、オーストラリアが世界に発信する(F1併催という)ビッグステージでのレースを実現させるんだ。TCRを戦う彼らにとっても晴れ舞台となることだろう」
3月27〜29日のアルバートパーク戦を経て、シリーズはオーストラリア大陸を代表する名門トラック、マウント・パノラマ・サーキットへ。GT3車両による12時間耐久やVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの祭典、バサースト1000に次ぐ、プロダクションカーによる第3のイベント『バサースト6時間耐久』の併催イベントとして、TCRシリーズ初開催が決まった。
4月10〜12日の実質開幕戦を終えると、第3戦ウイントンは5月1〜3日、第4戦ザ・ベンドが6月12〜14日と続き、7月3〜5日のスロットに入る第5戦は「今後数週間以内に」開催地がアナウンスされる見込みだ。
そして“ウインターブレイク”を挟んでシーズン後半戦に入ると、8月21〜23日にフィリップアイランドで第6戦、そしてVASCでもおなじみのサンダウンで9月11〜13日に最終戦が争われる。
そして2度目のノン・スコアリング・ラウンドとして、シーズン終了後にもマウントパノラマでのレースが予定され、これがバサーストでの年間5個目のビッグイベント開催に。こちらの詳細もオーガナイザーより「追って詳細発表」が行われる。
「我々のTCRシリーズにバサーストを組み込むことは、誰にとっても喜びとなるだろう。スプリント形式のツーリングカー・レースがほぼ25年ぶりに、このアイコニックなトラックに帰ってくるのは素晴らしいことだ」と続けたブレイド。
「2年目のTCRカレンダーに注目度の高い新しいイベントを加えることにより、エントラントの誰もが国際的なコンペティションを体験する足がかりとなる機能も備えた」
「TCRオーストラリアは、ドライバーとチームにとって国内で最も国際的かつ、高品位なシリーズとしての地位を固めたと言えるだろう」
■TCRオーストラリア・シリーズ 2020年暫定カレンダー
RoundDateCircuitRd.13月27〜29日アルバートパーク*Rd.24月10〜12日バサーストRd.35月1〜3日ウィントンRd.46月12〜14日ザ・ベンドRd.57月3〜5日TBARd.68月21〜23日フィリップアイランドRd.79月11〜13日サンダウンRd.8TBAバサースト*
*ノン・スコアリング・ラウンド