スーパーGT:高橋一穂が長いGT300でのキャリアに幕。「レースは今後もやっていきます」

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2019年11月06日 15:41  AUTOSPORT web

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2019年スーパーGT第8戦もてぎが高橋一穂にとってのスーパーGTラストレースとなった。長年のパートナー、加藤寛規と。
11月2〜3日、ツインリンクもてぎで開催されたスーパーGT第8戦。今季のラストレースとなったイベントだが、2001年にスポット参戦を始めて以来、18年に渡ってGT300クラスで戦い続けてきたシンティアム・アップル・ロータスの高橋一穂にとって、スーパーGTでのラストレースとなった。

 多くの企業を経営するビジネスマンである一方、クルマ好きが高じモータースポーツに挑戦しつづけてきた高橋は、2001年に、ベルノ東海ドリーム28とともにGT500のNSX-GTをGT300に転用したドリーム28NSXアメリカンRで参戦を開始。2004年までこのNSXをドライブした。

 2005年にはヴィーマックRD320Rにスイッチしたベルノ東海ドリーム28は、2006年にムーンクラフトが作り上げたDPベースのGT300マシン、紫電にスイッチ。この年からパートナーが加藤寛規となり、1勝をマークしたほか最終戦の最終周までチャンピオンを争った。

 2009〜2010年は本業に集中するために1戦ずつの参戦に留まったものの、2011年からはふたたび紫電をドライブ。2013〜14年はマクラーレンMP4-12C GT3、2015年からはロータス・エヴォーラMCをドライブし、今年は66歳ながらGT300にフル参戦。レーシングカーのドライブを心から愛しており、年齢を感じさせない情熱でスーパーGTに挑み続けてきた。

 そんな高橋は今季もシンティアム・アップル・ロータスをドライブしてきたが、11月2〜3日のスーパーGT第8戦もてぎが高橋にとってのラストレースとなったことが、ロータス・ジャパン内のレースレポートで記された。事前には告知されなかったが、高橋らしくラストレースを静かに飾りたかった意向があったようだ。

 予選15番手を獲得したシンティアム・アップル・ロータスは、スタート直後の1コーナーでヒットされ、グラベルにストップ。しかし、スタートドライバーを務めた加藤がコースに復帰。勝負権こそ失ったが、高橋にバトンを繋ぐと、27位でフィニッシュすることになった。

「1コーナーに入ってから2回に渡って追突されたのですが、2度目はどうにもなりませんでした。レースでは序盤のペースは良かったですが、後半になるとタイヤもグレイニングが出てしまって、これを維持し切れなかったのは残念でしたね。高橋選手にとって最後のスーパーGTでのレースで、なんとしてもポイントを獲得したいと思ってがんばってきたので、本当に悔しいレースでした」と加藤はレースを振り返った。

 そして、最後のスーパーGTのレースを戦いきった高橋は「タイヤのグリップが思うように上がらなくて、コース内にマシンを納めるのがとても大変なレースでした。走っているときは集中しきっていたので、これが自分の最後のレースという意識はあまりなかったですね」と振り返った。

「とにかくきちんとゴールしなきゃ! リタイアだけはしない! と思って走ってました。スーパーGTはこれで終了ですが、レースは今後もやっていきます。スーパー耐久はがんばりますよ!」と今後もKTMで参戦するピレリスーパー耐久シリーズで“走り続ける”ことを誓った。

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