アプリが位置情報をどのような用途に使うかは、取得時に表示されるウインドウだけでなく、「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」でアプリを選択しても確認できます。
○プライバシー重視のソーシャルログイン「Sign in with Apple」
鳴り物入りで追加されたのが、ソーシャルログインの「Sign in with Apple」(日本語表記は「Appleでサインイン」)です。さまざまなWebのサービスやアプリを利用する際、いちいちユーザー登録をせずにSNSなどのログイン情報でログインできる「ソーシャルログイン」が普及していますが、そのアップル版というべき存在です。
ユーザーのプライバシーを売り物にすることをヨシとしないアップルがこの状況を看過するわけはなく、満を持してApple IDでログインできるソーシャルログインを作ったわけです。iPhoneやiPadでのログインは簡単で、白い「Sign in with Apple」(「Appleでサインイン」)をタップし、Face IDかTouch IDを使って認証を済ませるだけ。Apple IDやパスワードを入力する必要は必要ありません。
手間をかけずにログインできるのがSign in with Appleの特徴ではありません。ログインする際、誕生日や居住地などのプライバシー情報は渡さないだけでなく、希望すれば名前やメールアドレスを伏せてログインすることも可能。メールアドレスはログインのためにランダムで作られたものを使うため、そのアドレス宛てのメールをブロックすれば、それ以降は不要なメールを受信せずに済みます。
Sign in with AppleはアプリだけでなくWebサイトでも使えるので、AndroidスマートフォンやWindowsパソコンなどアップル以外のデバイスでも利用できます。この場合はApple IDやパスワードの入力が必要になりますが、プライバシー保護のメリットはiPhoneとまったく同じです。
○ポケットのスマホにはプライバシーが詰まっている