韻踏合組合が“内情”を交えて語る、10作目で辿り着いた制作スタイルの変化 MVの秘話も

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2019年11月14日 20:01  リアルサウンド

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韻踏合組合

 ハードライムと巧みなマイクリレーで、関西はもとより全国に名を馳せる韻踏合組合が記念すべき10枚目となるアルバム『マラドーナ』を完成させた。前作『王手』から2年ぶり、じっくり時間をかけてつくられた本作には、9組ものプロデューサー陣が参加。漢 a.k.a. GAMI、NIPPS、Moment Joonという世代別の異才3人を一同に集めた楽曲や、ミクスチャーバンドと作った楽曲、さらには前2作にはなかったソロ曲も収められ、いい意味でハチャメチャなところが痛快、実にバラエティに富んだ仕上がりとなった。往年の名サッカー選手の名前を冠した今回のアルバムはどのようにして生まれたのか。気になるアルバムタイトルの由来や先行公開された各MVの見どころ、さらにはデビュー20周年を迎える来年のことまで、たっぷりと話を聞いた。


■ハッシュタグ「#スポい」でお願いします(SATUSSY)
——前作『王手』を発売したときに「次のアルバムが10枚目になるので、そこに王手をかけたいです」というようなことをよく発言されてました。


SATUSSY:言ってましたね。


——ということは、今回のアルバムの構想はその時点からあったんですか?


HIDADDY:いや、毎回違う世界に行くんで。もう将棋からは離れていて(笑)。


ERONE:あのときはちょうど将棋のブームが来ていたんです。


——当時は天才中学生棋士と呼ばれた藤井聡太プロの活躍もありました。


SATUSSY:ただ、今世の中はラグビーなんですよね(笑)。


HIDADDY:タイトルにサッカー選手の名前をつけたのに(笑)。


遊戯:毎回、具体的なビジョンはないんです。あのときもアルバムタイトルが『王手』だからそう言わざるを得なかったという。後付けです(笑)。


SATUSSY:今回のテーマはと言うと「スポい」ですね。スポーツっぽいっていう。ハッシュタグ「#スポい」でお願いします。(©️MURA-T)


——今回のアルバムはいつ頃から制作を始めたんですか?


ERONE:『王手』が終わってすぐ作り始めました。


——そのときはどんなことを考えていました?


ERONE:「一網打尽」(2014年のアルバム『NOW』収録曲で、のちにNORIKIYO、SHINGO★西成、漢が参加したリミックスも発表)を作ってから、「一網打尽」を超える曲を作ろうというのがひとつの大きなコンセプトというか。それをひたすらやってる感じですね。


HIDADDY:でもできないんです、なかなか……。過去の自分は超えられない(笑)。


——そんななかで最初にできあがった曲は?


ERONE:「マイクリレー」ですね。


——「マイクリレー」は、運動会の定番曲「クシコス・ポスト」をサンプリングした耳馴染みの良い曲でした。


SATUSSY:「一網打尽」みたいなのを作らないといけないっていうのは裏テーマであるんですけど、ある種吹っ切れた感もあって。もう自分たちがやりたいようにやったほうがいいんじゃないか、もうちょっと違うベクトルで作った方がいいんじゃないかって考えながら完成したのが「マイクリレー」です。ただ、この曲はサビが1年半くらいできなかったんです。バースはとっくにできてたんですけど、サビは7、8回作っても完成せずに置いていた。そしたら、ふとSATUSSYが「これや」って思いついて、ジブさん(Zeebra)の「まわせ、まわせ、まわせ〜」の声を入れたんです。


——T.O.P Rankaz「INNER CITY GROOVE」のZeebraバースをサンプリングしています。


SATUSSY:締め切りがあると、イマイチやけど出しちゃえっていう空気になってしまうことがあるんですよ。でも今回は、いいものができるまで発表しないっていう姿勢でやれたから、みんなに感謝してます。アイデアがある日降りてきてつくる、みたいな。そういうことが今回は全曲においてできたんです。


——じっくり時間をかけて作ると。


SATUSSY:ジブさんのラインは、ある日スーパーで買い物をしてるときに「マイクまわせ、まわせ、まわせ」って浮かんできて「これや!」ってなったんです(笑)。


——前々作『REAL GOLD』、前作『王手』はポッセカットのみでしたが、今回はソロ曲も入っていますね。


HIDADDY:僕のソロの「FOOTWORK」は、息子がダンスを始めたんでブレイクダンスの曲を無性に作りたくなって、実費で作りました。それをSATUSSYに持っていって「組合長、韻踏のレーベルから出してください」って。


SATUSSY:内情(笑)。


遊戯:最近はずっとグループで作ってたんで、1曲ずつくらいはソロを入れようかという話になったんですよ。で、HIDADDYが一番先につくってて「これをアルバムに僕のソロとして入れてくれませんか?」っていう流れやったんです。


ERONE:今回は入ってる曲以外にもいっぱい曲をつくっていて。その中で厳選した10曲だけが入ったアルバムになりました。


SATUSSY:最初、ビートジャックもやってたんです。


ERONE:やってたな。「具志堅」(Lil Pump「Gucci Gang」のビートジャック(韻踏合組合Twitterより https://twitter.com/IFKRECORDS))とか。


——チャイルディッシュ・ガンビーノの「This is America」をビートジャックした「This is Amemura」もありましたね。


ERONE:僕らは毎週何かしら曲を作ってるんですけど、あるときビートジャックしてみようか? っていう動きになったんですよ。ビートジャックをして、そのビートを差し替えたら上手くいくんちゃうか? っていう思惑もあったんですけど、それをやっても意味ないなと。その結果、今回はそういうのがまったくない。全部オリジナルで作った楽曲で、1曲1曲、トラック自体も「こういう感じで」ってお互いにアイデアを出し合って作ったのが大きいですね。


——ソロ曲はサウンドの方向がバラけているし、ポッセカットでもミクスチャーロックにアプローチした曲があったりして、バラエティに富んでますよね。


SATUSSY:今回は今までより一層、全曲リード曲、シングル曲になり得る感じですね。前作はプロデューサーも2、3人だったんですけど、今回はDJ PMXさんとか、初めてやってくれた人も多くて。


パッと壁を見たら、マラドーナのユニフォームが目に入って(ERONE)
——固い韻が韻踏合組合の持ち味ですが、今回はライミングに関してどのような意識/スタイルの変化がありますか?


ERONE:たぶん踏み方のスタイルがより柔軟になってますね。自然とそうなった。結構ダメ出しもしあったんです。リリックが書き上がった時点で、ちょっと違うなとか言い合って書き直したりしてる。そうして何回か書いてるうちに韻よりは聞きやすさとかメッセージの方が強くなった曲もあるかもしれないです。


——ライミングに関してもダメ出しをするんですか?


ERONE:韻とかフロウに対するダメ出しじゃなくて、もっと雰囲気の違う感じで、みたいな感じですね。テーマがあって4人それぞれに書いてきたけど、方向性がバラバラやったりしたら言い合うし、4人の中でひとつ良いトピックがあったら、そのトピックを採用してそこを広げようとか。だからダメ出しというよりは、良いところを伸ばしていく作業ですね。


HIDADDY:アカンとなって変えるけど、それも違うなとなって元に戻るときもあるんです。だから変えるのがダサいというわけじゃないんです。1回みんなで意見を言い合ってみようっていう。


——より良いものにするための作業だと。


SATUSSY:そう。若いとケンカになったりもするんですけど、僕らもうおじさんなんで。そのへんは大丈夫。人の話をちょっとは聞こうっていう(笑)。


遊戯:でも、そこで深い傷を負って家に帰ることもありますけどね(笑)。


ERONE:内情(笑)。


SATUSSY:僕らの段階でそういう煮詰める作業があって、それがプロデューサーの手に渡ってさらにもう1回精査されるというか。「ここはこうした方がいい」って返ってくることもあるし、何段階か経て曲が仕上がっていくんですよね。


——その作業が以前と比べて今回は多かった?


SATUSSY:多かったですね。手間暇感が絶対違いますね。今回の方が手間暇かかってる。


ERONE:でも「マラドーナ」は一発OKでしたけどね。サビもすぐ降りてきて、バースもみんなで8小節書いて「これでOK!」って。すらすらできた曲と煮詰めた曲と、両方入ってますね。


——「マラドーナ」は、曲とアルバムタイトル、どっちが先ですか?


SATUSSY:曲です。“マラドーナみたいに手を挙げて騒ごうや”っていうアイデアを僕が言ったんです。マラドーナみたいに神の手を挙げろっていう。


ERONE:マラドーナはもう7、8年前からSATUSSYのアイデアとして出ていたんです。何かトラックをもらうと「これ、マラドーナにどう?」とか常々言ってたんです。けど、「違うな、違うな」が続いて。で、今回のオケをPUNCH & MIGHTYからもらったときに、「これでマラドーナはどう?」って。サビも「マラドナ、マラドナ」って感じでいいんじゃない? って。オケをもらってきたその日にテーマが決まって、みんながバースを書き合って一気にできたんです。


——そのワードをアルバムタイトルにした経緯は?


ERONE:最初はさすがにダサすぎるだろって話になってたんです。毎回アルバムタイトルは何個もアイデアを出すんですけど、イマイチ今回は決まらず。韻踏の事務所でミーティングしてるときにパッと壁を見たら、マラドーナのユニフォームが目に入って、背中に「10」と書いてあって。「10枚目だし、これでいいやん」って。


HIDADDY:事務所にあったマラドーナのユニフォームのバックプリントですね。「マラドーナ 10」と書いてあって。それがもうCDのジャケットに見えたんですよ。


ERONE:マラドーナは神の手だし、サッカー界の王じゃないか! と。「王手」と言っておいて、いきなり次が神になった(笑)。


遊戯:さすがの後付けですね(笑)。


HIDADDY:でも、今の10代の子たちは“神の手”ってわかるんですかね?


ERONE:わからないと思うよ。なんでマラドーナで、サッカーなのに手なん? みたいな。


SATUSSY:でも、わからないから調べて掘り下げていくっていうのがヒップホップですよね。ディグ精神。「マイクリレー」のジャケットもそういう感じなんですけど、初心者にはディグしてもらって、深く知ってる人にもより楽しめるような仕掛けもしてるっていう。わからなくていいけど、わかったらより楽しめるよっていう。


——アルバム曲に話を移すと、「Champ Road」には4人組バンド、noTOKYOのボーカルLINDAさんを迎えています。


ERONE:これは“王道”っていう意味なんです。


SATUSSY:「王手」から繋がってて。俺らが進んでいるのは王道だぜっていう。


——でも、リリックは、かつての暴走族向け自動車雑誌・オートバイ雑誌『チャンプロード』の世界を彷彿させました。


ERONE:そう。アレです。


HIDADDY:チャンプロードと聞くとあの雑誌を想像するじゃないですか。それを匂わせつつ、王道をただ英語にしてみた、くらいの感じです。


SATUSSY:でも、イメージ的には全員特攻服を着てるような感じ。背中に「韻踏合組合」って刺繍入ってるみたいな(笑)。


——noTOKYOとのコラボはどのような経緯で?


HIDADDY:ラッパ我リヤと「ヤバスギルスキル10」を発表したときに、ライブでバンド編成バージョンを披露したことがあるんです。そのバックバンドがnoTOKYOやったんです。


SATUSSY:それもあるし、「ヤバスギルスキル10」のトラックを作ったのがnoTOKYOなんですよ。そこで僕らは初めて知り合って。で、向こうも僕らを気に入ってくれて「是非一緒に何かやりたい」って。


遊戯:こういうロックっぽいテイストも1曲欲しいなって、だいぶ前から言ってたんです。で、たまたまカチッとはまるバンドと出会えました。


——「イカれてる イッちゃってる 異ノーマル feat. NIPPS, 漢, Moment Joon」は、まさに異能でアブノーマルなメンツを集めた曲ですね。


ERONE:いいでしょ、これ(笑)。


SATUSSY:イカれてる人を集めようと。それがいちばんわかりやすいかなと。


——サビで歌われているタイトルのフレーズは、BUDDHA BRAND「人間発電所」の一節からの引用ですね。


ERONE:サビのアイデアは前からあって。1回作りかけたけど完成まで至らずだったんです。で、今回、DJ PANASONICからトラックが来た時点で「これや。もう1回あのテーマでやろう」と。一方で「この曲はフィーチャリングを入れてもいいんじゃないか」って話していて、何人か名前が挙がった中でこの3人を集めたんです。伝説のNIPPS師匠が入ってますからね。気付きました? 最初にNIPPSさんが「韻踏組合」って言うんですよ。間違ってるんですよ(笑)。最初エンジニアの人が消したらしいんですけど、SATUSSYが「消さんといてください」って。


SATUSSY:そう。ここがポイントなんですよって。「でも間違えてますよ」「大丈夫です。戻してください」って(笑)。


■多彩な映像で伝える韻踏合組合の魅力とその裏側
——今回はアルバム発売前にミュージックビデオをたくさん出していることも特徴ですね。


SATUSSY:去年のHIDADDYの「FOOTWORK」も含めて5本出てますからね。今はYouTubeしか見てない人が多いから、そこにアプローチしていこうと。今後もシングルとMVを先に配信していって、作品が増えたらアルバムにしていこうかって考えてます。


——各MVの見どころを教えてください。まずは「マイクリレー」で、「実はこのシーンはもう一回よく見た方がいいよ」という部分はありますか?


ERONE:撮影日はメチャ暑かったんです。午前中からすげえ日差しがキツくて。なのに日焼け止めをみんな塗ってなくて。俺、最初のシーンでPUMAの細いヘアバンドを巻いてたんですけど、それを取ったら日焼けの線がパーンと入ってて。ロッカールームでの撮影が午後からあったんですけど、急遽帽子をかぶりましたね(笑)。ひょっとしてよーく見るとおでこに線が入ってるかもしれない(笑)。


——続いて「マラドーナ」。


SATUSSY:「マラドーナ」はカットされてるシーンがメッチャあるんです(笑)。


ERONE:メチャメチャ撮影は苛酷やったんです。監督のTAKESHI UCHIDAさんはすごくアツい人で、自分の制作スタジオごと動かしてくれて、照明、スタッフからドローンまで2日間総動員してくれたんですよ。


——撮影は1日じゃなかったんですね。


ERONE:丸2日間かけて、クソ暑い中で何シーンも撮って、もう本当にハードでした(笑)。エキストラの中にはおじいちゃんとかもいて、休憩も挟むんですけど、最後の方は監督さんの熱もどんどん上がっていてきて、「ちょっと気持ち入れていきたいんで。気持ち確かめたいんで」みたいな感じで撮ってくれてました。そのおかげで超いいものができたし、これこそ「#スポい」ですね。本当に汗の結晶。ただ、めっちゃ苦労したシーンが一瞬しか使われてなかったりするんです。


——どこですか?


ERONE:HIDADDYのパートで、大仏のマスクをかぶって頭を振ってるシーンがあるんです。真夏の海で撮ってて、エキストラの女の子がばっちりメイクして可愛くしてきてくれたんですけど、「これ(大仏のマスク)かぶってくれ」って言うて2時間くらい踊らされてるんです。でも使われたのは1カットっていう(笑)。だから、見どころはエキストラの熱ですね。今までの俺らのMVにない熱量。ハンパないです。


——ERONEさんのソロ曲「Upgrade」は、どのようなテーマで作った曲なんですか?


ERONE:ソロを作るときに「どんな曲を作ろう?」ってSATUSSYと話していて、俺はもうちょっと今っぽい曲を作ろうとしたんですけど、「いや、ERONEはひたすらラップが上手いことをもう1回証明した方がいい」って言ってもらって、そのあとワタさん(DJ WATARAI)がすごくいいトラックをくれました。


SATUSSY:今までのソロの作り方は、ビート選びも全部自由にやるっていう感じだったんですけど、今回はソロもみんなで話して作っていったんです。だからソロのクオリティも高くなっていると思います。


——「Upgrade」のMVの見どころは?


ERONE:見どころは、これがGhetto Hollywoodの、おそらく最後の作品になるであろうというところですね。とか言いつつ、まだ彼は続けるかもしれないですけど(笑)。「Upgrade」がIT用語なのでMVの世界観もそれに近づけたいと話していたんですが、最初全部「AKIRA」で返ってきて「これじゃ、AKIRAやんけ」って(笑)。「2020年だからAKIRA、当たり年だよ」とか言ってたんですけど徐々に仕上げていってこの形になりました。


——遊戯さんもソロ曲「WINE 4 ME」のMVを発表しています。


遊戯:見どころは、とにかく(出演している)女の子が可愛くて飽きないので、それをずっと見てもらいたいです。


——本屋というシチュエーションも面白かったです。


遊戯:もともとあまり人が多く出てこない映像にしたいと思っていたので、僕と女の子しか出てこないシチュエーションにしたんです。曲自体、ちょっとお洒落な感じで書きたいなと思ったのでSATUSSYくんといろいろ相談しながら、サビとかもこんな感じにしようか? って詰めていったんです。


SATUSSY:モテたいという内情をね(笑)。


遊戯:そう。まだまだモテたい。ワイニーしたいなっていうね。内情です(笑)。


——「Freeway」は、SATUSSYさんと遊戯さんのコンビネーション曲ですね。


SATUSSY:これはPMXさんが作ってくれたのが熱かったですね。最初は全員で歌おうと話してたんですけど、この曲は僕が歌詞を書いてみて遊戯と歌うのハマるなと思いました。今後PMXさんとはもうちょっと違うテイストの曲も作ってぜひクラシックを生みたいですね。


——改めて、今回のアルバムの仕上がりに対するそれぞれの印象をお願いします。


SATUSSY:韻踏をずっと聞いてくれてる友達とか知り合いに意見を聞くと2ndアルバム『Clitical 11』に近いと言われたんです。あれこれ考えずにただ自分たちがかっこいいと思ってるものをMAXにつくりこんで、ムチャクチャなんだけど良いっていうところがアルバムの色的に近いと言われるんです。アルバムを作ってると、いいこと言おうとか、落とし系の曲を入れようとか何やかんや考えがちなんですけど、「そういうのは一切関係ない」「イケてる曲のみ」「もう狂ってる」。そういう良さが出てるんじゃないかと思います。


HIDADDY:いい意味でアホさが出てるなと思いますね。


遊戯:でも、そこでちょっと格好付けるんやっていう曲もあるし。


ERONE:やっぱり頭からアルバムとして作ってないからですかね。1曲1曲のベクトルが違うということが良い方に作用したなって思います。


——ラスト曲の「Spotlight」は、実際のライブの歓声まで入れたライブチューンですからね。まさにノリ重視。


遊戯:でも最近ライブやっててしんどいんですよ。


HIDADDY:スポいからね(笑)。


遊戯:だから、『マラドーナ』はメチャメチャしんどいアルバムになりました。


ERONE:『REAL GOLD』のときは「LAST MEAL〜最後の晩餐」とか「SUPERMARKET」とか「胃袋でパーティー」とか、食べ物の歌が多いんです。あのときはみんな腹が減ってた(笑)。


遊戯:で、食い過ぎて太りすぎて、そろそろ運動しようや、みたいな。みんなで運動不足を解消しようというアルバムですね、『マラドーナ』は(笑)。


——来年で韻踏合組合のデビュー20周年になります。10周年のときは元メンバーも集合してアルバム『都市伝説』を作りましたが、次はどのようなことをしたいと考えていますか?


HIDADDY:そろそろ2代目出しますか(笑)。


SATUSSY:それかメンバーを増やすか……(笑)。


HIDADDY:あとはソロを出したいですね。


ERONE:あはは。グループの20周年で何をしたいんですか? って言われてソロを出したいって(笑)。


遊戯:話を聞いてないんか? それこそ実費でやってくれ(笑)。


ERONE:アルバムになるかわからないけど、作品はずっと出していくんで、20周年関連の作品は出ると思います。


SATUSSY:そやな。リリースは間違いなくあるやろうし、あとは東京で大きいイベントを開催したいと考えてます。なにかしら動きはあるんで楽しみにしておいてください。(猪又孝)


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