Kis-My-Ft2、紅白初出場で9年目の悲願達成 ネガティブをバネに新たな笑顔を作ってきたグループ像

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2019年11月15日 06:01  リアルサウンド

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Kis-My-Ft2

 Kis-My-Ft2が、『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で“紅白初出場“を決めた。2011年8月のデビューから、実に9年目の悲願達成に、北山宏光も「うれしかったけれど、同時に感慨もありました」とコメントを寄せている。


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 ジャニーズアイドルにとって、NHKホールはホームとも呼べる場所だ。ジャニーズJr.時代から足繁く通い、ダンスリハーサルを重ね、『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)に出演して、ステージに立つという経験を積んでいく。


 ときには、そのリハーサル会場でオーディションを受けたというエピソードを聞くこともある。なかでもKis-My-Ft2にとっては、14年前にジャニー喜多川社長から、そのグループ名を伝えられたという思い出の場所でもあり、今回の“初出場“に胸が熱くなるのも頷ける。


 そんな縁深い場所で開かれる『NHK紅白歌合戦』。近年の同番組では、歌手たちの美声に酔いしれるだけではなく、時事ネタを取り入れたパフォーマンスや、異色のコラボレーション、出場者みんなで大合唱を繰り広げるなど、多彩な演出が見どころになっている。


 今年も内村光良(ウッチャンナンチャン)が総合司会を務めるとなれば、よりバラエティ色強めの笑い溢れる時間になるはず。その点、Kis-My-Ft2は“待ってました“と言わんばかりに盛り上げてくれるだろう。NHKホールがホームであることに加えて、過酷なロケなどアイドルのギリギリを攻めた笑いに挑戦してきた7人。大いに爪痕を残してくれるに違いない。


 なかでも、横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永の4人の活躍に期待が高まる。中居正広がプロデュースした派生ユニット“舞祭組“としても人気を集めてきた彼ら。デビュー当時、前列に立つ北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太と比べて、衣装が地味だったり、露出が少なかったりと、なにかと目についたグループ内格差を、あえてネタにして笑いを生み出す強さを身につけてきた。


 ネガティブに負けず、それをバネに新たな笑顔を作る。その泥臭くも、前向きな彼らを見ていると、落ち込んでいる場合ではないように思えてくるのだ。また、苦手なことを弱点として見つめるよりも、好きなことを魅力としてとことん突き詰めていくスタイルも。


 料理好き、アニメ好き、美容好き、お笑い好きといった趣味を追求し、オリジナリティ溢れるキャラを確立させた。1級マグロ解体師に合格したり、俳句で専門家を唸らせたり、アニメオタク界隈から一目置かれたり、全身脱毛や独自の美容法を堂々と公表したり、お笑い芸人たちに負けないガヤを入れたり……と、彼らの存在感はまさに唯一無二だ。


 そんな彼らが、今夜11月15日放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)に出演する。予告動画を見ると、千賀がプロデューサー中居正広に対して「超腹立って!」と何やらぶっちゃけている様子が映し出される。もちろん、彼らと中居正広の間には、熱い師弟関係があるからこそ成り立つネタ。果たして、どんなふうに尊敬する先輩をイジっていくのか。そのトークの上達ぶりも、また気になるところ。


 彼らを見ていると、まだまだ貪欲に笑いを突き詰めていこうとする気合を感じる。『プレバト!!』(TBS系)や『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、共演してきたダウンタウンが、遠慮なくツッコミを入れていくことで、さらなる笑いが生まれるのではないだろうか。


 紅白という大きな舞台を控えて、さらに勢いを増していくKis-My-Ft2。歌に、ダンスに、ローラースケート、演技に、バラエティに……と、彼らの強みがたくさんある中で、年末の晴れ舞台でどんな活躍を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ない。(佐藤結衣)


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