GENERATIONS「DREAMERS」メンバー7人の映像が伝える、夢を叶えようとするすべての人に向けた勇気と希望

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2019年11月15日 13:11  リアルサウンド

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GENERATIONS from EXILE TRIBE『SHONEN CHRONICLE(CD+DVD)(初回生産限定盤)』

 『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への初出場が決まり、今後さらなる注目を集めていくことになるであろうGENERATIONS from EXILE TRIBE(以下、GENERATIONS)。彼らが11月21日に発売する7枚目のアルバム『SHONEN CHRONICLE』初回生産限定盤には、ドラマ仕立ての「DREAMERS」MVの各メンバーver.が収録される。それに先駆け、11月4日から7夜連続、24時間限定で公式YouTubeチャンネルで各メンバーver.のフルが公開された。


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 「DREAMERS」は、GENERATIONSの3カ月連続リリース第2弾作品であり、記念すべき20枚目のシングル曲。オリジナルのMVは「もし自分がGENERATIONSにならなかったら」をテーマに、メンバー7人がそれぞれ主役となった7つの青春ストーリーをオムニバス形式で展開。各メンバーver.では、それぞれの背景にあるディテールも楽しむことができるようになっている。


 関口メンディーは、かつての人気子役が現在はデパートの屋上のヒーローショーで戦闘員役を演じているという設定。“頑張っている姿は誰かがきっと見ていてくれる”というメッセージが伝わる感動作だ。メンディーver.ではダメなヒーロー役を手助けするも報われない理不尽な状況が描かれ、メンディーが抱える苦悩の深さがより濃く表れている。


 白濱亜嵐は、短距離走を専門とする陸上選手。思うようにタイムが伸びず心が折れそうになる中、母親の手紙をきっかけにもう一度競技に向き合おうと決意する。白濱ver.では、数々のトレーニングシーンが描かれ、どれだけ努力をしてきたかがより伝わるような内容となっている。


 実家で母親と2人暮らしの小森隼は、バンドでギターを担当し、売れるのを夢見て練習にライブに励んでいた。しかし活動がうまくいかず、ギターを捨て夢を諦めようとするも、母親の後押しで心を入れ替え、再びバンドメンバーたちと夢を追いかける。小森ver.はライブシーンが長めで、小森のギターシーンのソロカットや、楽屋でギクシャクしているメンバーたちの葛藤の様子が詳しく描かれている。


 大学4年生の佐野玲於は、これといった夢も見当たらず、コンビニでバイトをする日々。同級生たちは次々に就職を決め焦りが募る中、常連客のスナックのママだけが佐野を励まし、佐野の中に何かが目覚めていく。佐野ver.は、万引き犯を見つけるも何もできない様子や、バックヤードで段ボール箱をロボットのように装着して遊ぶシーンなどが追加され、就活生のモラトリアム感が色濃くなっている。


 制作会社に勤める中務裕太はお昼の情報番組のADとして忙しく走り回る。街角インタビューの途中、ふと路上ライブをしているお笑い芸人の卵を見て、高校時代に教室で演じた漫才を思い出す。そんな思い出と後輩の頑張る姿を重ね、改めて目の前の仕事に向き合っていこうと立ち上がる。中務ver.はトイレで寝ているところから始まるADとしての苦労や、学生時代の漫才シーンがじっくり描かれ、オリジナルでは一瞬しか映らない片寄涼太が働くケーキ屋に訪れるシーンなどもあり、コラボ感・クロスオーバー感が増している。


 大工の数原龍友は、建設現場で汗を流し、後輩や同僚へのライバル意識を燃やしながら、一生懸命ビルを作っていた。その働く姿を親方は影から見続け、数原はリーダーとなり、仲間たちを引っ張って行く頼もしい存在になっていく。数原ver.では、仕事に励む姿、仲間たちと楽しく過ごす様子がじっくりと描かれ、リーダーにふさわしい人物だということが分かりやすく伝わるようになっている。また、片寄が作ったと思われるケーキを食べるシーンも多く登場する。


 片寄涼太は、パティシエ歴4年目。新作スイーツ作りに勤しんでいた。自信作を上司に認められ彼女にプロポーズし、彼女の実家である老舗和菓子屋に挨拶に行くも門前払いを受ける。しかし帰る途中に思いとどまり、再び両親の元へ行き思いを伝える。片寄ver.は、パティシエとしての仕事風景や、新作スイーツを作る過程が丁寧に描かれ、最後には中務が店を訪れる。


 オリジナルのオムニバスのものよりも当然それぞれのストーリーが鮮明になり、登場人物の心境がより深く伝わるものになっている各メンバーver.のMV。7人それぞれの映像に共通しているのが、最初と最後に鏡で自分を見つめること。最初は冴えない表情をしているが、最後は自分に向けて頑張れよと言わんばかりの期待に満ちた表情をする。顔上げて一歩踏み出せば、その先に晴れやかな笑顔が待っているという希望が描かれたような映像作品は、「DREAMERS」という楽曲とともに夢を叶えようとするすべての人に勇気を与えてくれるだろう。(本 手)


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