第66回マカオグランプリ:初挑戦のフェルショールがF3ワールドカップを制す。ビップスは2位

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2019年11月18日 01:21  AUTOSPORT web

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第66回マカオグランプリ FIA F3ワールドカップ表彰台
第66回マカオグランプリのFIA F3ワールドカップは11月17日、15周の決勝レースが行われ、4番手からスタートしたリシャード・フェルショール(MPモータースポーツ)が逆転優勝。ポールポジションスタートのユーリ・ビップス(ハイテックGP)は2位、ローガン・サージェント(カーリン・バズ・レーシング)が3位となった。

 恒例のライオンダンスなど、セレモニーを経て迎えた第66回マカオグランプリのFIA F3ワールドカップの決勝レース。ポールポジションスタートのビップスがトップを守ったものの、2番手スタートのロバート・シュワルツマン(SJMプレマ・セオドール・レーシング)と3番手のクリスチャン・ルンドガード(ARTグランプリ)が競り合い、シュワルツマンは左フロントをヒット。その間に、4番手スタートのフェルショールが2番手へ浮上し、ビップス、フェルショール、ルンドガード、アレッシオ・ロランディ(トライデント・モータースポーツ)と続いた。

 トップのビップスは序盤からリードを築き、1秒以上のマージンを築いていったが、4周目にフェルディナンド・ハプスブルク(ARTグランプリ)が山側で激しくクラッシュ。セーフティカーが導入された。

 レースは残り8周でリスタートを迎えるが、ここでタイミングを合わせたフェルショールは、アウト側から豪快にビップスをオーバーテイク。リスボアの進入でトップに立ってみせた。ただ、かわされたビップスは終盤までピタリとつけ、逆転を狙う。

 残り5周というところでは、マンダリン・ベンドの進入でトラブルのためかストップしたソフィア・フローシュ(HWAレースラボ)の車両を回収するためバーチャル・セーフティカーが導入されるが、このリスタートでもビップスの逆転はならず。逆にリスボア・ベンドでの突っ込みで、ルンドガードをかわし3番手に浮上していたローガン・サージェント(カーリン・バズ・レーシング)の接近を許した。

 勝利が欲しいビップスは、ファイナルラップまでDRSを駆使しながらフェルショールを追うが、逆転はならず。フェルショールがマカオグランプリ初挑戦で優勝。2位はビップス、3位はサージェントという結果となった。

「正直、信じられない気分だよ!」とフェルショール。

「すごく忙しいレースで、ずっとユーリからのプレッシャーにさらされていた。彼は速すぎたからね。でも彼が大きなムーブでオーバーテイクを仕掛けてからギャップを確保できたんだ」

 一方、マカオ制覇はならなかったビップスは「すごくガッカリしているよ」と悔しがった。

「セーフティカーのリスタートをのぞけば完璧な週末だったと思う。あのとき何が起きたのかは分からないけど、タイヤで何かをひろったんだと思う。結果的に大きなフラットスポットを作ってしまった」

 角田裕毅(ハイテックGP)は、決勝で果敢なオーバーテイクをみせ11位でフィニッシュ。初めてのマカオGP挑戦でトップ10に迫る成績をを残した。

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