ホーム > mixiニュース > エンタメ > 芸能総合 > 吉岡里帆が世界的劇作家の作品に挑戦!「舞台は私にとって、気が小さい自分の殻を破れた『原点』。日常を忘れ、どこかに遊びに行く気持ちで観てもらえれば」

吉岡里帆が世界的劇作家の作品に挑戦!「舞台は私にとって、気が小さい自分の殻を破れた『原点』。日常を忘れ、どこかに遊びに行く気持ちで観てもらえれば」

0

2019年11月20日 06:51  週プレNEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週プレNEWS

写真女優としての原点である舞台に帰ってきた吉岡里帆
女優としての原点である舞台に帰ってきた吉岡里帆

女優の吉岡里帆が、2020年1月13日(月・祝)〜2月2日(日)に東京芸術劇場プレイハウスにて上演される舞台『FORTUNE(フォーチュン)』に出演する。

本作は、多くの名作戯曲を生み出しトニー賞、オリビエ賞などの賞を受賞した、英国演劇界を牽引する世界的劇作家サイモン・スティーヴンスによる新作。ゲーテの代表作『ファウスト』を題材に、舞台を現代のロンドンに置き換えた野心作である。

ストーリーは、映画監督として成功を収めながらも胸に喪失感を抱え、悪魔と契約し、欲望を叶え続けようとする主人公・フォーチュンの生き様を描いたもの。吉岡はフォーチュンが想いを寄せる実直な映画プロデューサー、マギーを演じている。

吉岡といえば、もともと小劇場出身。舞台出演は『ナイスガイin ニューヨーク』(2016年12月)以来3年ぶりとなる。そこで彼女に、今回の舞台にかける意気込みや見どころなどを聞いた。

***

――今回の『FORTUNE(フォーチュン)』は、イギリスを代表する劇作家として世界的に著名なサイモン・スティーヴンスの新作だそうですね。まず、出演のお話が来た時の感想は?

吉岡 舞台で演じるのは久々なので、それが何よりもうれしかったです。それと、世界的に活躍する方の作品に出演できるというのは女優として大変光栄で、幸せな気持ちになりました。

早速、台本を読ませていただいたんですけど、本当に面白いんです。これはいったい、どんな風に仕上がっていくんだろうと、自分が出演することも忘れてワクワクしました(笑)。

――内容はゲーテの名作『ファウスト』の舞台を、現代のロンドンに置き換えた作品。映画監督として成功を収めながらも喪失感を抱えた主人公・フォーチュンが、悪魔と契約を交わし、自身の人生を半分にする代わりにあらゆる望みを叶えようとしていきます。

吉岡 オリジナルの『ファウスト』は、19世期の作品ということもあり哲学的な意味合いが強いのですが、演出を手がけるショーン・ホームズさん(イギリスの人気劇場の芸術監督を約10年務めた演出家)は、楽しく仕立てる方だと聞いています。現代版ということもあり、決して難解さはなく、お客さんが身近にある物語として楽しく見られる作品になるんじゃないかと思います。

――吉岡さんはフォーチュンが想いを寄せる映画プロデューサー、マギーを演じます。どんな女性なんでしょう?

吉岡 知的で、芯が強く、思慮深い女性ですね。こういう大人の女性を演じられるのはうれしいです。ただ、いくら立派に見えたとしてもやっぱり人間なので、どこかで欲深さみたいなものはあると思うんです。なので、ただキレイに演じようとせず、自分の心の中に渦巻いているエネルギーをそのまま出して、生身のマギーを演じられたらいいと思っています。

――マギーから見てフォーチュンはどんな男性なんでしょうか?

吉岡 ある意味、少年のような男性ですね。大きな夢を抱いていて、それに向かって、いつも強気で向かっていく。マギーはそういう純粋な面に惹かれていくんだと思います。一方で、弱くてダメな部分もいっぱいあるんですけど。

――そのフォーチュンと出会ったことで、マギー自身も引きずられるように運命が大きく変わっていく......。

吉岡 そうですね。あえて詳しくは語りませんが、そこも見どころのひとつです。ぜひ楽しみにしていただきたいです。

――吉岡さんはドラマ『ごめん、愛してる』(2017年)や『きみが心に棲みついた』(2018年)など、心に何かを抱えている男性に翻弄される可憐な女性の役も多く演じていますよね。

吉岡 確かに、言われてみればそうかもしれません(笑)。

――吉岡さん自身もそういう男性に惹かれるタイプですか。

吉岡 私は誠実な人が好きです(笑)。でも今回はそういう恋愛的なところが浮き出るというより、人生が破滅していく上で「生きるってなんだろう」と観客に問いかけるような作品です。より人間同士の関わりのようなものをしっかり表現したいと思います。

――ところで吉岡さんは、もともとは舞台が女優としてのスタート地点なんですよね。

吉岡 そうです。学生の頃はよく小劇場に出ていました。私は幼い頃から気が小さくて、すぐ緊張する性分なんです。でも舞台のおかげで自分の殻を破ることができました。小劇場は自分の原点ですね。

――現在はテレビや映画での活動がメインですが、演じる上で舞台との違いは?

吉岡 やっぱりお客さんが目の前にいることです。テレビや映画は、私が演じてから世に出るまでにたくさんのプロフェッショナルの皆さんに作り上げていただいてからお客さんに届くわけですけど、舞台は特にその部分がダイレクトというか。私自身、とにかくお客さんのために、という思いで演じています。

――この作品で初めて舞台を観る人もいると思うのですが、舞台の楽しみ方のコツなんてありますか?

吉岡 舞台って、必ず一度、会場が真っ暗になってから幕が開くんですけど、それは「さぁ、ここから私たちの世界に来てください」という合図だと思っていて。だから日常を忘れ、どこかへ遊びに行くようなワクワクした気持ちで観てほしいですね。

それと、舞台は目の前で人が演じているので、より物語も生々しい。観ていると自然に引き込まれると思います。

――最後に『FORTUNE(フォーチュン)』にならって、なんでも望みを叶えてもらえるとしたら吉岡さんは何を望みます?

吉岡 その質問、この作品の取材でよく聞かれるんです。その度に別のことを言ったほうがいいかと思うんですけど......(笑)。なんだろう。望みは......やっぱり自分に関わってくれる方、全員が幸せになってほしいですね。あるいは、世界の平和とか!

――なんだか、すごく教科書的な答えですね。

吉岡 いや、本当にそう思うんですって! 寿命を削ってでも叶えたい望みなんて、そう思いつかないです。それ以前に、私は悪魔と契約なんてしないですけど(笑)。

■吉岡里帆 YOSHIOKA RIHO
1993年1月15日生まれ、京都府出身。ドラマには連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ)、『カルテット』(TBS)、『君が心に棲みついた』(TBS)、『健康で文化的な最低限度の生活』(関西テレビ)などに出演、映画は『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』『パラレルワールド・ラブストーリー』『ホットギミック ガールミーツボーイ』『見えない目撃者』など代表作多数。現在はドラマ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系、毎週金曜23:30〜)に出演中。PARCO PRODUCE2020『FORTUNE(フォーチュン)』は、2020年1月13日(月・祝)〜2月2日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスにて上演。

取材・文/大野智己 撮影/武田敏将

    あなたにおすすめ

    ニュース設定