SUPER★DRAGON、『DRA FES』で結成4周年をお祝い ユニット別のステージも披露

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2019年11月20日 12:01  リアルサウンド

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SUPER★DRAGON(写真=笹森健一)

 ヘヴィロック、ラップ、ヒューマンビートボックスなど多彩なジャンルを融合させた音楽と高難易度のフォーメーションダンスで魅せる平均年齢17歳の9人組ミクスチャーユニット・SUPER★DRAGONが、11月16日に結成4周年を記念した『DRA FES 2019』を開催。イベントは2部制で行われ、両部合計6000人のファンとともに大切なアニバーサリーを祝った。 


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 ファンへの感謝の気持ちを伝えるべく年に一度開催される『DRA FES』(以下、ドラフェス)だが、4回目を迎える今年は過去最大規模の会場である東京・豊洲PITにて行われた。メンバーが女子高生ルックや学ラン姿で楽しませたファンミーティング形式の1部、高難易度のSUPER★DRAGONの音楽と熱量を体感できるライブ形式の2部と、昼夜異なるコンセプトを用意し、グループの幅広い魅力を再確認するイベントとなった。ここでは2部『DRA FES 2019 〜4th Anniversary Live〜』の様子をお届けする。


 メンバー一人ひとりの顔がスクリーンに映し出されるオープニング映像が流れ、ステージ上段に姿を現したSUPER★DRAGON。真っ赤なライトに染まる会場に強烈な銅鑼の音が鳴り響き、一曲目に放たれたのは今年2月にリリースしたアルバム『2nd Emotion』のリードトラック「WARNING」。 “怒り”を表現したダーティーサウスヒップホップで、オープニングから感情を剥き出しにしてオーディエンスにぶつけていく。続く「La Vida Loca」では全員がステージ下段に降り立つなか、楽曲コンセプトをプロデュースした和哉がイントロで勢いよく上段へと駆け上がり、低音ラップをドロップ。オリエンタルなサウンドに合わせてファンもペンライトを高く振り上げ、一気に一体感が高まるのが感じられた。


 メンバーはわきおこる歓声に「ありがとうございます!」と笑顔で答え、最初のMCタイムへ。池田彪馬が「最高の夜にしようぜ!」と甘くささやけば、剣道経験者の松村和哉が「持ってる青いやつ上げてくれ!」と数千人を巻き込んでペンライトを竹刀がわりに「面〜! 面〜!」と素振り。“鉄オタ”の伊藤壮吾は得意の車内アナウンスを有楽町線バージョンにアレンジし、飯島颯は「こんな大勢のファンの皆さんと4周年を祝えて、なんまら、でら、いぎなり、ごっつ、すっごい嬉しいです!」と方言を混ぜて喜びを表現した。田中洸希はいつもより長めのビートボックスでクールに、柴崎楽は「4周年目もみんなのことがだ〜い好きな楽で〜す♡」と愛嬌たっぷりに、志村玲於は「今日はそのテンション最後までよろしくお願いします!」と元気よく挨拶。ジャン海渡はお決まりの “ジャジャジャジャン”コールを「記念すべき日だから全員でやろうよ」と提案し、“ひょひょひょひょうま!”、“とととともや!”と、9人それぞれのバージョンで盛り上がった。「全員でやると楽しいね(笑)」と嬉しそうな古川毅は「一部ははっちゃけ疲れましたけど、ライブする体力はビンビンに残っています!」と宣言。「俺たちと一緒に最後までドラフェス楽しめるんですかね!?」と煽り、再びパフォーマンスへと戻っていった。


 今年10月から、年長組4名による「ファイヤードラゴン」、年下組5名による「サンダードラゴン」、そして本来の「SUPER★DRAGON」と、“3形態”の公演で全国5都市を回るユニットライブツアー『TRIANGLE』を敢行中の彼ら。ここからは現在進行中のツアーの要素を織り交ぜ、各ユニットのステージを展開していく。


 まずはファイヤードラゴンがバックダンサーを率いて登場。「On My Way」はステッキを小道具に用い軽やかに、「Blackjack」は赤いソファに腰掛け、リリックと連動したカードゲームの映像を背にパフォーム。ライブの定番「PAYAPAYA」ではサビのヘッドシェイクをヘッドバンギングと見まがうほどの熱量でグイグイ引っ張り、ファンも「待ってました!」と言わんばかりのテンションで応戦する。一方「Let’s Get Down」ではミラーボールが輝き、ダンスフロアさながらのムードに。振り付けを担当した玲於がダンスムーブのポイントを伝授し、ファンと振りを合わせてディスコチューンを楽しんだ。MCでは、ハードな曲が並ぶなか、あえて衣装を “彼氏ニット”にしたと明かす毅。「みんなと付き合って4年目だよということで」とロマンチックな意図を伝えると、会場からは黄色い悲鳴がわきおこった。さらに、4年間で会場の規模が10倍になったこと、今年だけでアルバム3枚を発表したことなど、過去の『ドラフェス』と今年の活動を振り返り、感慨深げなメンバーたち。颯は満員の客席を見つめながら「今こうして規模も大きくなったステージにSUPER★DRAGONという家族みんなで祝福できてうれしいです。本当にありがとうございます」と感謝を伝え、続くサンダードラゴンへとバトンを繋いだ。


 ファイヤードラゴンがダンサブルで“ファンク”なステージを展開したのに対し、サンダードラゴンは“パンク”がテーマ。ツアーでも共にしている生バンドを引っさげ、体の芯までビリビリと響く迫力のパフォーマンスを届けた。一曲目の「Rock Tonight」から激しく飛ばし、「Hard Days」ではタオルを手にして頭上で大きく振り回しながら歌唱。「INAZUMA」では曲中にバンドメンバーの紹介を挟みつつ爽やかに疾走した。ラストの「リマカブロ!」ではスモークがガンガン放出され、「もっと楽しんでいこうぜ!」と声を張り上げ、ステージを跳び回りながら一心不乱に駆け抜けた。MCでは「楽しいなおい!」と気持ちよさそうに叫ぶ洸希。彪馬は年長組の衣装に対し「何が“彼氏ニット”じゃ」とツッコミを入れつつも、オーバーサイズトレーナーという自らの装いについて「パステルカラーでかわいいんですけどね」とコメントした。スタイリストから萌え袖を提案されるも断固拒否したことを暴露すると「見たい〜!」と残念がるファンたち。和哉も「狙ってやるもんじゃないからね」と彪馬に同意していたが、熱いリクエストを受け、照れながら長めの袖をたゆませて手を振った。近況ではユニット内で流行っているアカペラを披露したり、壮吾が架空のゆるキャラ“そうとくん”の著作権をテーマパークのチケットと引き換えに彪馬から買収しようとしていることなど、わちゃわちゃトークを展開。パフォーマンスとギャップのあるあどけない素顔を覗かせ、ファンを和ませた。


 続いては、ファイヤードラゴンの「Drive Me Crazy」、サンダードラゴンの「真冬の熱帯夜」、そしてSUPER★DRAGONの「Jacket」を立て続けに披露。白のワイドシャツにタイトなブラックパンツという大人セクシーなスタイリングで、4年目の成長を感じさせる艶っぽいパフォーマンスで魅せていく。
 再び全員が集まると「なんか久しぶりな感じがする」とはにかむメンバーたち。誰一人として欠けることなく4周年を迎えたことについて、毅は「それぞれいろんな悩みがあったり、学校に通うメンバーもいたり、何かほかの選択肢が出てきたときに、絶対SUPER★DRAGONを選んでしっかり続けられているのは、ここにいるみんなが僕たちにいい景色を見せてくれているから。それがモチベーションになっている」とファンに改めて感謝を伝え「こうして9人で成長した姿を『ドラフェス』という形でも見せられているのもうれしい。僕たちはずっと成長期。これからも最強のSUPER★DRAGONを見せつけていこうと思います」と抱負を述べた。


 さらに「最強のSUPER★DRAGONとは何なのかを皆さんに目撃してもらいたく、最高のパフォーマンスを用意してきました。瞬きせずによく見ていってください!」と力強く意気込みを語る毅。9人全員で決意を新たに、ライブは後半戦へと突入していった。


 ここからは生バンドとダンサーの両者を引き連れてのパフォーマンス。「BADASS」で勢いよく攻め、「Mada’ Mada’」では拳を振り上げ「まだまだいけるぜSUPER★DRAGON!」と、ファンとともにシャウトしながらクライマックスへ向けてボルテージを上げていく。そして、「ためてるぶん出せるよな!?」というジャンの煽りで投下された「Untouchable MAX」で会場は興奮のるつぼに! 燃え上がるような熱気に包まれるなか、本編最後の「Dragonfly」でタオルを振り回し踊り乱れる。あまりのエキサイトぶりに「声が終わった(笑)」と苦笑いする毅。メンバーたちは深々とお辞儀をしていったんステージを後にした。


 間髪入れずにわき起こった力強いアンコールに応え、「Pendulum Beat!」でステージに舞い戻ったメンバーたち。MCではジャンが「もうちょい衝撃欲しいですよね?」と今年9月に日比谷野外音楽堂で行われたワンマンのBlu-ray発売決定のお知らせが。さらに「もう一つあるんとちゃいますの!?」と春のZeppツアー開催を発表し、2つのビッグニュースで客席に笑顔の花を咲かせた。そして「最後は晴れて終わりましょう!」という彪馬の曲ふりで「雨ノチ晴レ」の歌唱へ。壮吾を先頭に9人が連結し“スパドラ列車”がステージを1周すると、フィナーレを告げる青のメタリックテープが放たれ、最高の笑顔で手を振るメンバーたち。ラストは「4」のハンドサインを掲げてファンと記念撮影をし、晴れやかな雰囲気のなか4度目の『ドラフェス』が幕を下ろした。(後藤涼子)


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