F1アブダビGP木曜会見:緊張気味の会場で爆笑を誘った、とある記者の質問

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2019年11月29日 11:41  AUTOSPORT web

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アブダビGP木曜会見 シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、ケビン・マグヌッセン
2019年の最終戦アブダビGPの木曜日のFIA会見は、久しぶりに2部構成となったが、注目を集めていたのは第1部。というのも、フェラーリ勢ふたりが同席する予定となっていたからだ。しかし、会見前にセバスチャン・ベッテルの到着が遅れているとの理由で、急きょ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ケビン・マグヌッセン(ハース)の3人にだけに。しかし、会見は、意外な質問に大盛り上がりとなった。

 ベッテルが欠席したとはいえ、注目はそのベッテルと前戦ブラジルGPで接触したルクレールに集まっていた。司会者の最初の質問もルクレールだった。答えるルクレールも、少し緊張気味。

「事故自体はとても小さな接触だったけど、結果的に大きな事件へと発展した。ただ、僕たちは今後、二度と同じ過ちを犯さないよう、マラネロで話し合った」

 直後に、司会者が場を和ませるために「セブはまだあなたにクリスマスカードを送りますかね(笑)」とジョークを飛ばすが、緊張気味のルクレールは「ごめん、もう1回言って」とジョークは空振り。

 しかし、その後に始まった記者からの質問に、ルクレールだけでなく、会場内が大爆笑となった。それは、次のような1分以上にわたる長い質問から始まった。

「シャルル、質問を始める前に、高い賞賛を思い出さなければなりません。あなたにとって、今シーズンは悪いレースよりも良いレースの方が多かったのは間違いありませんが、それでも今年のあなたは多くの不運によって、例えば、バーレーンGPでのエンジントラブルやバクーの予選でのクラッシュ、さらにあなたにとって、フェラーリドライバーとして初めてのホームレースとなったモナコでもクラッシュしました。あとオーストリアGPでは、マックスと接触。ホッケンハイムでも、おそらくローポイントという落胆する結果に終わりました(編注/リタイア)。 そして、先週のブラジルGPではドライバーのミスによって、同士討ちとなりました。 さて、F1のポップスターへの私の質問です。あなたにとって、今年のベストレース、といってもワーストレースの中での話なんですが、それをランキング形式でそれぞれ挙げてください。 私は礼儀正しい人です。この質問を許してください、そして、私はあなたがこの質問に答えることを望んでいます」

 この1分以上にわたる質問の途中で、フェルスタッペンは笑いがこらえきれず、目の前のテーブルに顔を伏せてお腹を抱えて笑い出してしまう始末。そして、質問が終わると、「ワォ!!」と言って、質問を受けたルクレールのほうを見た。

 質問を受けたルクレールの第一声は、「こんなにも長い質問よくも……とりあえず、おめでとう」。しかし、「じゃ、ケビンから初めて」と。つれない答え。ルクレールに回答を振られたマグヌッセンは「いま、僕はまだトランス状態だから、無理」といって、再びルクレールへ回答をパス。

 真ん中にいたフェルスタッペンは「おまえがポップスターだって(笑)。じゃ、歌でも歌ってやれよ」と突っ込む。すると、ルクレールは「僕は歌えるけど、ここでは歌わない。でも、歌えるよ、よくわからないけど」

 質疑応答が脱線したので、フェルスタッペンが「ええと、質問がなんだか忘れたので、もう1回お願い」とフォローすると、マグヌッセンが「確かワーストレースを5つ挙げろじゃなかった?」と答える。

 すると、ルクレールが「5つも!! まあ、いいや、シンプルに答えよう」と言い始めたところで、この質問をした記者が「違いますよ。私の質問は、ワーストレースの中からベストレースを5つ、ランキング形式で答えてと言ったのです」と話をこじらせた。

 それを聞いていたフェルスタッペンがまたまた笑い出し、「じゃ、話をもっとこじらせようか? それは今年の話? それとも、これまでのレース人生の話?」とジョークを飛ばす。その後、ようやくルクレールが「じゃ、行くよ。ワーストレースはブラジルGPとモナコGPの2つかな」と回答して、このやりとりは終了してしまった。

 しかし、この記者の質問は「ワーストレースだと思われるあまり良くなかったレースの中から、良い順に5つベストレースをランキング形式で挙げる」というものだった!!

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