SBKウインターテスト:2019年王者レイがトップでヘレステストを締めくくる。BMW勢がテスト初参加

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2019年11月30日 19:31  AUTOSPORT web

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ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)
スーパーバイク世界選手権(SBK)の2020年シーズンに向けたウインターテストの2回目がヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われ、2019年シーズンのチャンピオンに輝いたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)がトップで2日間のテストを終えた。

 テスト初日は2020年シーズンに向けて、各チーム、ライダーともに新しいパーツやバイクを投入。この日は赤旗が4度掲示されたが、トップでテストを終えたのはレイ。レイはこのテストで初めて1分40秒台を切るタイムをマークし、最終的には1分39秒207というタイムでテスト初日を終えた。

 2番手につけたのはPata Yamaha WorldSBK Official Teamのトプラク・ラズガットリオグルで、タイムは1分39秒226。ラズガットリオグルはエンジンブレーキに関する作業と、ライディングポジションの改善に取り組んだ。チームメイトのマイケル・ファン・デル・マークはタイムは1分39秒541を記録して3番手に。彼は98周を走行し、2019年型バイクに新しいパーツを装着し、フィーリングの改善に努めた。

 ドゥカティ勢では、スコット・レディング(Aruba.it Racing – Ducati)が午後の走行中にターン5でコースアウト。なんとかコースに復帰したレディングだったが、その後スリップダウンを起こしてしまった。レディングは最終的に6番手、チームメイトのチャズ・デイビスは8番手。

 2020年シーズンに向けて動き出したBMW Motorrad WorldSBK Teamは、ユージン・ラバティがBMWで初走行。しかし技術的なトラブルに見舞われ、バイクからオイルが漏れてしまいセッションは一時赤旗中断となった。一方トム・サイクスは様々なシャシー、エレクトロニクス、スイングアームなどのパーツをテストした。

 またこの日、2018年のスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)でタイトルを獲得したスペイン人の女性ライダー、アナ・カラスコがレイのZX-10RRをテスト走行。カラスコとレイはヘルメットの交換も行った。

■SBKヘレステスト初日 非公式タイム結果
Pos.RiderTeamTimeLaps1J.レイKawasaki Racing Team WorldSBK1’39.20763 laps2T.ラズガットリオグルPata Yamaha WorldSBK Official Team1’39.22677 laps3M.ファン・デル・マークPata Yamaha WorldSBK Official Team1’39.54198 laps4A.ロウズKawasaki Racing Team WorldSBK1’39.78088 laps5L.バズTen Kate – Yamaha1’40.12898 laps6S.レディングARUBA.IT Racing – Ducati1’40.13765 laps7T.サイクスBMW Motorrad WorldSBK Team1’40.43150 laps8C.デイビスARUBA.IT Racing – Ducati1’40.65972 laps9N.カネパPata Yamaha WorldSBK Official1’40.854 68 laps10E.ラバティBMW Motorrad WorldSBK Team1’40.97163 laps

■レイがトップで年内最後のテストを締めくくる

 テスト2日目は赤旗が何度か掲示されたものの、この日もレイがトップでセッションを終えた。レイは前日から大きくタイムを縮め、セッション終盤に1分38秒397をマーク。チームメイトのアレックス・ロウズは1分39秒400で4番手だった。

 Ten Kate Racing – Yamahaのロリス・バズは、一時レイを上回るタイムを残したが、最終的には1分39秒280で2番手に。バイクはユーズドタイヤでもうまく機能したものの、バズは新品タイヤでのフィーリング改善に取り組んでいた。

 3番手はファン・デル・マーク。最終的なタイムはバズとわずか0.007秒差の1分39秒287だったが、ファン・デル・マークは技術的なトラブルに見舞われてバイクからオイルが漏れてしまい、ターン1でクラッシュ。フェデリコ・カリカスロ(GRT Yamaha WorldSBK Junior Team)もこの影響で転倒を喫した。これによりセッションは赤旗と中断となった。チームメイトのラズガットリオグルは7番手だった。

 5番手にはレディングが続いた。Aruba.It Racing – Ducatiはバイクのバランスに焦点を当て、またリヤエンドの新しいパーツをテストした。レディングのタイムは1分39秒466で、デイビスは9番手だった。BMW勢はサイクスが6番手、ラバティが10番手となっている。

 年内のテストはこれで終了となり、次回のテストは同じくヘレスで2020年1月21〜26日に開催される予定だ。

■SBKヘレステスト2日目 非公式タイム結果
Pos.RiderTeamTimeLaps1J.レイKawasaki Racing Team WorldSBK1’38.39761 laps2L.バズTen Kate – Yamaha 1’39.28083 laps3M.ファン・デル・マークPata Yamaha WorldSBK Official Team1’39.28779 laps4A.ロウズKawasaki Racing Team WorldSBK1’39.40079 laps5S.レディングARUBA.IT Racing – Ducati1’39.46670 laps6T.サイクスBMW Motorrad WorldSBK Team1’39.58765 laps7T.ラズガットリオグルPata Yamaha WorldSBK Official Team1’39.63472 laps8N.カネパPata Yamaha WorldSBK Official1’39.96757 laps9C.デイビスARUBA.IT Racing – Ducati1’40.00077 laps10E.ラバティBMW Motorrad WorldSBK Team1’40.32865 laps

このニュースに関するつぶやき

  • レイがまだまだ好調ですね!来年はHondaもワークス復帰するし、楽しみですね。
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