葉酸による小麦粉強化は胎児の健康に効果がある

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2019年12月05日 15:01  妊活・卵活ニュース

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妊娠期における栄養強化食の効果
コーネル大学の研究チームは、コクラン・システマティックレビューにて、葉酸による小麦粉・トウモロコシ粉強化により、母体の葉酸量は改善され、胎児の神経管欠損が減少したと発表した。葉酸による小麦粉・トウモロコシ粉強化は、有益かつ効果的であると報告された。

一方、葉酸による小麦粉・トウモロコシ粉強化の効果はヘモグロビンレベルおよび貧血リスクに限定され、証拠として十分とは言い難い。

妊娠における葉酸摂取の重要性
葉酸はビタミンB群に属し、DNA合成や細胞分裂に必要とされる。葉酸欠乏症は貧血の要因となり、妊娠初期に葉酸が不足・欠乏すると胎児の神経管欠損、脳の先天性疾患、二分脊椎症を引き起こす。

胎児の神経管欠損を防ぐには、母親が妊娠超初期(妊娠0〜3週)に十分な葉酸を摂取することが不可欠であるが、多くの女性が妊娠を自覚し、気付くのは妊娠4週目以降である。研究チームは、それゆえ、主食・主食原料の葉酸を強化することは、妊娠適齢期の女性において、身体の葉酸量を改善でき、重要な戦略であると結論付ける。

危険曝露母集団(ある健康上の問題リスクに曝露された人々の数、正確に把握しえない場合は診療圏の母集団として用いられる)に対して、食品の栄養価を高めることは、ビタミンやミネラルの摂取・身体への吸収を改善するうえで有益なアプローチである。

(画像はCORNELL UNIVERSITYより)

CORNELL UNIVERSITY

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