横浜流星の真摯な告白に反響 『4分間のマリーゴールド』それぞれの恋仲と決着

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2019年12月07日 09:11  リアルサウンド

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『4分間のマリーゴールド』(c)TBS (c)キリエ/小学館

 ついに運命が見えなくなってしまったみこと(福士蒼汰)は、自分が今まで運命が見えていたがために抱えていた不安に気がつく。これからは前向きに、と沙羅(菜々緒)と話し合った翌日、衝撃の出来事に巻き込まれてしまった。『4分間のマリーゴールド』(TBS系)第9話では、タイトルの“4分間”に込められた意味も明かされ、みことが強さを身につけ成長している姿を描く。


 沙羅の友人の教師、滝沢(市川知宏)が、救命の実習を受けるためみことの職場に子供たちを連れてくる。そこでみことは、人を救うための“運命を左右する時間”として“4分間”という数字を挙げた。その数字は、みことにとってとても重要で、日々の業務で意識している時間だという。後日、滝沢は、生徒の直哉(川口和空)をかばった際に階段から落ちて頭を打ち瀕死になってしまう。


【写真】ピンク髪時代の高校生役も


 みことは気になって運命を見ようとするが、力がうまく使えない。沙羅や家族にも相談するが、理由はわからないまま……。しかし、その間に瀕死であった滝沢は、直哉からの強い想いで奇跡的に目を覚ます。みことは、第8話の妊婦の子供の時と同じように、奇跡を起こす想いがあることを実感する。みことと沙羅は、運命に左右されず前向きに生きていこうとお互いの想いを再確認するのであった。


 第9話では、花巻家はそれぞれの恋仲と決着をつけに行く。廉(桐谷健太)は千冬(磯山さやか)に、藍(横浜流星)は琴(鈴木ゆうか)に想いを伝えた。そしてみことは、沙羅に結婚指輪を渡した。今まで恋に積極的な姿を見せなかった藍が琴に伝えた想いは、素直でまっすぐ。積極的で藍が大好きな琴にタジタジなように見せて、最後は男らしく琴を壁ドンした藍の男気に惚れない女子はいないとさえ感じる。昨今の横浜の人気に拍車をかける凛々しい姿を見せた。


 本作は、命を題材に扱う難しい作品だが、みことを始めとし、藍や廉の恋にまで関心が集まる。愛を知ることで、命の重みはより身にしみるものと変化を遂げていくものだ。


 さらに第9話では、みことの成長の著しさを感じた。今まで、運命が見えた故になのか、みことの頭の中には常に不安がいっぱいだった。「救おうとしている人が死んでしまうかもしれない」という気持ちから、逃れられないままに生きていた。しかし今回のみことはいつもと違う。見守ることや、受け入れる強さを少しずつ学び、死を前にした人とも冷静に対話できるようになった。力が使えなくなったみことは、運命が見えないからこそ、重要なことに気がついたのだ。それは相手を信じ、目の前のことに一生懸命になることだった。常に迷いや不安が頭をよぎっていたみことに、信じる気持ちや真っ直ぐ前向きに相手を想うという行為は”奇跡”を呼んでいるように見えた。そして自身も、沙羅に対して奇跡を起こせるようにと前向きな考えに変化した。


 クライマックスで交通事故にあってしまったみことと沙羅。次週はその全貌が明らかになる。沙羅は運命に抗えないのか? みことは奇跡を起こすことができるのだろうか。二人の行く末を見守りたい。


(Nana Numoto)


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