神田沙也加、綱渡りの“不倫劇”の行方を左右するジャニーズとマスコミの力関係

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2019年12月11日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

「女性セブン」12月19日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 沢尻エリカの賠償額が20億円! こう報じたのは本日の「女性自身」だ。ベッキーの4倍だとも報じられているが、薬物逮捕と不倫がなぜか同列のごとく今でも語られることは納得いかない。

第487回(12/5〜12/10発売号より)
1位「アンチ聖子の神田沙也加 アナ雪『不倫の代償』」(「女性セブン」12月19日号)
2位「新しい地図 香取慎吾 草なぎ剛 稲垣吾郎 紅白裏から始まる『2020年大逆襲』地上波番組が続々決定中!」(「女性自身」12月24日号)
3位「中村玉緒 『孤独死』長男の墓前に捧げた『償いのテキーラ』」(「女性自身」12月24日号)

 考えると、世にも恐ろしい離婚劇、そして渾身のスクープだ。先週4日、離婚を発表した神田沙也加。その理由について「子づくりを巡る意見の方向性のズレ」と円満離婚を強調していたが、その翌日、神田の不倫劇を報じた「女性セブン」が発売される。このタイミングは何を意味するのか。

 まず記事にはいろんなヒントが詰まっている。神田が夫である村田充と別居し、“別のパートナー”ジャニーズJr.の秋山大河と密会していた。そして「セブン」は、沙也加が秋山のマンションで一夜を過ごした密会を「11月下旬の深夜2時半」に目撃している。つまり「セブン」はこの時点で、沙也加の“不倫”を取材していたということだ。

 そして「セブン」は取材した材料をもとに夫である村田を直撃。村田は別居にはコメントせず、だが離婚や妻の不倫については否定した。その翌日、「セブン」が沙也加の事務所に問い合わせると、「村田充さんとは既に離婚しており」との回答。

 すごい綱渡りなんじゃない? その鍵はもちろん現在上映中のディズニー映画『アナと雪の女王2』にあるのだろう。世界中で旋風を巻き起こした『アナと雪の女王』に続いての第2作。話題性も興行成績も抜群で、マスコミもこの話題を大きく取り上げている。そんな『アナ雪』に、沙也加は重要なアナ役として日本語吹き替えで参加している。

 怖い。もし沙也加の不倫が大きな問題になったら、どうなってしまうのか。女性の場合、ベッキーや矢口真里の例を見るように犯罪行為を犯してもいないのに、不倫ということだけで大バッシングを浴び、番組降板、CMスポンサーから違約金を請求されるケースは後を絶たない。しかも相手は契約や権利関係にすっごくうるさいディズニーだ。『アナ雪2』は公開から17日間で興行収入60億円、動員466万人を突破したという大ヒット作。怖い。

 だから村田が「セブン」からの直撃を受けた直後、とりあえず速攻で籍を抜いて、“不倫”という事実だけでも隠蔽しよう。円満離婚なら問題ないだろう。離婚時期も公表しないであやふやにしておけばいい。夫の村田には、よく言い含めよう。沙也加サイドがそんな策を考えても不思議ではない。

 そして、またしても別の恐ろしい事態が起こった。ワイドショーなどが沙也加の不倫を完全スルーしたことだ。これはある意味、沙也加にとって超ラッキーだったかもしれない。なにしろ相手がジャニーズだったから。今回ジャニーズ事務所は、御用週刊誌やスポーツ紙に沙也加の相手として秋山の名前を掲載することを許したと報じられているが、テレビは別だ。もちろんジャニーズに忖度するワイドショーは、沙也加の離婚は取り上げるも「子づくりを巡る意見のズレ」に焦点を当て、不倫はスルー。

 ラッキーだよね。でも、もし相手がジャニーズではなく、知名度はあるけど小さな事務所の俳優とかだったら――。今のところディズニーもこれを問題化する動きはないが、もし問題視したら――。マスコミはジャニーズだけでなくディズニーにも弱い。少しでも間違えれば、とんでも騒動に発展していたかも。

 このまま「セブン」渾身のスクープは闇に葬られてしまうのか。だがニュースサイト「ポストセブン」では沙也加と秋山の関係が9月頃からだったのでは、との疑惑を続報しており、さらに次号でも追撃報道をするとの情報もある。今後どうなるのか。まだまだ何か起こる!?

 もうひとつ、ジャニーズ絡みで「新しい地図」にも大きな動きが。地上波からパージされていた「新しい地図」の3人が、今年の年末年始から本格復帰することだ。年越し恒例の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)、そして1月2日の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)に香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎が揃ってゲスト出演することが発表され、また稲垣はNHKでもレギュラー番組がスタートする。地上波でほとんど姿を見せなくなって3年以上。しかし「新しい地図」が来年に控えるパラリンピックのスペシャルサポーターになっていることからも、テレビ局がこのまま3人を起用しないわけにいかなくなったのか。当然だけど。

 そして「女性自身」には、「新しい地図」の地上波復帰について、今年7月に公正取引委員会から出た「独占禁止報違反につながる恐れがある」というジャニーズ事務所への注意が3人の追い風になったとして、こんなコメントが。

「(公取からの注意の)影響もあり、民放各局もオファーを検討するようになったといいます。今回の『笑ってはいけない』のように特番へのゲスト出演という形でまず様子を見て、今後はレギュラー番組や連続ドラマへの出演を検討していく方向だと聞いています」

“様子を見る”のは、もちろん視聴者じゃなくジャニーズ事務所に対してだろう。本当はずっと前から使いたかったけど、ジャニーズのご機嫌も伺わないと怖い。だからジャニーズが公取から注意されたことは、ある意味幸いかも。このまま使わないと公取に“共犯”だと思われかねないしね。だから、ちょうどいいタイミング、ってなことか。自主性のかけらもない。マスコミの風見鶏ぶりは相変わらずだ。

 中村玉緒の長男・雁龍が急逝したことが話題に。偉大だった父親の勝新太郎、翻って不遇だった自分の俳優人生、そして、あまりに若い死。いろいろ想像を掻き立てる。そんな息子の死に憔悴しきっていたという玉緒だが、12月4日に外出する姿を「女性自身」が捉えた。雁龍の急逝が報じられてから、玉緒の姿が公になるのはこれが初めてだろう。しかし「自身」はそんな玉緒に直撃はしなかった。まっとうな判断。

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