ホーム > mixiニュース > エンタメ > 芸能総合 > 育児サポート、テレ東過渡期

松丸友紀アナが語る育児と働き方 変わりつつあるテレビ業界

10

2019年12月12日 08:10  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真民放初の赤ちゃん向け番組でプロデューサーとしても活躍するテレビ東京の松丸友紀アナウンサー
民放初の赤ちゃん向け番組でプロデューサーとしても活躍するテレビ東京の松丸友紀アナウンサー
 “タブーなきテレビ東京”がまたもや新たなチャレンジを試みた。12月16日から20日に放送される『シナぷしゅ』は、0〜2歳の赤ちゃん向け番組。制作局だけでなく、さまざまな部署のパパママ社員たちがプロデューサーとして結集し、民放では初となる同プロジェクトに挑んでいる。その1人が『ゴッドタン』などでもおなじみの松丸友紀アナウンサー。2歳半の男児を育てる日々のリアル実情や番組への思いを通して、育児と仕事の両立について語ってもらった。

【写真】自身考案の「シナぷしゅ」ダンスをキュートな三編み姿で踊る松丸アナ

◆情報過多な時代に子どもたちが安心して観られる番組を発信するのもテレビの役割

──まずは民放初の赤ちゃん向け番組『シナぷしゅ』の立ち上げの背景について教えていただけますか?
【松丸友紀】 企画そのものを立ち上げたのは“これからのテレビのあり方”を考える部署の女性で、その方も現在1歳半のお子さんを育児中です。テレビ東京としてまったく新しいジャンルの番組ということもあり、制作部だけでなく「赤ちゃん向け」番組に対して熱意がありそうな社員に呼びかけをしたそうで、私もその方からお声がけいただいてプロデューサーとして携わることになりました。入社以来ずっとアナウンス部にいたので「私にできるだろうか?」という戸惑いもありましたが、「自分の子どもに観せたいコンテンツを作りましょう」というひと言で、よし、やろう!という気持ちになりましたね。

──「赤ちゃんにはテレビを観せないほうがいいんじゃないの?」という風潮もまだまだあるようですが……。
【松丸】 確かにそういう声もありますが、私の息子の場合、テレビで覚えた言葉を話すようになったり、見よう見まねでダンスをしたり、いろんな刺激を受けているようです。今回、番組を監修いただいている東京大学赤ちゃんラボの開一夫教授は、テレビを観せることについて「乳幼児の発達との関連をしっかり研究していくことが必要」とおっしゃっていて、教授のアドバイスを受けながら、安心して赤ちゃんに観せることができる番組を目指して取り組んでいます。

──子育中のパパとママが、安心して赤ちゃんに観せることができるコンテンツがあるのとないのでは大きく違いますよね。
【松丸】 本当にそうだと思います。子育てというのは手探りの連続で、私も出産したばかりの頃は夜な夜な「赤ちゃんにはお布団がいいの? ベッドがいいの?」みたいな検索をしていました。これだけ情報過多になると、何を取捨選択していいかわからなくなる。そうしたいろんな選択肢があるなかで「あれこれ情報を詰め込まずとも、肩の力を抜いて観てくださいね」というメッセージを発信するのも、テレビの役割だと思うんですよね。

──「ぷしゅ」というちょっと気の抜けたタイトルからも、その思いが伝わってきます。
【松丸】 そうなんですよ。この番組は赤ちゃんのシナプスを活性化するのと同時に、パパもママもそんなに頑張らなくていいよ、という思いも込めています。

◆現在は帯の生放送を担当、育児との両立にもどかしい思いも

──育児と複数のレギュラー番組を両立させるなかで、特番とはいえ、新番組に携わるのは時間的にも大変ではないですか?
【松丸】 正直、毎日が分刻みです(笑)。ですが、この番組のプロデューサーは私だけでなく、全員がほかの仕事との兼務。しかも皆、子育て中。集まって会議できるのも週に1回、1時間ほどです。それでも同じ熱量を持った人間が集まると、こんなにも物事がスムーズに進むんだなと実感しています。何より「子どものためになる番組」に携われていることが大きなやりがいになっていますね。

──松丸アナが職場復帰したのは、お子さんが1歳半になったタイミングでした。保育園はスムーズに決まりましたか?
【松丸】 苦戦しましたね。認可保育園も申請した段階で数百人待ち。幸い妊娠中に入園希望を提出していた認証保育所が決まったので、職場復帰できました。

──4月からは『よじごじDays』のメインパーソナリティーを務められています。子育てと月曜日から金曜日の帯番組の両立はいかがですか?
【松丸】 生放送は夕方からですが、打ち合わせもあるので、保育園に子どもを預けて午前中には出社します。ただ、突然、本番直前に「熱が出ました」と保育園から連絡が来たことが何度かありました。ですが、すでに誰も代役が立てられない状態で……。もどかしい思いを抱えながら、番組に臨んだこともありました。

──共働き世帯でも、育児の割合はママが多くなりがちだと言われますが──。
【松丸】 うちは夫がプロスポーツ選手(競輪・新田康仁選手)ですが、わりと子育てを協働できているほうだと思います。ただしレース期間は5日ほど家を空けてしまうので、ワンオペにならざるを得ないんですね。また長く家を空けると関係性がリセットされてしまうようで、小さい頃は夫が帰ってきて抱っこすると大泣きしたこともありました。でも最近はだいぶ理解できているのか、「パパ、自転車のお仕事だね」と言うようになりました。それと血筋なんですかね。自分も自転車に乗りたがるようになって、最近ストライダーを購入したんです。まだ1人ではおぼつかないですが、夫が支えたりして一緒に遊んでいます。

◆育児サポートは、テレビ東京も今が過渡期

──一方で、テレ東にはどのような育児サポートの制度があるのでしょうか?
【松丸】 子供の年齢によって使える制度は異なるのですが、最大で3時間の育児時短などが認められています。それと今年から在宅勤務制度が導入されました。会社でも、色々な働き方改革を模索中のようです。そんななか、私は担当番組との兼ね合いで1時間の時短勤務をしています。育児サポートについては、弊社も今が過渡期ですね。課題はたくさんありますが、良い方向に変化はしています。ただし根付くまでには時間がかかると思うので、若い世代が安心して子どもを産み育てられるように、現役の母親である私たちが声をあげながら、仕事でも示していかなければと思っています。『シナぷしゅ』もその1つですね。母親だからこそ作れる番組もあるということを、アピールしたいですね(笑)。


──社会的にも育児と女性のキャリア形成の両立が求められていますが、実現はなかなか難しいようですね。
【松丸】 ひと昔前は“女子アナ30歳定年説”という風潮がありました。だけど時代は変わって、私も現在38歳。弊社のアナウンス部にも、産休中を含めて6人の母親がいます。アナウンサーという表に出る職業としては、出産・育児世代のロールモデルを示していくのも務めの1つ。社会が良くなるために少しでも貢献できればと思っています。

──ということは、松丸アナは今後もバリバリとキャリアを積んでいく志向があるのでしょうか?
【松丸】 もちろん長い目で見たなかでのキャリアアップはしていきたいと考えています。だけど、出産を機に大きな意識の変化があったんですね。それこそ妊娠中はすぐにでも復帰してバリバリ働きたいと思っていたのですが、いざ出産すると「この子を1人の人間としてきちんと育てなければいけない」という思いがどんどん募っていきました。決して自分の人生を犠牲にするという意味ではなく、あくまで私は「そうしたい」と強く思ったんです。職場復帰した以上は仕事も大切ですし、キャリアアップも大切。だけどアナウンサーという職業は、私生活の経験を仕事に活かすこともできます。だから今はしっかりと子どもと向き合って、そこで培ったものを仕事に還元していく。それが今、私が描いている理想的なライフプランですね。

(文/児玉澄子)

松丸友紀アナウンサー(まつまる ゆき)
テレビ東京 総合編成局 アナウンス部

青山学院大学文学部卒業。2004年に入社後、バラエティ、音楽番組、スポーツ、報道と多くの番組で活躍。特に『ゴッドタン』ではそのキャラクターを大いに発揮し人気者となる。2017年に第一子を出産後、2018年10月に本格復帰。現在は『よじごじDays』の3代目メインパーソナリティーを務めながら、引き続き『ゴッドタン』でも活躍中。海外アニメ『ラビッツ インベージョン』では声優にも挑戦している。

このニュースに関するつぶやき

  • 日本経済新聞社グループ(テレビ東京、日経BP社など)は、テレビ番組や刊行物から男性中心のイメージがあるが、必ずしもそうでないようだ。
    • イイネ!3
    • コメント 0件
  • 日本経済新聞社グループ(テレビ東京、日経BP社など)は、テレビ番組や刊行物から男性中心のイメージがあるが、必ずしもそうでないようだ。
    • イイネ!3
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

あなたにおすすめ

ニュース設定