『スター・ウォーズ』全作出演のC-3PO役俳優を来日会見で監督絶賛 日本の影響も明かす

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2019年12月12日 14:32  Techinsight Japan

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来日記者会見に登場したJ..J.エイブラムス監督とキャストたち
1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を公開してから42年、ついにスカイウォーカー家の“家族の愛と喪失”の物語が完結する。12月20日に公開される『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を引っ提げて、メインキャストのデイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザックやJ.J.エイブラムス監督が来日し、12日に都内にて記者会見に出席した。日本全国はもちろんのこと、オーストラリアやシンガポールなど海外からもメディアが駆けつけた。

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ステージに登場し「日本に来られて嬉しいです」と日本語で挨拶したレイ役のデイジー・リドリー。『スター・ウォーズ』の完結編に携わったことについて「レガシーの一部として関われたことは大変光栄に思っています」、ポー役のオスカー・アイザックは「謙虚な気持ちにさせられました。自分が貢献することができたのは大変誇りに思います」とこの長く紡いできた巨編へのリスペクトを口にする。またフィン役のジョン・ボイエガは「もともと『スター・ウォーズ』ファンとして観ていたので、制作の過程を実際に見たりしてベールが取れて魔法のような経験でした」と自分が愛する作品に参加することができた喜びを語った。


『スター・ウォーズ』ではレイア姫役のキャリー・フィッシャーが2016年12月27日、ロンドンからロサンゼルスに向かう飛行機のなかで心臓発作を起こした末に60歳の生涯を閉じたという悲痛な出来事があった。J.J.エイブラムス監督は「スカイウォーカーのサーガを終わらせるのに、レイア姫なしではできない。しかし新しいキャストにはしたくない、そしてデジタルを使いたくないという思いがあった。そこで『フォースの覚醒』のときに撮り溜めたフッテージを使っている。実際に人がいないのにシーンを作るのは奇妙な感じもしたけど、レイア姫もキャリー自身もみんな大好きだった。フッテージを使ったことで観客も最後にまたレイア姫に出会えるので、皆さん楽しんでください」と生前に撮り溜めた映像を新作に使用したことを改めて言及した。


また「25年前に初めて日本に来てからずっと日本が大好き。日本のスピリットを大事にしている」と話すJ.J.エイブラムス監督は、新作にも日本の要素を入れているという。「カイロ・レンのマスクが割れたところを“金継ぎ”という日本の伝統技法を使って直しています。あとレン騎士団は黒澤明の作品から影響を受けています。また私の友人の(現代ポップアーティストの)村上隆さんがこの作品には出ています」と明かした。


なかでもC-3PO役で唯一シリーズ全作品に出演しているアンソニー・ダニエルズ(73)について、J.Jエイブラムス監督は「レジェンド」と表現。監督が「彼のパフォーマンスであり、声も彼のものだけど、顔はコスチュームの下で一回も見えない。しかも『スター・ウォーズ』で最初に登場するキャラクターでもあり、導入としてこの映画で『笑っていいんだ』というトーンも彼が作ってくれている。これを顔を隠したままやるというのは役者としてものすごく難しいことだと思う。彼の見事なパフォーマンスを褒め称えたいと思います」と語ると、会場に大きな拍手が起こった。そのアンソニーは「(自身の)キャラクターでは600万語を操るんだけど、残念ながら日本語は入っていないんだ」などジョークをたびたび交えて、会場に何度も笑いを誘っていた。


会見には製作のキャスリーン・ケネディ氏、J.J.エイブラムス監督とともに脚本を手がけたクリス・テリオ氏も出席した。最後にBB-8、R2-D2、D-Oがステージに登場すると一同は愛しいものを見るように優しい表情で目を細めた。同シリーズに携わる人々の深い『スター・ウォーズ』愛を感じられる会見となった。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)
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