賀来賢人の相棒、木村多江に軟禁された危険人物……2019年ドラマでキーパーソンを担った“息子”たち

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2019年12月15日 08:41  リアルサウンド

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田野井健『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』(c)日本テレビ

 秋ドラマが終盤に突入し、2019年のドラマもまもなく見納め。なかでも今年は、“息子”を演じたフレッシュな役者たちが印象的だった。


【写真】金魚鉢に手を突っ込む総ちゃん


■『あなたの番です』榎本総一役・荒木飛羽(14)


 日本中に“考察班”が出現する大ブームとなった『あなたの番です』(日本テレビ系、以下『あな番』)。個性豊かなキャラクターが次々に登場した本作の中で、早苗(木村多江)の息子である“総ちゃん”こと、榎本総一役を演じたのが荒木飛羽だ。


 これまでに荒木は『ヒロイン失格』で山崎賢人、『HiGH&LOW SEASON2』(日本テレビ系)で窪田正孝、『トドメの接吻』(日本テレビ系)で新田真剣佑、『G線上のあなたと私』(TBS系)で中川大志が扮したキャラクターの幼少期を演じており、その美しさは折り紙付き。この先どう転んでも、イケメンということだろう。


 そんな荒木が『あな番』で演じた総一は、母親に軟禁された可哀相な少年かと思いきや、動物虐待を繰り返す危険人物。ミステリアスな笑みや、無邪気さの裏にある猟奇的な行動で視聴者をゾクゾクさせた。かなりクセの強い役どころで注目を集めた荒木だが、いずれはそのルックスを活かしたラブコメや、王道の学園モノに挑む姿も観てみたい。


■『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』碓氷克喜役・田野井健(10)


 いよいよ最終回を迎える『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系、以下『ニッポンノワール』)で碓氷薫(広末涼子)の息子であり、物語のキーパーソン・克喜役を演じるのは田野井健。父親とされる遊佐清春(賀来賢人)に「清春さんっ!」と呼びかける声の調子や、ハキハキと礼儀正しく話す姿が印象的だ。


 あまりに特徴のある喋り方は、棒読みなのか、わざとなのか。世の評価は2つに割れているが、何か心に引っかかる演技であることは間違いない。そして、人体実験を受ける前の自分に戻るまいと“いい子”であることにこだわっていた克喜が(恐らくこれが棒読みとされた所以)、少しずつ清春に子どもらしい甘えた表情を解放していく表現力は恐るべし。第9話のエンディングで映されたアスレチックでのひとコマには「癒やされた」との声が多数上がった。


 ちなみに田野井は、現在放送されている「仮面ライダーチョコ」のCMで“こども社長”を熱演中。仮面ライダー視聴者にはおなじみのCMだが、克喜役とのギャップに驚くこと請け合い。『ニッポンノワール』ファンは、是非チェックしてみてほしい。


■『ノーサイド・ゲーム』君嶋博人役・市川右近(9)


 ラグビーブームの火付け役となった『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で、君嶋隼人(大泉洋)の息子・博人役を演じていたのは市川右近。名前を見てピンとくる人も多いだろうが、『陸王』(TBS系)で天才シューフィッター・村野尊彦役を演じた歌舞伎役者・市川右團次の長男だ。


 右近は、意外にも本作がドラマ初出演。友達からイジメを受けたことを機に「見返したい」とラグビーを始め、練習や試合を通して心身が鍛え上げられていく様を純粋に演じ切った。ピュアで自然体の演技もさることながら、父親に本音をぶつける際の熱い眼差しや、声を張り上げ“アストロズ”を応援する一生懸命な姿は、今も目に焼き付いて離れない。


 今後、彼の活躍の中心となるのは歌舞伎の世界。だがテレビや映画でも、まだまだその芝居を見たいと思わせてくれた逸材といえるだろう。


■『おっさんずラブ-in the sky-』森本翼役・長野蒼大(11)


 春田(田中圭)を取り巻くおっさんたちの恋が複雑さを増している『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、以下『おっさんずラブ』)で、“シノさん”こと四宮要(戸次重幸)の息子・翼役を演じたのは長野蒼大。登場したのは4・5話と決して出演シーンは長くはなかったものの、残したインパクトは絶大。放送後には「イケメン」「可愛すぎる」とSNSに称賛の声が相次いだ。


 長野は、スターダストプロモーションの若手俳優集団・EBiDANの育成プロジェクト「BATTLE KiDS」のメンバー。DISH//の北村匠海や超特急の草川拓弥、M!LKの佐野勇斗らの後輩にあたり、長野も彼らと同様、俳優としての一面を持ちながら、歌やダンスといったパフォーマンスにも精を出す。


 『おっさんずラブ』では、両親の離婚によって父親の顔を知らずに育った翼役を好演。父親が整備士であると知るも「目指すならパイロットだな」とユーモラスに切り返し、「お父さん」というセリフ一言で視聴者に涙をもたらした強者。役者として、アーティストとして、これからの多彩な活躍に期待したい。


 今回ピックアップした4人の平均年齢は11歳。文字通り、彼らがどのような成長を遂げていくのか。2019年の話題作を彩った息子達の役者人生は、キラキラと希望に満ちている。


※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。


(nakamura omame)


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