『パラサイト 半地下の家族』メイキング映像公開 ポン・ジュノ監督たちが撮影の舞台裏を語る

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2019年12月16日 11:02  リアルサウンド

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『パラサイト 半地下の家族』(c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

 2020年1月10日に公開となる映画『パラサイト 半地下の家族』より、メイキング映像が公開された。


参考:映像はこちら


 本作は、今年の第72回カンヌ国際映画祭で、審査員満場一致で最高賞パルムドールに輝いたポン・ジュノ監督最新作。全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の姿を描き出す。既に韓国動員1,000万人突破、フランス動員160万人突破、全米でもすでに今年の外国映画興行収入第1位になるなど、各国で動員記録を塗り替える盛り上がりをみせている。


 公開された映像は、キャスト、スタッフが舞台裏を語る5分にわたる大ボリュームのメイキングを切り取ったもの。映像の冒頭、本作のテーマを「共生することの難しさ。そこから生じる笑いと恐怖。悲しみの悲喜劇です」と語るポン・ジュノ監督。メイキング映像をバックに、主演のソン・ガンホが「とても精巧で、その細かさと構成力はさすがポン監督だと唸らされました」と語る。


 続いて、貧乏一家の長男役チェ・ウシク、豪邸に住む裕福な社長夫人を演じたチョ・ヨジョンなど、キャストたちも予想を超えて展開するポン・ジュノ監督のストーリーテリングを絶賛する。


 ポン・ジュノ監督の脚本を見事に映像化した立役者が、ポン・ジュノ監督と『オクジャ/okja』に続き2度目のタッグとなる美術監督イ・ハジュンと、『母なる証明』『スノーピアサー』に続き3度目のタッグとなる撮影監督ホン・ギョンピョだ。ハジュンが「リアルそのものです」と語る貧乏家族の暮らす半地下の家は、古びた家財道具や地下特有のカビ臭さまでが映像から匂い立つような再現度。一方、「落ち着いた色合いと建築資材で、すっきりと清潔感のある家」であるパク社長宅は、ポン監督のこだわりに応えるために大規模なセットが組まれ、パク社長を演じたイ・ソンギュンも「圧倒されました」と当時を振り返っている。


 メイキングの終わりには、キャストによる役柄紹介も。ロカルノ国際映画祭でアジア人初のエクセレンスアワードを受賞したソン・ガンホは、「僕が演じたギテクはまるで軟体動物のように彼特有のスタイルで状況を解釈して受け入れます」と自身の役柄を語っている。最後に、貧乏一家の長女役パク・ソダムが本作を「見終わったあとで一杯飲みながらいろいろ語り合える映画です」と表現。「あれこれ考えてもらえたら嬉しいです」というポン・ジュノ監督のコメントで映像は締めくくられている。(リアルサウンド編集部)


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