全日本F3選手権鈴鹿合同テスト:1日目は新車320を駆る阪口晴南が午前・午後ともトップタイム

0

2019年12月18日 20:01  AUTOSPORT web

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

全日本F3選手権鈴鹿合同テストの1日目トップタイムをマークした阪口晴南(B-Max Racing with motopark)
全日本F3選手権の2019年最後のテストとなる合同テストが12月18日に鈴鹿サーキットで行われ、1日目はウエットとなった午前、ドライとなった午後ともに、2020年からのスーパーフォーミュラ・ライツで使用されるダラーラ320をドライブした阪口晴南(B-Max Racing with motopark)がトップタイムをマークした。

 2020年から新たに全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に生まれ変わることから、『全日本F3選手権』という名称では最後のテストとなる今回の合同テスト。今回は9台がエントリーしたが、B-Max Racing with motoparkが2台のダラーラ320を持ち込んでいる。当初のエントリーではアメヤ・ベイディアナサンがドライブする予定だったが、この日は阪口がステアリングを握り、ベイディアナサンは2019年にサッシャ・フェネストラズがドライブしていた11号車に乗り込んでいる。

 迎えた1日目午前は9時からスタートしたが、前日からの雨が残っており、コースコンディションはウエット。走りだしこそ曇りだったが、セッション途中から小雨も降り出し、11時のチェッカーまでウエットコンディションのままの走行となった。

 ラウル・ハイマン、シモ・ラクソネンというB-Max Racing with motoparkから参加した外国人ドライバーふたりはこの鈴鹿を走るのが初めてだったが、走り出しからコースアウト等もなく、順調に周回。赤旗が出ないままセッションは進んでいったが、午前のトップタイムをマークしたのは阪口。2分06秒363をマークし、ハイマンが2分07秒356で2番手に、ベイディアナサンが3番手、そして新車の320を駆ったラクソネンが4番手につけ、B-Max Racing with motopark勢がトップ4を占めた。

 インターバルをはさみ14時からスタートした午後は、雨は止んでいたもののなかなか路面が乾かず、走り出しはウエット。しかし風が強かったこともあり、少しずつ路面が乾いていった。そんななか午後も赤旗が出ずセッションが終了したが、阪口が1分50秒500を記録しふたたびトップに。ハイマンが2番手につけ、終盤タイムを上げた河野駿佑(RS FINE)が3番手につけた。

「僕は今年、環境が変わりスーパーGTで結果を出させていただきましたが、まだ20歳ですし、フォーミュラでも頑張りたいと思い、こちらからアプローチさせていただきました」というのは、B-Max Racing with motoparkに加わりトップタイムをマークした阪口。

「今回シェイクダウンなので、壊さずにちゃんとチームにフィードバックしなければいけなかったので、それはこなせたと思いますし、来季に向けチームにアピールできたと思います」

 また、今回阪口とラクソネンがドライブしたダラーラ320については、「すごく速いですね。高速コーナーやS字は特に速さを感じます」と阪口もそのクイックぶりを評した。実際にコースサイドでも、これまでのF31Xシリーズに比べてもクイックな挙動が見られており、スーパーフォーミュラ・ライツのコンセプトが具現化しつつあることを感じさせている。

    ランキングスポーツ

    ニュース設定