M-1王者ミルクボーイ、YouTubeで珠玉の漫才動画を公開中 ツッコミ内海の面白いHPにも注目?

0

2019年12月26日 19:02  リアルサウンド

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

リアルサウンド

動画サムネイルより

 若手漫才師日本一を決める『M-1グランプリ2019』で優勝し、一夜にしてスターになったお笑いコンビ・ミルクボーイ(駒場孝、内海崇)。これまで密かにネタがアップされていた、彼らの公式YouTubeチャンネルの人気が急上昇している。


(参考:霜降り明星、YouTubeで“オフの1日”を捉えた動画が大ヒット中


 「史上最高にハイレベルな戦い」との呼び声高い、今年のM-1グランプリ。その中でひときわ輝いたのが、「今年、テレビで漫才をやるのは初めて」という12年目のコンビ・ミルクボーイだった。ファーストステージでは、史上最高得点となる「681点」をマークし、そのままの勢いで、最終決戦においても審査員から7票中6票を獲得。優勝候補筆頭と目されたかまいたちを退け、見事、令和初のM-1王者の座に輝いたのだ。


 とりわけファーストステージで披露した「コーンフレーク」のネタは審査員からも絶賛の嵐。ダウンタウンの松本人志は「行ったり来たり漫才とでも言うんでしょうかね。揺さぶられたな〜。これぞ漫才というのを久しぶりに見せてもらった」と評し、100点中99点をつけたナイツの塙は「考えたことがあるんですよ、こういうパターンの(ネタを)。だけど、これだけ面白くできなかったですし、人の力と言葉の力とセンスが凝縮されていたので、ほぼ100点に近い99点です」と脱帽といった様子。例年辛口評価で知られる上沼恵美子でさえ、「今日一番笑いましたね。それでセンスね。ネタのセンス、これが抜群ですよ」「すごいあか抜けてる! 新しい!」と手放しで絶賛した。


 また、漫才中に「コーンフレークは生産者さんの顔が浮かばへん。浮かんでくるのは腕組んでるトラの顔だけや。赤いスカーフのトラの顔だけ」という、ケロッグ・コーンフロスティを想起させるフレーズが飛び出したため、放送終了後に同製品の発注数が5〜6倍に増加。売り切れとなる店舗も続出したという。この思わぬ「M-1特需」に、ケロッグ社がミルクボーイにコーンフロスティ1年分をプレゼントするなど、いまだ、ミルクボーイ旋風は吹き止みそうにない。


 そんな飛ぶ鳥を落とす勢いの彼らが、ひっそりとYouTubeチャンネルを運営していたことをご存じだろうか。アップロードされている動画は、すべて漫才。もちろん、ファーストステージの「コーンフレーク」、最終決戦の「最中」と同じ「オカンが忘れたものを一緒に思い出していく」系のネタも多数あがっている。基本的な構成はどれも「それは○○やろ!」「そやったら違うか〜」という、松本人志がいうところの“行ったり来たり漫才”だが、駒場本人が忘れているテイのもの、モノの名前ではなく、学生時代のエピソードから「“一軍”だったかどうか」を内海が判断するものなど、バリエーションがあるのも面白い。


 とりわけ、「ミルクボーイの漫才『サイゼ』」は230万回再生、「ミルクボーイの漫才『SASUKE』」は107万回再生(いずれも12月26日時点)と驚異的な再生回数を稼いでおり、M-1の影響力の大きさをうかがわせる。それ以外の漫才も秀逸なモノばかりなので、M-1でミルクボーイに興味を持たれた方は一気見して見ると良いかも知れない。


 加えて、今回のM-1で彼らのファンになった人にオススメしたいのは、ツッコミの内海による、レトロなHPだ。


 阿部寛のホームページを思わせるシンプルさの中に、スケジュールにテレビ、ラジオ出演と並んで「バイト」の項目があったり(少なくともしばらくは使われなくなるだろう)、ギャンブル中毒を抜け出すための記録「今月のギャンブル治療」のコーナーがあったり、「2004年8月 姫路の女の子と一瞬付き合うも破局」などかなり詳細な「内海歴史館」のコーナーがあったりとなかなか面白い。急激な人気の上昇で、このような牧歌的とも言えるプライベート垂れ流しのHPがどうなってしまうかは読めないところで、もしかしたら、早めにチェックしておいたほうがいいかもしれない。


 現在では彼らのように、YouTubeチャンネルを持ち、ネタを公開しているお笑い芸人も少なくない。M-1のような大規模な大会に際しては、知らないコンビを事前に調べ、動画でネタをチェックしておくと、楽しみが増えるかもしれない。


(こじへい)


    ニュース設定