芸能人YouTuber、チャンネル登録者数最下位は「73人」 特番放送後に急上昇もどこまで伸びる?

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2020年01月07日 07:31  リアルサウンド

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 1月2日放送の日本テレビ系特番『最高の最下位』にて、「芸能人YouTuberのチャンネル登録者数」の“最下位”が発表された。


(参考:『逃走中』出演のヒカキン、なぜ特番への起用相次ぐ? 日々の「社会貢献活動」から読み解く


 連日のように芸能人のYouTubeチャンネル開設がニュースになるなか、注目を浴びず、最下位に沈んでしまっているのは一体誰なのか。YouTubeのチャンネル登録者数や動画再生回数などのランキングを伝えるサイト「yutura」によると、昨年11月4日時点で、芸能人YouTuberのトップ10は次の通りだ。


 10位は本田翼(129万人)、9位はカジサック(142万人)、8位はRADWIMPS(147万人)、7位はBABYMETAL(148万人)、6位はDaiGo(171万人)、5位は嵐(220万人)、4位はAKB48(236万人)、3位はTWICE(244万人)、2位はONE OK ROCK(268万人)、1位は米津玄師(449万人)。いわゆるYouTuber的な企画動画、オリジナルコンテンツの投稿やゲーム実況配信などを行なっているのは、基本的にDaigo、カジサック、本田翼の3組で、MVが多く視聴されるアーティストが大半を占めていた。


 そんななか、最下位に認定されたのは、「吉松ゴリラ」による「ジャンキーゴリラTV」で、チャンネル登録者数は昨年11月当時、73人。吉松ゴリラはSHUプロモーションに所属する、芸歴10年のピン芸人だ。商品紹介やゲストを招いたトークなど、オリジナル動画を精力的にアップしているが、再生数は100に届かない悲しい数字が並ぶ。スタジオからも、「誰……?」というコメントが相次いだが、ランキング上位で「最高」のものばかりがもてはやされるなか、「最下位」のものに隠された最高の部分にフォーカスし、その魅力を伝えようというのが、同番組の趣旨。スタッフがそのヒントを探りに、実際に会いに行くことになった。


 「芸能人YouTuberの最下位」であることを伝えられた吉松ゴリラは、「めっちゃ頑張って(動画を)作ってるんですけど……」とガックリ。その後彼が披露した「特技」が、「一瞬で前歯を消せる」というものだった。もともと差し歯を入れていたが、お金がなくて新しいものを作れないため、消しゴムを前歯の形に削ったものを装着しており、簡単に取り外せる、というのがそのカラクリ。これをどう「最高」にするのかと思っていると、番組スタッフはプロの歯科技師のもとを訪れ、「最高の消しゴム製差し歯」をプレゼントし、特技に磨きをかけさせていた。


 ちなみに、「ジャンキーゴリラTV」は番組の影響もあり、1月7日現在でチャンネル登録者数が1660人まで増加している。2年間で8件くらいだった動画コメントも一気に500件以上寄せられ、一人ひとりに返信を続けていたところ、視聴者から「動画で話せばいい」というアドバイスを受けて、「大バズりの感謝動画」を公開。番組の視聴者からスタッフ、そしてチャンネル登録をしてくれた人にも丁寧に感謝を述べ、最後は見事に差し歯を飛ばす姿に、応援のコメントが相次いでいる。


 吉松ゴリラに限らず、多くのスターが存在するYouTube上で日の目を見ることなく、それでも日々動画を投稿しているYouTuberは多い。そんななかで、自分の趣味に合うクリエイターを見つけ、大きく育っていく様子を見守るのも、テレビとは違う楽しみのひとつだ。これも何かの縁、と捉えて、動画を追いかけてみるのもいいかもしれない。


(向原康太)


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