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知っていますか?『EoT』『サクセス・ハンディキャップ』オフにおさらいしたいレース専門用語(1)/WEC、WRC、フォーミュラE編

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2020年01月08日 06:01  AUTOSPORT web

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写真オフシーズンにおさらいしたいレース専門用語/WEC、WRC、フォーミュラE編(1)
オフシーズンにおさらいしたいレース専門用語/WEC、WRC、フォーミュラE編(1)
 2020年を迎え、ラリーを筆頭にモータースポーツシーズンも開幕直前。またWEC世界耐久選手権やABBフォーミュラE選手権など、年をまたぐ形で行われているレースはシーズン真っただ中だ。

 ここではシーズン中のWECやフォーミュラE、開幕目前のWRC世界ラリー選手権をより楽しめるよう、あらためて各シリーズの基礎用語をおさらいしておこう。

■WEC世界耐久選手権
●WEC
 世界耐久選手権(World Endurance Championship)の略称で、その名のとおり4〜24時間、または1000マイル(約1600km)のフォーマットに即した耐久レースを世界各地のサーキットで行う世界選手権。

 2018年からは年をまたぐウインターシリーズとして開催され、これまではシーズン序盤に設定されていたシリーズのハイライト、ル・マン24時間レースが最終戦として行われるようになった。

 シリーズはLMP1クラスを頂点にLMP2クラス、GTカーで競われるLM-GTE ProとLM-GTE Amの全4クラスで構成される。2020/21年シーズンからはLMP1に代わる最上位クラスとして『LMH(ル・マン・ハイパーカー)』が導入される。

●EoT
 Equivalence of Technologyの略で、直訳すると“技術の均衡”。車両ごとに異なる種類のパワートレインを使用するLMP1クラスの技術的パフォーマンスを均等化するために設けられた性能調整システムを指す。

 ワークスカーにハイブリッドの採用が義務化された2014年シーズンから導入され、2018/19年シーズンからはハイブリッド車とノンハイブリッド車の性能を調整するシステムとして用いられている。

 EoTでは車両最低重量をはじめ、1周あたりの燃料流量、エネルギー使用量、燃料タンク容量、さらに給油リストリクター径の調整が行われる。

 なお、2019/20年シーズンからはこのEoTに加え、各号車の選手権ポイントを基準にした性能調整システム『サクセス・ハンディキャップ』も新たに導入された。

●サクセス・ハンディキャップ
 2019/20年のWEC LMP1クラスに導入された性能調整システム。第2戦以降、前戦までに獲得したチャンピオンシップポイントを基に、ランキング最下位のクルマとの点数差から周回ペースを調整し、各車のタイム差を縮めるもの。

 具体的な調整はバラストの追加、もしくはパワーユニット/エンジン出力の制限、またはその両方で行われる。このサクセス・ハンディキャップは開幕戦と最終戦ル・マン24時間レースを除く全戦で適用される。

●サクセス・バラスト
 2019/20年シーズンからWECのLM-GTE Amクラスに採用されている性能調整システム。車両に搭載されるバラストはランキング順位と前回、前々回のレース結果(1位:+15kg、2位:+10kg、3位:+5kg、不参加:+15kg)を加味して計算される。

 例えば開幕戦、第2戦で連勝してランキングトップに付けている場合、第3戦でのサクセス・バラストは最大搭載量の45kg(15kg+15kg+15kg)となる。

●ハイパーカー
 市販車の場合、マクラーレン・セナやアストンマーティン・ヴァルキリーなど、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーよりも高性能、高価格帯のスーパースポーツカーを指す。

 WEC世界耐久選手権の場合は、2020/21年から導入される新たな最上位クラス『ル・マン・ハイパーカー(LMH)』を指す。

●スローゾーン
 WECなどの決勝レース中に導入されるもので、コース上でアクシデントが発生している場合など、当該区間での低速走行(時速80キロ以下)を義務付けるもの。イエローフラッグ振動区間やFCY(フルコースイエロー)導入時と同様に、指定された区間では追い抜きが禁止される。

●WEC公式テスト/プロローグ
 WECのシーズン開幕前に行われるテストで、“序章”を意味するプロローグとも呼ばれる。シリーズに年間エントリーしている全チームがそろい、車両の集合写真撮影なども行われる。

 このWECプロローグの開催地としてもっとも多く選ばれてきたのはフランスのポール・リカールだが、2017年シーズンはイタリア・モンツァ、2019/20年はスペインのカタロニア・サーキットでも実施された。2020/21年シーズンは開幕戦の舞台であるイギリス・シルバーストンで行われる予定。

■WRC世界ラリー選手権
●WRC
 世界ラリー選手権(World Rally Championship)の略称。ラリー競技の最高峰であり、世界中の大陸を転戦して行われる。

 公道を舞台に争われ、舗装されている道(ターマック)や未舗装の道(グラベル)、さらには雪上など、開催国によって路面コンディションが変わることが特徴。

●アイテナリー
 ラリー競技におけるタイムスケジュールのこと。SS(スペシャルステージ)の名称や距離、スタート時間などが細かく記載されている。

●SS/スペシャルステージ
 ラリー競技において、一般道を封鎖してタイムアタックが行われる区間のこと。SSでは1台ずつが走行しタイムを計測する。WRCでは大会期間中に複数のSSが設定され、その合計タイムで総合順位が決まる。

●SSS/スーパースペシャルステージ
 スーパースペシャルステージの略称。通常のSSとは異なりスタジアムなどに設けられた特設の周回コースを舞台に、2台のラリーカーが同時に走行してタイムを競う。1台ずつが走行する通常のSSよりも、よりサーキットレースに近い感覚で観戦できるステージでもある。

●パワーステージ
 ステージの順位によって、ボーナスのドライバーズポイントを獲得できるステージのこと。多くの大会では競技最終日の最終SSに設定されるが、一部例外もある。

 総合順位に関係なくドライバーズポイントを獲得できるため、総合順位争いで後方に沈んだドライバーも加点を目指して全開走行することが多く、激しいアタック合戦が繰り広げられる。

●コドライバー
 ラリー競技において、ラリーカーの助手席に座り、ペースノートを読み上げてドライバーの道案内を担当する。走行状況や路面状況にあわせた適切な情報伝達が必要となるため、コドライバーにもドライバーと同等の運転スキルが求められる。

●レッキ
 レコノサンス(Reconnaissance:偵察)の略称で、ラリー競技ではSSの下見走行を指す。ドライバーとコドライバーは、このレッキで事前にコースを走り、本番で使用するペースノートを作成する。

 通常、レッキが行えるのは1SSにつき2回まで。ラリー本戦で使用するラリーカーを使用することはできず、大会によっては制限速度も定められる。

 そのため、各ドライバー/コドライバーは限られた時間のなかで、実戦の全開走行を想定したペースノートを作り上げる必要がある。

●リエゾン
 ラリー競技において、SSとSSの間を結ぶ区間のこと。ロードセクションとも呼ばれる。SSと違いタイムアタックは行われず、封鎖もされていない公道となるため、各ドライバーは一般車両と混じりながら走行する。制限速度など、ラリー開催国の交通法規を遵守しながら走行する必要がある。


■フォーミュラE
●ABBフォーミュラE選手権
 電気のみを動力源とするワンメイクフォーミュラのレースシリーズ。2020/21年シーズンから世界選手権として開催される。多くの開催国・地域で公道に設けられた特設サーキットが舞台となる。ちなみに冠スポンサーのABBはスイスの産業用ロボットメーカー。

●Gen2
 シーズン5にあたる2018/19年のフォーミュラEから投入された新型フォーミュラEマシン。従来のフォーミュラEのマシンからフルモデルチェンジされ、いわゆる第2世代“Generation2”となったことが名称の由来。

 このGen2ではボディカウルがタイヤを覆うような形となったほか、ドライバー頭部保護デバイス“ハロ(HALO)”なども備えられるなど、マシン外観が一新された。

 内部でもバッテリー容量の拡大・小型化などが行われており、シーズン4まで必要だったレース中の車両乗り換えが不要となった。最高出力も250kWに引き上げられ、最高時速は280kmに達している。

●ファンブースト
 フォーミュラEの各レースで行われているファン投票上位5名のドライバーがマシン出力を5秒間だけ引き上げられるシステム。投票はレースの6日前からスタート15分後まで行うことができ、獲得者はレース後半にファンブースを使用可能となる。

 このファンブーストを使用すると、マシンに備えられているドライバー頭部保護デバイス“ハロ”がマゼンタ色に光る。

●アタックモード
 フォーミュラEのレース中に出力を200kWから235kWへ一時的に引き上げられるシステム。事前に使用タイミングなどの戦略を練りにくくするべく、使用回数と稼働時間はレース1時間前にFIAから通達される。

 アタックモードを稼働させる場合、事前に指定されたアクティベートゾーンを通過しなければならない。このアタックモード起動中はマシンに備えられているドライバー頭部保護デバイス“ハロ”が青く光る。

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