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『G-NEXT』インタビュー:FAITHが語る、『Capture it』楽曲制作の裏側

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2020年01月20日 12:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真FAITH
FAITH

 動画配信サービス「GYAO」、ストリーミングサービス「AWA」、音楽情報サイト「Real Sound」の3媒体でのフォローアップのもと、日本工学院専門学校の学生がアーティストインタビューを行う、ネクストブレイクアーティストをプッシュするコラボレーション企画『G-NEXT』。


(関連:【インタビューカット】FAITH


 今回の選出アーティストは、カラフルで骨太なサウンドを持ち、多様な文化をミックスし生まれたバンド・FAITH。“10代ベスト盤”と銘打ってリリースされた最新アルバムにしてメジャー1stフルアルバム『Capture it』は、ティーンエイジャーならではの、あらゆる感情が散りばめられた充実作となった。そして何より、今回の作品を通して、自分たちらしく生きるとはどういうことなのかを等身大で表現している。彼らが抱える“子供”と“大人”の間に生まれたリアルな想いとは? さらに、バンドの現在までの歩みから、彼らにとっての「音楽」という存在まで、たっぷりと語ってもらった。


●レイ「音楽に向き合う時間が増えた一年でした」
ーープロフィールに「別々の高校に通うメンバーがライブハウスに集まり結成した」とありますが、結成の経緯をもう少し詳しく教えてもらえますか。


レイ キャスナー(以下:レイ):元々は男メンバー3人で中学の時からバンドを組んでいたんですけど、高校に上がるタイミングでがっつりやろうよって話し合って。声楽をやっていた幼馴染のAkari、俺と中学の同級生だった藤子にも声をかけて始まったバンドです。


ルカ メランソン(以下:ルカ):最初はコピーバンドだったよね。


ヤジマレイ(以下:ヤジマ):Nirvanaとかコピーしてました。メンバーのお兄ちゃん同士がバンドをやってたので、その繋がりで自分たちもバンドを始めたんですよね。


ーー結成後、最初の転機は『未確認フェスティバル2017』の出演だったと思うんですが、そこで感じたことや以降の活動のなかでの意識の変化はありましたか?


ヤジマ:『未確認フェス』への出演はすごく大きかったですね。それまでは、長野の地元でずっと活動していて、友達や先輩に褒めてもらえることはあったんですけど、井の中の蛙になってるだけなんじゃないか? って自分たちのことを思ってて。日本のなかでどれぐらいの位置にいるんだろうってすごく知りたくなったので、メンバーにちょっとだけ相談して、俺がほぼ勝手に応募しました(笑)。


ーーそうだったんですね(笑)。


ヤジマ:男たち(ルカ・レイ・ヤジマ)は音楽を続けるつもりでいたけど、女の子たち(Akari・藤子)は元々は高校までの活動って決めていたんですよ。だから、FAITHも高校までかなって思ってたんですけど、『未確認フェス』に出て、ファイナリストになって。ただグランプリになれなかった悔しさが大きすぎて……ここまでやれたんだったら続けようよっていう話になって、今こうしてFAITHが続いています。ターニングポイントですね。


ーーそこから活動も続き、昨年は2nd EP『Yellow Road』のリリース、事務所への所属発表、デジタルシングルのリリース、メジャーデビューの発表と、かなり飛躍の年になったのではないかと思います。一年を振り返っていかがでしたか?


荒井藤子(以下:藤子):まず、メンバー同士がめっちゃ頻繁に会うようになったよね。


レイ:ルカが高校を卒業して、みんなが東京に揃った年かな。だから活動しやすくなったし、前までは週末ごとにルカがバスで地元から出てきてライブしていたのが、ちゃんと平日にスタジオに入れるようになったし、音楽に向き合う時間が増えた一年でした。


●Akari「ありのままの気持ちに近い歌詞が書けた」
ーーその環境でメジャー1stフルアルバムである『Capture it』を作られたわけですよね。今作をリリースするに至った経緯を伺いたいのですが。


ヤジマ:去年の年明けにかけて前作『Yellow Road』というEPを制作しているときから、アルバムを出したいねって話をしていて、収録曲の何曲かはその時に作り始めました。最初からコンセプトをがっつりと決めていたわけではなく、『Yellow Road』のリリース後にいざみんなで話し合って。メジャー1発目の作品になるから、自己紹介代わりというか、FAITHのいろいろな部分を出したいという思いで曲を作り始めました。そんな感じで、1年間弱くらいかけて、どういうコンセプトにしようか何度も話しながら内容を決めていきましたね。


ーーちなみに、『Capture it』というタイトルにはどんな思いが込められているのでしょうか? 直訳すると「捉える」や「魅了する」といった意味ですよね。


Akari Dritschler(アカリ ドリチュラー、以下:Akari):タイトルは意味先行ですね。10代最後に作ったアルバムだったので、「感情の一つひとつを切り取って詰め込む」というコンセプトが先に決まっていて、それに合う単語をずっと探していたなかで『Capture it』という言葉がハマりました。


ーーポップロックなサウンドが根底にありながらも、一曲ごとに様々な思いが込められているアルバムだと感じました。作り手であるみなさんの視点から本作の必聴ポイントなどをお聞かせください。


ルカ:俺が個人的に好きな曲は「By My Side」です。実はこの曲、レコーディングの時にゴム手袋をはめてクラップを録ってみたんです。色々試せて、楽しかったですね。アルバムは全体的にボーカルが前に出てくるような音源になっているので、ドラムのパターンはシンプルにしています。


藤子:今回の収録曲は、全部違った雰囲気があるように感じてます。私自身、“自分らしさ”に悩んで気持ちが落ち込んでしまったりすることが多くて、そういう時、最近はAkariの歌詞にすごく救われた気持ちになります。こういう話、普段あんまり直接しないんですけど……やばい、泣いちゃう……。特に「19」とか、周りに干渉されたくはないけどついついされてしまう、という葛藤がすごく自分に当てはまるんですよね。


Akari:一番近くに共感してくれる人がいるの、やばいな。嬉しい。


藤子:だって、自分のバンドで元気もらえてるって普通に考えてすごくない? だから、聴いてくれる人たちには私と同じ気持ちになってほしいです。


Akari:私は、「19」と「Caught Up in Time」がめっちゃ好きで。一番自分の等身大というか、ありのままの気持ちに近い歌詞が書けたかなって思っています。前作のEPから和訳も歌詞カードに載せるようにしているので、読みながら聴いてくれたらいいなって。


ヤジマ:俺的には、「19」の間奏のギターソロがとても好きです。アルバムを作る前までは、メンバー同士お互い自分のプレイスタイルもよくわかっていなかったので、レイとギターが2本いる意味を話し合ったことがあったんです。レイは俺のギターを“メロディのようなギター”ってよく言ってくれているので、このアルバムでは、それを踏まえつつ音色的にはファズみたいなサウンドも意識しました。その要素を「19」の間奏のギターソロでは上手く表現できたと思います。


レイ:このアルバムを作るときに、ざっくりと“ハッピー”とか“悲しい”といったテーマをいっぱい出して、それに準じて曲を作っていったんですけど、「Party All Night」は、まさにその“ハッピー”な要素が詰まっている曲ですね。全曲違ったカラーを持っているので、そこを感じてもらえたら楽しいかなって思います。


ーー全曲、作曲はメンバー全員で作られているんですよね? 最初はコピーバンドだったと先程も言っていましたが、オリジナル曲を作り始めたのはいつからなんですか?


ヤジマ:高1の夏頃からです。年に1度やってる地元の夏フェス的なイベントにアコースティックで出させてもらえることになって。すごく憧れのイベントでもあったので、その日に向けて「Summer」という曲を作ったのが始まりですね。その時からみんなでスタジオでセッションしながら作る、みたいなスタイルで曲作りをやっています。


Akari:『Capture it』を作った時はスタジオに一週間くらい篭ってました。


ヤジマ:Akariは、途中で飽きて外に散歩しにいって歌詞を書いて戻ってきて、みたいなこともしてましたね。突き詰めてるからだんだんわからなくなっちゃうことがあって、そういう時は一回忘れて遊ぶと、またアイデアが出てきて、頭がどんどん冴えてくるんです。今回は、切り替えながらも集中できる環境で作れました。


ーー2月からはリリースツアーも控えていますね。


レイ:今回、対バンは同世代が多いよね。初めて一緒にライブができるアーティストも多いし。


ヤジマ:そうだね。どのアーティストもカッコよくて、自分たちからオファーしました。ファイナルは東京で初めてのワンマンなので、今のFAITHをロングセットでたっぷり見てもらいたいですね。


ーー今回のツアー、とても楽しみにしています。最後に、皆さんにとって音楽とはどのような存在なのかをお聞かせください。


ルカ:う〜ん、今の自分だったら“LIFE STYLE”って感じです。人生においてずっと音楽を聴いていて、何かしら音楽と繋がっていたから、人生の一部というか、自分の一部というか。


レイ:音楽って、無くてもいいものじゃないですか。ご飯みたいに生活に必要なものでもないし。だけど、自分にとっては無いと生きていけないものだと思っています。あとは、音楽は人それぞれのものだとも感じています。それぞれかっこいいと思うポイントも違うので。


ヤジマ:俺は、“Nature”。なんか、生きてるのと同じように存在してるような気がします。気づいたら鼻歌唄ってる、みたいな。生活の一部って言っちゃえばそうなんですけど……“Nature”ですね(笑)。


藤子:さっきレイが言っていた通り、音楽の価値観って人ぞれぞれでいいのかなって思います。私自身はライブハウスに観に行くのがすごく好きなんですけど、同じ曲でもそのときの感情によって感じ方ってめちゃくちゃ変わるじゃないですか。そういうのが面白いなって思います。だから、音楽は生き物って意味で“Creature”です(笑)。


ーーでは最後にAkariさん、お願いします。


Akari:私にとっても、音楽は小さい頃からいつも生活の中にあって、流れているものですね。音楽を人に届けている側の人間としては、音楽自体は何も悪くないのに、自分が音楽に関わっていることでたまにちょっと窮屈に感じることもあれば、逆に音楽のおかげで安心したり気持ちが豊かになることもたくさんあるので、切っても切れないものというか。そういった意味では、ずっと側にあるものなのかなって思います。(青木優生菜、上原虎起)


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