WRCプロモーターは1月20日、全14戦で構成されていた2020年WRC世界ラリー選手権開催スケジュールの変更を発表した。第4戦に組み込まれていたラリー・チリの開催中止が正式発表され、代替イベントも行われないことから、2020年シーズンは全13戦で争われる。
2020年のWRCは1月23〜26日に行われる第1戦モンテカルロを皮切りに、11月19〜22日の第14戦日本(ラリー・ジャパン)までの全14戦で争われる予定だった。
しかし、このうち4月16〜19日の第4戦として組み込まれていたラリー・チリは国内情勢の悪化などから、2019年12月頭に地元プロモーターが開催中止を発表していた。
今回、WRCプロモーター側も正式発表したことでWRCチリ戦の中止が確定。代替となるイベントは行われないため、2020年シーズンは当初の予定より1戦少ない全13戦で争われることとなった。
ラリー・チリ開催中止に伴い、第4戦へ繰り上がったラリー・アルゼンチンの開催時期も変更された。当初は4月30〜5月3日に開催予定だったが、1週間早い4月23〜26日に行われる。
プロモーター側は開催時期を早めたことで「各チームに7月16〜19日の(第7戦)ケニアに向けて、南アメリカからアフリカへ船便で送り出す装備を整えるさらなる猶予を与えられた」としている。
ラリー・チリがシリーズに組み込まれていたジュニアWRCについても代替イベントは行われず、シリーズ第5戦で最終戦のラリーGBをダブルポイント制として開催するとしている。
10年ぶりに復活するラリー・ジャパンはラリー・チリ開催中止に伴って第13戦へ変更。シーズン最終戦という立ち位置は変わらず、アナウンスされているとおり11月19〜22日に愛知県・岐阜県で開催される。
■2020年WRC世界ラリー選手権開催スケジュール(1月20日発表時点)
Rd.DayCountry11月23〜26日モンテカルロ22月13〜16日スウェーデン33月12〜15日メキシコ44月23〜26日アルゼンチン55月21〜24日ポルトガル66月4〜7日イタリア77月16〜19日ケニア88月6〜9日フィンランド99月3〜6日ニュージーランド109月24〜27日トルコ1110月15〜18日ドイツ1210月29〜11月1日イギリス(GB)1311月19〜22日日本