これだけ知っていれば、もう戸惑うことなし/F1基礎用語辞典(1)

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2020年01月30日 17:11  AUTOSPORT web

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2019年F1イギリスGP
F速やF1中継でよく目に&耳にする用語を総括。「あいうえお」順の辞典形式でまとめてみた。

・アウトラップ/インラップ
ピットからコースに入った周がアウトラップ、コースからピットに戻る周がインラップ。

・アピール
レース競技委員会などが下したペナルティなどの決定を不服とし、チームが主体となって「抗議」すること。目立つために派手な動きをすることではない。

・アンダーカット/オーバーカット
レースで競り合っている際、順位を争う相手より先にタイヤ交換を行って相手の前に出る作戦を「アンダーカット」、後ろを走っている車両が相手より後にタイヤ交換を行ってポジションを逆転する作戦を「オーバーカット」と呼ぶ。アンダーカットは、タイヤ交換後のラップタイムが相手より速い場合に可能。タイヤを履き替えた方が速く走れる場合や、相手がトラフィックに引っかかっている場合などで成立しやすい。オーバーカットはコースに留まった方が、タイヤ交換を行った相手より速い場合に可能。相手が履き替えたタイヤが初期の性能を発揮するのに時間がかかる場合に成立しやすい。

・アンダーステア/オーバーステア
リヤはグリップしているのにフロントタイヤが限界に達してグリップ力を発揮せず、ステアリングを切り込んでも曲がらず旋回外側にふくらんでしまう現象が「アンダーステア」。それとは逆に、フロントはグリップしているのにリヤタイヤがグリップ限界に達し、旋回内側に巻き込むような動きが出るのが「オーバーステア」。アンダーステアの極端な結末はコースアウト、オーバーステアの場合はスピンに至る。

・アンセーフリリース
ピット作業終了後、安全を確認せず、ドライバーに「GO」の合図を出してしまうこと。その結果、ピットレーンを走行する他の車両と接触したり、接触しそうになったりした場合に、迷惑をかけたドライバーに対し「アンセーフリリース」の名目でドライブスルーなどのペナルティが科される。

・アンチストール
スタート時にエンジンが停止(ストール)するのを防ぐシステム。F1は乗用車のようにスターターモーターを搭載していないので、エンジンを始動するのに外部スターターを利用する必要がある。その場合、メカニックの力を借りなければならない。レーススタート時にエンジンがストールすると一大事(順位を大きく落としてしまうし、危険)なので、クラッチをリリースしてエンジンの動力をトランスミッションに伝える際、エンジンのトルクが十分でなかったり、リリースが急すぎて動力の伝達がうまく行かなかったりした場合、自動的にニュートラル(クラッチを切り離した状態)にして、エンジンがストールするのを防ぐ。

・インスタレーションラップ
ハードウェア/ソフトウェア両面で、車載システムが正常に機能しているかどうか確かめるための走行。各フリー走行の最初に行うことが多い。全開で走らず、控え目なペースで1周し、ピットに戻る。

・ウイニングラン
優勝したドライバーがチェッカードフラッグを受けた後、パルクフェルメ(車両保管所)に戻るまでの周。レース中、声援を送ってくれた観客に対し、手を振るなどして戻ってくることが多い。

・エアロレイク
空力計測装置の一種。空気の圧力差から対気速度を計測するピトー管を格子状に配置した装置で、フリープラクティスやテスト時に、フロントタイヤやリヤタイヤの後方などに設置して走る。得られたデータをCFD(コンピュータによるシミュレーション)や風洞で得られた結果と照らし合わせ、空力の開発精度を高めるのが狙い。

・エンジンブロー
エンジンが激しく白煙を噴き上げて壊れること。強度の限界などが原因でピストンやコンロッドなどが壊れ、それらがシリンダー壁を突き破り、冷却水やオイルが一気に蒸発して大量の白煙を発生させる。このような大破壊に至らずピストンに亀裂が入ったような場合は、そこから燃焼ガスやオイルミストが出入りすることで、青白い煙がテールパイプから排出される。

・オーバーテイク
追い抜き、または、追い抜くこと。

・オープニングラップ
レース開始後の最初の1周。アクシデントや順位の変動が発生することが多い。

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