オスカー像を手にしたエルトン・ジョンとデヴィッド・ファーニッシュ氏(画像は『David Furnish 2020年2月10日付Instagram「Just starting to come back down to earth after @eltonjohn and @bernietaupinofficial won the Academy Award for Best Original Song last night.」』のスクリーンショット) 現地時間2月9日ロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式で、エルトン・ジョン(72)とバーニー・トーピン(69)が歌曲賞(主題歌賞)を受賞した。オスカー像を受け取ったエルトンはパートナーと息子達への愛を語り、長年彼の右腕として活躍したバーニーへ感謝の気持ちを述べた。
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エルトン・ジョンと作詞家のバーニー・トーピンは、エルトンの伝記映画『ロケットマン』の主題歌『(I’m Gonna) Love Me Again』でアカデミー賞歌曲賞を受賞した。
オスカー像を受け取ったバーニーは「ワオ! 悪くはないね」と感激し、映画の制作スタッフや映画監督に感謝の気持ちをこのように語った。
「言うまでもなく、この賞はロケットマンの制作に関わったすべてに人たちのものです。皆さんの心の中に少しずつ、この賞が宿っています。」
「デヴィッド・ファーニッシュ、あなたの粘り強さと献身のおかげでここまでたどり着けました。あなたとこの場にいることを、言葉ではとても表現できません。この賞はこれまで53年間、私達が突き詰めてやってきた仕事を正当化してくれたのです。」
映画『ロケットマン』のプロデューサーを務めたデヴィッド・ファーニッシュ氏(57)は、エルトン・ジョンのパートナーである。2人は2005年にイギリスのシヴィル・パートナーシップ法による準婚関係で式を行い、イギリスが同性婚を受け入れた後の2014年に正式に結婚した。2人の間には、代理母によって誕生したザッカリーくん(9)とイライジャくん(7)という息子がいる。
授賞式ではバーニーに次いで、エルトンが次のようなスピーチを行った。
「バーニーに感謝します。僕が苦しんだ時も普通だった時も、いつも一緒にいてくれた。」
「シドニーで観ている、可愛い息子達。僕がどれだけ君達を愛してるかって? ダディは君たちをこんなに愛しているよ!」
見事オスカーを受賞したエルトン・ジョンは授賞式後のバックステージでインタビューに応じているが、子供達は現在オーストラリアに滞在中で、受賞したことはFaceTimeで知らせたという。
「子供達はすごく喜んでくれたよ。彼らを本当に愛しているんだ。ゴールデングローブ賞(同曲で主題歌賞受賞)のことも喜んでくれたけれど、今回は特別だね。」
「賞は、賞でしかない。だけど僕の人生で最も重要なのは、素晴らしい夫と子供と家族、そして友人や健康に恵まれていることなんだ。これが一番大切なことなんだよ。」
このたびエルトンと共に歌曲賞を受賞したバーニー・トーピンは、大ヒット曲『ユア・ソング』『クロコダイル・ロック』などを一緒に手掛けたこともある。エルトンは、バーニーに対する長年の感謝と尊敬の気持ちをこう表した。
「この賞は僕の53年間のパートナー、バーニーのものだ。彼なしでは、僕がここに居ることはなかっただろう。」
「バーニーがすべてをスタートしてくれた。彼が歌詞を書き、僕がここにたどり着いた。歌詞なしでは、僕は存在しなかったんだ。」
一方でバーニーは長年の付き合いがあるエルトンとの関係について、まるで結婚生活のようだとたとえた。
「関係が長持ちする成功の秘訣は、お互いが別の生活を持ち、別の道を歩んでいることだ。だが2人はいつも音楽のために戻ってくる。音楽は僕らが出会って以来、ずっと2人の中に根を張り息づいているかけがえのないものなんだ。」
画像は『David Furnish 2020年2月10日付Instagram「Just starting to come back down to earth after @eltonjohn and @bernietaupinofficial won the Academy Award for Best Original Song last night.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)