烏丸せつこ、松田るか、尾上寛之 新キャストたちが『スカーレット』に送り込む新しい風

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2020年02月15日 12:52  リアルサウンド

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『スカーレット』写真提供=NHK

 『スカーレット』(NHK総合)第19週「春は出会いの季節」では、喜美子(戸田恵梨香)が一人になる。


 マツ(富田靖子)が亡くなり、武志(伊藤健太郎)は大学の恩師・掛井(尾上寛之)を追いかけて窯業研究所に入ることに。一人になった喜美子のもとに訪ねてくるのが、元女優の小池アンリ(烏丸せつこ)だ。



 喜美子の作品を求めてかわはら工房にやってくるアンリは、実家が大津の紡績会社で、元スキャンダル女優という、喜美子とはまるで育ってきた環境が違う人物。初めて穴窯で焼いた作品が欲しいアンリに、喜美子が法外な値段を付けても、アンリは諦めずに工房へ通い詰める。喜美子にとって、たとえ1億円を積まれても売ることのできない大切な作品だということを伝えると、アンリはそこまでして作品が欲しい理由は、優れた芸術品と会話をするため、奏でる音を聴くためだと明かす。


 訝しげな表情でアンリの話を聞く喜美子だったが、カントリーブルース、ワルツ、演歌……と人差し指で陶器と会話するアンリの姿に、喜美子は本気で自分の作品を愛してくれている人だと知り、次第に距離が縮まっていく。



 転機となるのが、アンリが喜美子の作品を5万円で買うと言い出したことだ。喜美子は女性陶芸家として成功したことにより、自分が変わってしまったと悩んでいた。大阪で女中として働いていた頃は、月給1000円。今は、大卒の初任給が12万円に対し、自分の作品が安くても5万円、高い時は30万円で売れたこともあった。アンリの5万円に対しても、喜美子はいまだに戸惑いを見せ、5万円は高いと示す。


 天真爛漫なアンリは、陶器と同じように喜美子にも人差し指を向け、「どす黒いメロディーが聞こえる」と喜美子の懐にスッと入り込む。「うちも一人ぼっち」だと言い、思い出したようにショールを残してアンリは工房を去っていく。「日が暮れるまでには戻ってくる」。そう言い残したアンリは一向に現れず、姿を見せたのは翌日の夜。話題に上がっていた美味しいワインを喜美子にも飲ませてあげたかったのだ。知的好奇心に導かれて動くアンリ。喜美子は「なに言うてんねん! 心配したで!」とアンリを強く抱きしめる。静かな日常を送っていた喜美子に、再び刺激的な出会いが訪れた。



 出会いは、新しい生活を始めた武志にも。第19週ではアンリのほかにも、新たな人物が続々と登場する。中でも注目なのが、窯業研究所に勤める事務員の真奈(松田るか)。妻からの電話を泣き出しそうな表情で聞く掛井に、電話を取り次いだ真奈、そして武志が心配していたが、それが妊娠の連絡だと知り、2人は一緒に安堵する。嬉しそうな真奈に、まんざらでもない印象の武志。何やら恋の予感がする。



 第20週「もういちど家族に」では喜美子、照子(大島優子)、信作(林遣都)、アンリ、そして八郎(松下洸平)と一緒に鍋を囲む様子が。アンリが、喜美子と八郎をもう一度結ぶ人物となるのだろうか。


■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter


■放送情報
NHK連続テレビ小説『スカーレット』
2019年9月30日(月)〜2020年3月28日(土)放送予定(全150回)
出演:戸田恵梨香、富田靖子、大島優子、林遣都、松下洸平、黒島結菜、伊藤健太郎、福田麻由子、マギー、財前直見ほか
脚本:水橋文美江
制作統括:内田ゆき
プロデューサー:長谷知記、葛西勇也
演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/scarlet/


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