ポン・ジュノ、ギレルモ・デル・トロも絶賛 ビー・ガン監督作『凱里ブルース』予告&ポスター公開

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2020年02月17日 06:01  リアルサウンド

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『凱里ブルース』(c)Blackfin(Beijing)Culture & MediaCo.,Ltd – Heaven Pictures(Beijing)The Movie Co., ーLtdEdward DINGーBI Gan/ReallyLikeFilms

 映画『凱里ブルース』の公開日が4月18日に決定し、あわせて予告編とポスタービジュアル、場面写真が公開された。


参考:動画はこちらから


 本作は、『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』のビー・ガン監督の長編デビュー作。低予算での製作で、出演者のほとんどがビー・ガン監督の家族や親戚、友人であり、故郷である凱里でロケを行った本作は、瞬く間に各国の映画祭で評判を呼び、スイスのロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映されると新進監督賞と特別賞を受賞した。


 凱里の小さな診療室に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすシェン。刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、しばらくして可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへ連れ去られてしまった。シェンは甥を連れ戻すために旅に出る。そして辿り着いたのは、ダンマイという名の、過去の記憶と現実と夢が混在する不思議な街だった。


 公開されたポスターでは、バイクに乗るシェンと男、女がこちらを振り返る様が切り取られている。


 予告編では、故郷に帰ってきたシェンの姿や、ダンマイの様子が描かれている。


 また、ポン・ジュノ、ギレルモ・デル・トロらも本作に絶賛コメントを寄せている。


コメント一覧
ポン・ジュノ(映画監督)
ビー・ガンはこの先20年間の映画界を牽引する監督の一人である。
フィルムノワールの亡霊、ウォン・カーウァイの不機嫌なブルーズ、『めまい』とタルコフスキーの時間の洞窟、ホウ・シャオシェンの長い出会い、アピチャッポンの神秘的な夢想。それらの光源は、ビーの映画館の鏡の間で反射する。


ギレルモ・デル・トロ(映画監督)
魂の彷徨に関する驚くべき処女作。
時と出来事の連鎖、そして後悔の念が描き出す、その天才的かつ詩的な映画技で、
凱里一帯を40分のワンショットで追う。
なぜ映画で? なぜ人生を?


ジョナサン・デミ(映画監督・故人)
もしも無鉄砲な初監督が、新作のほぼ半分近く、ある場所から別の場所(各々非常に離れた場所)へとカットしない決断を勇気をもってくだしたとしたら? その代わりに、めちゃくちゃ超越的な1時間半のワンテイクをあえて強行する選択をしたら? その答えは十中八九、このビー・ガンの傑作である『凱里ブルース』になるでしょう。
ワンテイクは、記憶に残る映像体験のつかの間の投影なのです。


深田晃司(映画監督)
『ロングデイズ・ジャーニー』が艶やかなメイクを拭いとりすっぴんになったような。
『凱里ブルース』はそれゆえに作家の力強い個性と野心がむき出しで、地肌の息遣いに魅せられた。詩人の歩みに連れられ世界が拡がる快感!


矢野優 (『新潮』編集長)
このデビュー作一篇で「凱里」は私たちにとって聖地となる。スクリーンから殺到する圧倒的な才能に全身を貫かれた。 (文=リアルサウンド編集部)


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