「COVID-19製造機」 クルーズ船内の惨状を専門家が告発 感染症対策の基本がなされていないと警鐘

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2020年02月19日 12:25  BIGLOBEニュース

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画像は「プリンセス・クルーズ」ホームページのスクリーンショット

横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に入った感染症の専門家・岩田健太郎氏が、船内の感染対策を「悲惨な状態」だと告発した。岩田氏は、神戸大学医学研究科感染症内科教授だが、所属機関とは一切関係なく私個人の見解だとして動画を公開した。


岩田氏は18日、「ダイヤモンド・プリンセスはCOVID-19製造機。なぜ船に入って一日で追い出されたのか。」という動画をYouTubeに公開。クルーズ船乗客からの助けを求める声を受け、厚生労働省の知人を通して感染症対策の専門家としてではなく、災害派遣医療チーム「DMAT」の一員として仕事をやるだけという条件付きで船内に入ったという。


しかし、船内はエボラ出血熱やSARSなどの現場を経験した岩田氏ですら、感染の恐怖を感じるものだったという。ウイルスから身を守る鉄則は、ウイルスがない安全な「グリーンゾーン」と、ウイルスがいるかもしれない危険な「レッドゾーン」を分けることだが、「グリーンもレッドもグチャグチャ」の状態。防護具や手袋があっても、その区別ができてないため役に立たず、「船内から感染者が大量に発生するのは当然」だと語った。


さらに、船内には常駐してるプロの感染症対策の専門家が一人もおらず、「やっているのは厚労省の官僚たち」とのこと。岩田氏が相談しても嫌な顔をされて進言を受け入れてもらえなかったという。そして、突然の電話で「お前は出ていきなさい」と言われ、退出することになったと説明している。


岩田氏は動画の公開について、「悲惨な現実を知っていただきたいということと、ダイヤモンド・プリンセスの中の方々、それからDMATやDPATや厚労省の方々がですね、あるいは検疫所の方がもっとちゃんとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事ができるように」との思いからだと説明。情報公開が国際的な信用を得るため、感染拡大を防ぐために必要だと訴えた。


このニュースに関するつぶやき

  • クルーズ客船入港の時点で船内全部がレッドゾーン船客乗員全員が感染者の疑いありだったので、この先生の主張はピント外れなのである。所謂専門馬鹿な人。
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