メルセデスF1との契約交渉に臨むハミルトン「5〜10年後を見据えて検討」

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2020年02月24日 09:11  AUTOSPORT web

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2020年第1回F1プレシーズンテスト:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
6度のF1世界チャンピオンのルイス・ハミルトンは、まだメルセデスとの契約交渉を始めていない。しかし話し合いが始まれば、彼は契約の細部に目を向け、新契約が長期的に及ぼす影響について考えていくという。

 ハミルトンは、2020年シーズンに7度目の世界タイトルを獲得し、偉大なミハエル・シューマッハーの記録に並ぶことを切望している。

 2020年は、現在メルセデスと結んでいる契約の最終年でもある。1月にはフェラーリがハミルトン獲得に動くのではないかとの噂が持ち上がったが、結局は、ハミルトンはメルセデスと交渉を行い、契約延長をする可能性が最も高いと考えられる。

「僕たちの目標は一致していると思う。だから今後数カ月のうちに、僕が話し合いの席に着くのは確かだ」とハミルトンは語った。

 2007年にF1にデビューし、いまや大スターのハミルトンには、複数年で1億ドル(約112億円)以上の大規模契約をまとめることも可能であるように思われる。いずれにしても彼は細部をおろそかにすることなく、交渉を行っていくようだ。

「より細部まで話し合うということは、次の5年から10年後の計画まで考えるということだ」とハミルトンは説明した。

「今の自分の決定が将来にどのような影響を及ぼすのか、また、引退後に他のことを続けられるように準備ができるのかどうかといったことをね」

「そうしたことは交渉の中では細かい部分だが、そういうことこそ時間をかけて話をするものだ」

 他の多くのドライバーとは対照的に、ハミルトンは将来の交渉に自身で臨む。そしてメルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、抜け目のない交渉相手であるようだ。

「彼が何かを要求し、僕はその要求と戦う。その応酬だ。前回はたしか8時間か10時間話し合っていたと思う。そうして素晴らしいかたちで交渉をまとめた」

「そしてそれを、(交渉における、いわゆる『良い警官・悪い警官』の)『悪い警官』の役割を担う弁護士のところへ持ち帰る」

 ウォルフは最近、スタードライバーのハミルトンが移籍したとしても、メルセデスには常に他の選択肢があると発言した。しかしブラックリーのスタッフたちが、メルセデスとハミルトンのパートナーシップ継続を望んでいることは明らかだ。

「彼はここ何年も我々に多くのポイントをもたらしてくれた。ぜひ残ってほしいと思う」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは述べている。
「我々が速いマシンを作り続ければ、彼は残りたいと願うようになるだろう」

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