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チュート徳井独白90分 取材歴20年の記者が感じた違和感とは?

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2020年02月25日 10:30  AERA dot.

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写真活動再開を発表した徳井義実 (c)朝日新聞社
活動再開を発表した徳井義実 (c)朝日新聞社
 7年間で計約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘されたことで活動を自粛していた「チュートリアル」の徳井義実の活動再開が24日に所属の吉本興業から発表された。

【写真】謝罪会見でのチュートリアル徳井

 その8日前。16日の午後1時。新宿の吉本興業本社で徳井に話を聞いた。Yahoo!拙連載の取材のため、およそ1時間半、徳井と向き合った。

「僕のこんなことのために、わざわざ本当に申し訳ありません……」

 徳井が大阪時代から約20年に渡り、幾度となく取材をしてきたが、こんなに力なく挨拶をされたのは初めてだった。

“よしもと男前ランキング”で殿堂入りするほど、芸人の中では圧倒的に“華”のパラーメーターがずば抜けている存在だった。しかし、スタッフ数人と連れ立って部屋に入ってきた時、恐らく0コンマ何秒のことだろうが、スタッフと同化して、徳井を認識するまでにほんの少し時間がかかった。

 筆者のこれまでの印象では、たとえ周りに何十人いようが、一瞬で目がいくスター性にあふれてるのが徳井。それを瞬時に視認できなかったことに衝撃を受けた。

 人前に出ていないことからの変化なのか、心労なのか、疲弊なのか、はたまた今から始まる取材への重圧なのか。メディアから遠ざかって4カ月ほどではあったが、既に年単位の時間が経ったのでは。そう思わせるくらい、年齢を重ねたようにも見えた。

 逆に言うと、この4カ月が徳井にとっていかに大きく、長いものだったのかを如実に表してもいた。

 取材を始めてすぐ、違和感を覚えた。筆者がこれまで取材してきたイメージよりも、ずっと、ずっと、口調がゆっくりだったからだ。ゆっくりというべきか、慎重というべきか。

「自粛中の生活パターンはどのような感じでした?」などと尋ねると、まず「う〜ん、そうですねぇ……」というワードから回答を始め、一語一語を確認するように答えていた。

 体感として「えらくゆっくりしゃべっているな」というのはその時からあったが、後に、取材を録音していたレコーダーを聞きながら、原稿のための文字起こしをしている時に、いつもとのしゃべるスピードの速さの違いを痛感した。

 特に早口ではない取材対象でも、しゃべるスピードとこちらがパソコンで文字を打っていくスピードにはかなりの差があり、普通、しゃべるスピードの方がかなり速いので、何回も巻き戻しをしながら、少しずつ文字を起こしていく。

 しかし、今回の徳井のインタビューは約90分の音源を文字起こしするのにかかった時間は約90分。要は、非常にゆっくりしゃべっているので、徳井のしゃべるペースに十分こちらの打つスピードが追い付き、ほぼ巻き戻しをしないまま文字起こしが完了していた。

 身から出た錆で、たくさんの方に迷惑をかけてしまった。そして、その流れを食い止めるべく迅速に開いた会見でも、回答の齟齬をつかれ、火に油を注ぐことにもなってしまった。

 もう迷惑はかけられない。もう自分の言葉でこれ以上の被害を生んではいけない。その強い意識が、これまで見たことがないほどのスローモーな話し方に繋がったのだと確信した。

 当然、軽い内容のインタビューではないので、基本的に言葉は重たくなり、表情はどうしても強張る。そんな中、インタビューとして内容に幅を持たせること、そして、徳井の現状を端的に見る手段として、あえて笑いの要素を引き出すようなことを最後に尋ねた。

「活動自粛中の日々を振り返って、あらためて客観的に見てみると『あの時の自分には笑ってしまう』というようなタイミング、あったりします?」

 その質問をぶつけた瞬間、これまた、驚いた。先ほどまでの沈痛な面持ちから、ウソみたいに顔が変わったからだ。分かりやすく言うと、疲弊し老けた印象のある顔から、毎日テレビに出ていた頃の顔に一瞬で戻った。

「時間はたくさんあったので、食事は普段作らないような料理にも挑戦しまして。中でも、タコスにハマりました。タコスって、普通、包む皮は市販の物を買ってきて、中身の変化でバリエーションをつけるじゃないですか? でも、あの皮から作るんです。皮から作ったタコス、どれだけおいしいか! これは驚きました。……ただ、一人で毎日粉をこねてタコスの皮を作っている自分を俯瞰から見た時に、そら思いますよね。『オレ、何してんねん』と(笑)」

 エゴサーチで出てくる「徳井を見ると気分が悪い」という書き込みに心を折られた「少しでも人に楽しんでもらいたいと思ってやっている仕事なのに、自分は『見ると気分が悪い』存在になっている。お笑いの仕事を続ける意味があるのか」。辞めることを何回も考えた。

 得意な料理を生かした飲食の仕事など、いくつかの転職候補を本気で考えたが、結局、お笑い以上に好きになれそうなものがなかった。その思いで今一度再出発の道を選んだ。

 ここでも言葉を選びながら、たっぷりと時間をかけてお笑いへの思いを説明していたが、タコスの話をしている時のイキイキとした表情。それが全てを雄弁に物語っていた。 (中西正男)

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  • 甘い汁を味わった奴が世間の苦水は飲めません
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  • 転職するする詐欺は一気にキライになる�फ�á��ܤ���芸能人を辞める訳ないもの�फ�á��ܤ����फ�á��ܤ���
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