レッドブルF1代表、豪勢なモーターホーム不要論に異議「各チームの“顔”であり、理にかなった存在」

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2020年02月26日 19:31  AUTOSPORT web

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レッドブルのエナジーステーション『Holzhaus(ホルツハウス/Wood House)』
世界最高峰のバトルが繰り広げられるF1は、パドックを彩るモーターホームも豪華絢爛なものが多い。F1のモータースポーツ担当マネージング・ディレクターのロス・ブラウンは、この豪勢なモーターホームをパドックから消し去ろうと提案しているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこれに異を唱えている。

 世界各国を転戦して争われるF1。なかでも主要なマーケットである欧州圏ではレースウイーク中に訪れるゲストなどをもてなすため、各チームともモーターホームと呼ばれる豪華な組み立て式の施設を用意している。

 しかし、ブラウンはこのモーターホームを“ジン・パレス(中世の安酒場)”と一蹴。同施設の輸送にかかる二酸化炭素排出量はF1が掲げているサステナビリティに反するとの見方を示している。

 F1は地球温暖化対策に積極的な姿勢をみせており、サーキットはもちろん各チームのファクトリーでもさまざまな施策を講じ、2030年までに実質二酸化炭素排出量ゼロを達成するとしている。

 しかし、ホーナーは「ロス(ブラウン)はコンコルド協定を読む必要がある。なぜなら、協定ではその件について一切触れられていないからだ。だから彼が何を参照しているのかよく分からない」とモーターホーム不要論に異議を唱えた。

 また自身が率いるレッドブルは、2019年からオーストリアの木材を使用した新たなモーターホーム『Holzhaus(ホルツハウス/Wood House)』を導入していることを挙げ、「ご存じのとおり、これは長期にわたり持続可能なものだ。すべて木でできているのだから」とも言葉を残した。

「個人的な意見として、ヨーロッパのレースにおいて、各チームのホスピタリティはそれぞれの“顔”であり、文字どおり“ホーム”なんだ。理にかなった存在だよ」

 ブラウンの提唱するプランでは、F1のヨーロッパラウンドでも、フライアウェイ戦と同様のユニットをモーターホームとして使用することが求められるが、ホーナーはこの計画にも反論している。

「フライアウェイ戦では、我々はなんとか“生き残っている”ような状況だ」とホーナー。

「(フライアウェイ戦では)テントひと張りや椅子ひとつなど、何に対しても大金が請求されてくる。これらはすべてプロモーター(F1グループ)から請求されるんだ」

「だから、我々はあらかじめサイズを決めた施設(モーターホーム)を用意している。こうすれば、世界中どこに行っても、毎レースごとにテントを買う必要はなくなる」

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