佐々木蔵之介が“理想の上司”過ぎる! 『知らなくていいコト』ケイトを導く人生の先輩に

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2020年02月27日 06:01  リアルサウンド

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『知らなくていいコト』(c)日本テレビ

 吉高由里子が主演を務める『知らなくていいコト』(日本テレビ系)が、2月26日に第8話を迎えた。


参考:重岡大毅が体現する歪んだ感情のリアリティ 『知らなくていいコト』が突きつける様々な人間の顔


 「週刊イースト襲撃事件」により腕を刺されたケイト(吉高由里子)と彼女を守った尾高(柄本佑)。ケイトは早々と編集部に復帰し、取材に出向くものの、事件をきっかけに顔が知られ自分も追われる立場に。さらに追い討ちをかけるのが、ケイトの父が殺人犯・乃十阿(小林薫)の娘であることが、野中(重岡大毅)のリークによって他誌に報道されてしまうことだ。


 この事態に編集長の岩谷(佐々木蔵之介)は、「我々の仕事は何も変わらない。大事なのは何も変わらないという姿勢だ」と編集部員に『週刊イースト』としての構えを示す。部下からの信頼が厚い岩谷の言葉は、いつもはっきりと正義が通っている。


 不倫報道の末に襲撃されたことには「『週刊イースト』は正義の味方ではない。婚外の恋に対しても誰も弾劾するつもりはない。不倫する側も不倫される側も我々にとっては同じ重さだ。『イースト』は人間のさまざな側面を伝え、人間とは何かを考える材料を提供したいと考えてる」とジャーナリズムとしての在り方を提示し、校了前の大事な局面で指揮を執っていた。


 自宅もネットに晒されてしまい完全に追われる側となったケイトは、編集部の仮眠室に“我が家”を設置。深夜の編集部にやってきた岩谷の酒にケイトが付き合うこととなる。そこでケイトが聞かされるのが、尾高が犯人からケイトをかばった瞬間、編集部全員が「尾高はケイトに惚れてる」と思ったということ。2人は互いに思い合っているものの、尾高には家族がいる。ケイトも病室で妻と子供を目の当たりにし、現実を突きつけられていた。


 そんなケイトに岩谷は「一度しかない人生だ。自分の思い大事にしたほうがいいんじゃないの?」と背中を押し、「ケイトはケイトらしく真っすぐ尾高を求めればいいさ。奥さんと子供に同情するなんておこがましいね。まずは自分が望む人生を手に入れることだ」とケイト側に立ち、尾高もケイトを選ぶはずと助言を送る。特集班のエースであるケイトに絶大な信頼を寄せている岩谷。そして彼女にとって岩谷は、尊敬する上司であり、常に進むべき道を指し示してくれる人生の先輩だ。


 そんな岩谷は、尾高の元にもお見舞いに足を運んでいた。話題は「乃十阿の娘」の報道、闇に落ちていく野中の心情に。「お前、最低だな」と吐き捨てていた尾高は、心底野中を軽蔑している。病室で一人、怒りに満ちた表情を浮かべる尾高。退院し編集部に挨拶に来た尾高は、トイレに逃げる野中を待ち伏せし、挨拶がてら顔面にストレートパンチを食らわせる。注目は、分かってるよなと言わんばかりに、2人の間に会話が少ないこと。「俺が背中ケガしていてよかったな」と情けをかける尾高に、野中は「もう2人で会わないほうがいいですよ! 尾高さんとケイさんの不倫がバレたら、もっともっと大変なことになりますから!」と高笑い、自分の情けない行為に一人で泣き崩れるのだ。天井知らずで人気を獲得していく尾高に反比例してグングン好感度を下げていく野中。


 第9話では、そんな最低の野中がケイトの自宅に押しかけ、歪んだ心の中を大放出。予告では、今カノの小泉(関水渚)に「今晩行ってもいい?」とサングラスを外しながらキザに誘うも、「二度と来ないでください」と拒絶される哀れな野中の姿が。もはやここまで来るとクズ男から発展した面白キャラにも思えてくる。一方、尾高は乃十阿を連れ出し、自分のスタジオに。ケイトと乃十阿の対峙がついに実現する。謎に包まれた30年前の事件の真相が明らかになるのか。(渡辺彰浩)


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