「コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)」のクリエイティブディレクター有働幸司と江角泰俊が、2020年春夏シーズンをもって同職を退任した。2020年秋冬シーズンからはイタリアと日本のデザインチームがメンズとウィメンズ両方のコレクションを手掛ける。
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コスチューム ナショナルは1986年にエンニョ・カパサ(Ennio Capasa)とカルロ・カパサ(Carlo Capasa)兄弟がイタリア・ミラノで設立。創業30年を迎えた2016年にカパサ兄弟がブランドから離れ、日本におけるブランド運営とリテール事業を統括してきたCNジャパンが小売事業を引き継いだ。現在はブランドのトレードマークおよび知的所有権、運営権を持つネクスプレミアムグループとCNジャパンの2社が株式を所有している。
有働と江角は2018年春夏シーズンにクリエイティブディレクターに着任。有働はメンズを、江角はウィメンズを担当し、イタリアと日本の文化、テクノロジーとクラフトマンシップを融合させたコレクションを発表してきた。退任の理由についてブランドは「契約期間満了のため」と説明している。
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新体制でデザインした2020年秋冬コレクションでは、イタリアの前衛美術家アルベルト・ブッリ(Alberto Burri)をフィーチャー。異素材のコラージュをはじめとしたアルベルトの表現技法からヒントを得て、表面のでこぼこ感が特徴のジャカード素材や、2つの素材を重ねた上にプリントを施したブラウス素材など、オリジナルの素材を開発した。メンズとウィメンズでそれぞれ35型ずつをラインナップする。