2018年には豪シドニーでのゲームをメーガン妃とともにサポートしたヘンリー王子(画像は『Invictus Games Foundation 2019年7月10日付Instagram「Great to share that @superdry is an Official Supporter of the #InvictusGames The Hague 2020 & will continue to support the Foundation @WeAreInvictusGames!」』のスクリーンショット) 英王室ヘンリー王子が中心となり、5月に開催予定だったスポーツイベント「Invictus Games(インヴィクタス・ゲーム)」が来年に延期されることがわかった。現地時間19日に「Invictus Games」の公式Twitterにヘンリー王子が登場、およそ2分間にわたる動画のなかでこのたびの決断が「苦渋の選択」であったことを明かしている。
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今月末の正式な王室離脱を前に、残されたすべての公務を終了しカナダに舞い戻ったヘンリー王子。英国で次に王子の姿を見られるのは来月のロンドン・マラソンと伝えられていたが、新型コロナウイルス感染の拡大により、同イベントは10月まで延期されることが先日発表された。
そしてこのほど、ヘンリー王子が関わるもう1つの大きなスポーツイベント「Invictus Games(インヴィクタス・ゲーム)」の来年への延期が発表された。負傷兵達によるパラリンピックスタイルのこの国際イベントでは、世界20か国から選ばれたおよそ500人がオランダ・ハーグに集結し、5月9日〜16日にシッティングバレーボール(座った姿勢で行うバレーボール)や車椅子バスケットボール、インドアローイング(ボート)といった種目を国別に競う予定であった。
しかし新型コロナウイルスの流行が一向に鎮静しない現在の状況を鑑み、「Invictus Games」も他の様々なイベントと同様、開催の延期という選択を余儀なくされてしまったようだ。現地時間19日には「Invictus Games」の公式Twitterにアップされた動画にヘンリー王子自らが登場、
「あなたやあなたの家族、そしてこのイベントに携わるすべての人達にとって、これが最も賢明かつ安全な決断でした。」
「イベントを開催することができず申し訳ない気持ちです。自分自身の健康に留意し家族を気遣い、お互いを労わりあってください。」
とスタッフや選手らに対して語りかけた。
またヘンリー王子は「Invictus Games」を目標に日々努力を重ねてきた選手達に向けて、
「この知らせには多くの皆さんが肩を落とされていることでしょう。」
と彼らの心境を慮りつつ、これまでこのイベントに注いできた情熱や集中力は今後も変わらず可能な限り維持してほしい―と呼びかけた。
「Invictus Games」は現在、来年5月または6月の開催を視野に会場の確保などを調整中だそうで、ヘンリー王子は
「向こう12か月、あるいはそれ以上の時間ができたことで、皆さんは今以上に優れたコンディション、そして心身ともに最高の状態を作る準備期間が与えられたことになります。」
とポジティブな言葉をかけるとともに
「そういう意味では、僕は来年の試合を今からものすごく楽しみにしています。」
と選手達のモチベーションを奮い立たせた。
今年は米ロックバンド「ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)」のジョン・ボン・ジョヴィが、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える負傷兵達を思って書いたという『Unbroken』がテーマソングに使用されることが決定。先月にはヘンリー王子、ジョン・ボン・ジョヴィ、「Invictus Games」合唱団が伝説の「アビー・ロード・スタジオ(Abbey Road Studios)」にて同曲のレコーディングを行った姿が注目を集めていたばかりだった。
2017年には、当時交際中だったメーガン妃とトロントの会場で手を繋ぐ姿が目撃され話題を集めた「Invictus Games」、ヘンリー王子が毎回大きな情熱を傾ける同イベントの開催状況については、引き続きその詳細に注目していきたい。
画像は『Invictus Games Foundation 2019年7月10日付Instagram「Great to share that @superdry is an Official Supporter of the #InvictusGames The Hague 2020 & will continue to support the Foundation @WeAreInvictusGames!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)