欅坂46、濃密な4年間で見えてきた“らしさ” 「サイマジョ」の衝撃デビューから現在までの軌跡

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2020年04月08日 06:01  リアルサウンド

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写真欅坂46『サイレントマジョリティー』
欅坂46『サイレントマジョリティー』

 4月6日にデビュー4周年を迎え、5年目の年が始まった欅坂46。今年はすでに平手友梨奈が脱退するなどメンバーが大きく入れ替わり、グループは転機に差し掛かっている。新二期生の加入も決まり、いよいよ“第二章”の幕開けといった様相だ。そこで今回は、デビューから現在に至るまでのグループの軌跡を振り返りたい。


(関連:欅坂46「サイレントマジョリティー」


●怒涛の勢いで駆け上がった初年度
 欅坂46は、2016年の4月に1stシングル『サイレントマジョリティー』でデビューした。発売前に事前に公開されていたMVは瞬く間に再生され、発売日前日ですでに300万回を突破。当初フルバージョンの公開は期間限定の予定だった(当時の日本の音楽業界はまだショートバージョンで公開する傾向があった)が、あまりの反響からフルでの公開を継続。デビューから1カ月後には1000万回を超えた。(参照:https://news.dwango.jp/idol/15813-1605)


 その後、2ndシングル『世界には愛しかない』、3rdシングル『二人セゾン』と順調にリリースを重ね、12月には初ワンマンライブを開催。年末には初めて『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)へ出場し「サイレントマジョリティー」を披露。初年度から世間に鮮烈な印象を残す。2017年に入るとキャプテン・副キャプテンも決まって体制も整い、前途洋々の初年度となった。


 当時の欅坂46の勢いを最もよく表しているのが、この年の『アイドル楽曲大賞』の結果だ。『アイドル楽曲大賞』はファン投票によってその年のアイドル楽曲を順位付けする企画である。この年、「サイレントマジョリティー」がメジャーアイドル部門で1位を獲得。さらに「二人セゾン」も3位、「世界には愛しかない」も6位を記録し、表題曲が軒並み上位にランクインした。アイドルファンによる有志の企画に、最大手である秋元系グループの作品が票を集めるのは異例とも言える事態。いかに初年度のインパクトが大きかったのかを物語っている。(参照:http://www.esrp2.jp/ima/2016/comment/result/songm.html)


●勢いを加速させつつも漂う不穏な空気……
 デビューから1年後、4thシングル『不協和音』を発表し、発売日の翌日にデビュー1周年記念ライブを開催した。ちょうどその晩に放送された『SONGS』(NHK総合)で欅坂46が特集される。冒頭で「今夜 アイドルの歴史が変わる」と紹介されるなど、番組は大きな反響を呼んだ。


 しかし、この頃から異変が起き始める。


 テレビドラマ『残酷な観客達』の撮影期間だったこの時期、今泉佑唯の活動休止が突然発表される。同じ頃、平手は声の不調を訴え、レギュラーのラジオ番組では音声アプリを使って会話。ほどなくして発煙筒事件も勃発し、グループに暗雲が立ち込める。


 7月に1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』を発売。その年の夏は初の野外イベント『欅共和国』の開催や、全国ツアーを開催するなど、東京から地方へと飛び出し活動場所を広げていった。ライブの動員数も順調に増していく。ロックフェスにも出演し、音楽シーン全体に存在感を示した。


 だが一方で、音楽番組などでの平手のパフォーマンスの不調が囁かれ、雲行きは怪しいまま年末へと突入することになる。2度目となる『NHK紅白歌合戦』の披露曲は「不協和音」。すでにファンの間では“魔曲”と恐れられていたこの曲で、メンバー数名が過呼吸で倒れる。年が明けて平手の負傷を発表。1月に予定されていた武道館公演は中止となった(けやき坂46が代役を務めた)。


●センターの不在が続いた3年目
 2018年3月、6thシングル『ガラスを割れ』を発表。センター不在の中で開催されたデビュー2周年記念公演は、他のメンバーが代理センターを務める演出・構成となった。例えば「世界には愛しかない」は守屋茜が、「不協和音」は菅井友香がセンターに立つことで乗り切り、グループの窮地を救った。このように3年目の活動は、センターがいたり、いなかったりという状況が続く。


 8月に7thシングル『アンビバレント』を発表。同時期に今泉の卒業が発表される。3年目にして初めて経験した一期生の卒業。その中で『坂道合同オーディション』が開催され、11月に二期生として9名が加入することが決まる。デビュー以降同じメンバーで活動してきた欅坂46も、“メンバーが入れ替わる”フェーズへと入った。


 7月頃からグループ活動に徐々に加わっていた平手は夏のツアー最終日にステージから落下し、軽い打撲と診断されるが、改めて12月に腰部打撲・左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症、および両手関節捻挫による遠位橈尺関節痛と診断され、活動の一部休止を発表した(参照:https://www.oricon.co.jp/news/2126017/)。3度目となる『NHK紅白歌合戦』は代わりに小林由依がセンターに立った。


 年が明けて2019年2月、8thシングル『黒い羊』を発表。


●中心メンバーが去り、新メンバーが成長・加入した4年目
 デビュー3周年記念公演は大阪・東京の2会場に分けての開催となった。その間には二期生による『おもてなし会』も開かれ、夏は恒例の『欅共和国』と全国ツアーを開催。さらにツアーの追加公演として東京ドームにも挑んだ。


 4年目は新曲をリリースしなかった分、既発曲のパフォーマンスの精度が高まった。特に『ミュージックステーション ウルトラ SUPER LIVE 2019』(テレビ朝日系)で無観客の幕張メッセを舞台に見せた「黒い羊」は、欅坂46の”第一章”におけるテレビパフォーマンスのひとつの極地と言えるだろう。2年前にメンバーが倒れた『NHK紅白歌合戦』では「不協和音」に再トライ。ある意味、これまでの総決算のような年末となった。


 一方で、夏には長濱ねるが卒業し、年明け直後には平手の脱退も発表された。新メンバーの加入と引き換えに、人気を牽引していた2人が離れたことでグループの行く末が不安視される。


 そんな中で迎えた5年目。デビュー記念日の6日にYouTubeにて配信された「デビュー4周年記念生配信」ではキャプテンの菅井が、これまでの活動を振り返りつつ「いまはワクワクしている」「パワーが溜まってる状態」とファンへ向けて前向きなメッセージを送った。


 失ったものは大きいが、伸びている芽は希望だ。この濃密な4年間で見えてきたグループのらしさを武器に、これからも彼女たちは成長していくだろう。(荻原梓)


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