東方神起 チャンミン=MAXの“今”が込められたソロ作『Chocolate』 表現力とパワフルさ兼ね備えた魅力

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2020年04月13日 06:01  リアルサウンド

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MAX『Chocolate』

 東方神起のMAXことチャンミンが、デビュー17年目にして初めてソロシンガーとして活動をスタートさせた。タイトル曲「Chocolate」は、東方神起ファンには“愛ある毒舌家”として知られるチャンミン自らが作詞したとは思えない、まさにタイトルどおりの甘い歌詞が印象的。さらに編曲は「MIROTIC」を作曲したデンマークのトーマス・トロエルセンと、“SMミュージックパフォーマンス(SMP)”の生みの親ユ・ヨンジンが手掛け、万全の布陣でソロデビューに臨む。


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 「Chocolate」は、「un deux trois quatre」というフランス語のカウントと、ミュートの効いたトランペットの音色で始まる、ジャジーなダンスナンバー。まるでミュージカルを観ているような感覚に陥る冒頭の英語歌詞パートから、抑揚をおさえたラップパート、チャンミンが得意とするハイトーン連発のサビ前など、たった1人で歌っていると思えないほどバラエティ豊かに歌いこなしている。チャンミンのシンガーとしての実力が遺憾なく発揮された“オトナ”な曲だ。


 ソロデビューにあたって、これほど明るい髪色のチャンミンは記憶にないというくらいヘアカラーをガラリと変えてきたのも、意欲の現れ。『Chocolate』発売を記念して撮影されたタメ口インタビュー動画では、この曲について「ラブソング。この歳だから“ひと目惚れした”とかそういう歌詞ではないけれど、とにかく好きになった人を自分のものにしたいと思う男の気持ちを歌った曲」だと紹介。また、「アルバムのタイトル曲を作詞したのは初めて。だから余計に感慨深いし、この曲での活動がファンのみんなへのプレゼントになったらうれしい」と、ファンへの想いを率直に語ってくれた。


 チャンミンに先立って、昨年ソロアルバム『True Colors』をリリースした東方神起の片割れ、ユンホと比べてみると、ダンスの名手としても知られるユンホの曲は、とにかくキレのいいユンホのダンスが見応えたっぷり。ユンホのパフォーマンス映えに振り切った曲でもあると感じた。一方、シンガーとしての実力が認められているチャンミンがソロ曲をリリースするとなれば、やはりバラードやR&Bなど歌に重きを置くのではと想像していたが、「Chocolate」は歌とダンス、どちらにも重点が置かれたいい意味で予想を裏切る曲。これについてチャンミンは「筋肉と骨がまだ元気な今、踊っておいたほうがみんなにも喜んでもらえると思った」と、インタビューの動画で答えている。


 このインタビュー動画で「僕を心から応援してくれたみんなに、今の僕ができる物語、僕が出せる歌声、今の僕が好きな曲を聞かせたかったし、見せたくてがんばって準備した。真心を込めて準備したアルバムなので、たくさん応援して、たくさん聴いてほしい」と語っているように、“今”のチャンミンが存分に込められた曲。30代に入り円熟味を増した歌の表現力に、まだまだパワフルに踊り切ることのできる肉体を持つ今こそ、チャンミンの全盛期なのかもしれない。


 そして動画インタビューでは「みんな大変だろうけど、健康に注意して。この曲のタイトル『Chocolate』のように甘いエネルギーをもらって、このミニアルバムを聴いて元気になってほしい」とも。コンサートではMCの延長を希望するファンにつれない返事をすることで知られるチャンミンだが、実はファン想いで愛情深い人(この動画でも冒頭は最近、家に迎えた愛犬に関するエピソードを延々語っている)。疲弊しがちな今こそ、「Chocolate」を聴いて元気をもらいたい。


 なお、タイトル曲「Chocolate」にちなんで、TVXQ!のYouTube公式チャンネルでは現在、チャンミンがチョコレートをもぐもぐするだけの動画が公開中。チャンミンのささやき声とともに、いろんなチョコレートを食べる音を収録したASMRが妙にセクシーなこちらの動画も、ぜひチェックを。(尹秀姫)


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