通算打率No.1は現役選手の「.326」【フォーカス・レコードホルダー】

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2020年04月14日 17:40  ベースボールキング

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ヤクルト・青木宣親
◆ フォーカス・レコードホルダー 〜打率(通算)〜

 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の偉大な記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう、ということで、今回から『フォーカス・レコードホルダー』と題した新企画をスタートします。


 その名の通り、過去の記録にスポットを当て、“歴代No.1”の記録を持っている選手を中心に振り返ろうというのがテーマ。今回取り上げるのは「通算打率」。早速だが、NPBの通算打率トップ10を見てみよう。


▼ 歴代最高記録・打率(通算)
1位 .326(4884−1591) 青木宣親 [2004〜現役]
2位 .320(4934−1579) レロン・リー [1977〜1987]
3位 .31918(6808−2173) 若松 勉 [1971〜1989]
4位 .31915(9666−3085) 張本 勲 [1959〜1981]
5位 .317(4451−1413) ブーマー・ウェルズ [1983〜1992]
6位 .313(7500−2351) 川上哲治 [1938〜1958]
7位 .3110(4298−1337) 与那嶺要 [1951〜1962]
8位 .3108(7627−2371) 落合博満 [1979〜1998]
9位 .310(6828−2120) 小笠原道大 [1997〜2015]
10位 .308(4667−1436) レオン・リー [1978〜1987]
※規定=4000打数以上


◆ 今年で38歳、世界のAOKI

 もはや歴史上の偉人のような選手も入ってくるランキングの頂上に君臨しているのが、今季もヤクルトでプレーする青木宣親。NPBでは11年のキャリアで.326という通算打率を誇る。


 宮崎県の日向高から早稲田大を経て、2003年のドラフト4位でヤクルトに入団。1年目からファームで打率.372という驚異的な成績を残し、首位打者と最高出塁率の二冠。フレッシュオールスターでもMVPに輝く大暴れを見せると、2005年には一軍でレギュラーに定着し、あのイチロー以来となるシーズン200安打も達成。最終的には202安打で最多安打、打率.344で首位打者に輝き、新人王にも選出されている。

 その後は球界屈指の安打製造機として長らく君臨。2010年には自身2度目のシーズン200安打超えを果たし、キャリアハイの209安打を記録。首位打者に輝くこと計3回、最多安打と最高出塁率は2回という輝かしい実績を残し、2012年からは海を渡ってメジャーリーグに挑戦した。

 この時点でNPB通算打率は.329も、歴代記録の規定である「4000打数」までちょうど「100」足りない状態。そのため、ランキングに名前を載せることはできなかったが、2018年に古巣・ヤクルトに電撃復帰。衰えも不安視されたなか、1年目から127試合に出場して打率.327という好成績をマーク。無事に「4000打数」もクリアし、ついに通算打率ランキングの一番上に自身の名前を刻んでいる。


 今年1月で38歳を迎えた大ベテラン。さすがにかつてのスピードは影を潜めるようになったが、その打撃技術は錆びつくことなく、昨年5月にはNPB通算1500安打も達成した。

 打率こそ.297と3割に届かなかったが、キャリア2位タイの16本塁打を放って見せるなど、まだまだ衰え知らずの働きぶり。今季からは高津臣吾新監督の下、キャプテンとしてチームを牽引する姿にも期待がかかる。

 2位のレロン・リーとは6厘差…。この差を守り抜き、通算打率トップのまま引退の日を迎えることができるだろうか。


▼ 青木宣親・年度別打率(NPBのみ)
2004年:率.200(15−3)
2005年:率.344(588−202)
2006年:率.321(599−192)
2007年:率.346(557−193)
2008年:率.347(444−154)
2009年:率.303(531−161)
2010年:率.358(583−209)
2011年:率.292(583−170)
2018年:率.327(495−162)
2019年:率.297(489−145)
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[通算] 1246試 率.326(4884−1591)

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