世界のホームラン王、もうひとつの大記録が「2170」【フォーカス・レコードホルダー】

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2020年04月16日 12:00  ベースボールキング

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打点もNo.1の王貞治 (C) Kyodo News
◆ フォーカス・レコードホルダー 〜打点(通算)〜

 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の偉大な記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう……ということで始まったこの企画。

 その名の通り、過去の記録にスポットを当て、“歴代No.1”の記録を持っている選手を中心に振り返ろう、というのがテーマ。今回取り上げるのは「通算打点」。早速だが、NPBの歴代トップ10を見てみよう。


▼ 歴代最高記録・打点(通算)
1位 2170点 王 貞治 [1959〜1980]
2位 1988点 野村克也 [1954〜1980]
3位 1678点 門田博光 [1970〜1992]
4位 1676点 張本 勲 [1959〜1981]
5位 1564点 落合博満 [1979〜1998]
6位 1530点 清原和博 [1986〜2008]
7位 1522点 長嶋茂雄 [1958〜1974]
8位 1521点 金本知憲 [1992〜2012]
9位 1507点 大杉勝男 [1965〜1983]
10位 1475点 山本浩二 [1969〜1986]


◆ 二冠の王

 15日に取り上げた本塁打に続いて、通算打点の歴代No.1も王貞治。どうしても“世界のホームラン王”というイメージが強いだけに忘れられがちかもしれないが、実はNPBで唯一2000打点以上を記録した打者でもある。


 はじめて本塁打王に輝き、大ブレイクを果たした1962年に85打点で打点王のタイトルも獲得。翌年は106打点を挙げながら、同僚である長嶋茂雄(112打点)にタイトルを譲ったものの、1964年から1967年までは4年連続で打点王に輝いている。

 しかし、3年連続で首位打者に輝いた1968年〜1970年の3シーズンは打点王に手が届かず、三冠王のチャンスを逃す。1968年は119打点を挙げながら、またも長嶋茂雄が125打点を記録したためリーグ2位。1969年も王の103打点に対して長嶋が115打点、1970年も王の93打点に対して長嶋が105打点と、三冠は奇しくもチームメイトによって阻止されていたのだった。


 それでも、1971年に101打点で再び打点王に返り咲くと、そこから1978年まで8年連続で打点王のタイトルを獲得。1973年と1974年には、念願のトリプルクラウンも達成している。

 本塁打王の「15回」・「13年連続」という大記録に目が行きがちだが、打点王の「13回」・「8年連続」というのも歴代最多の大偉業。調べれば調べるほど、王貞治の偉大さが改めて分かる結果となった。


▼ 王貞治・年度別打点
1959年:25点(94試合)
1960年:71点(130試合)
1961年:53点(127試合)
1962年:85点(134試合)
1963年:106点(140試合)
1964年:119点(140試合)
1965年:104点(135試合)
1966年:116点(129試合)
1967年:108点(133試合)
1968年:119点(131試合)
1969年:103点(130試合)
1970年:93点(129試合)
1971年:101点(130試合)
1972年:120点(130試合)
1973年:114点(130試合)
1974年:107点(130試合)
1975年:96点(128試合)
1976年:123点(122試合)
1977年:124点(130試合)
1978年:118点(130試合)
1979年:81点(120試合)
1980年:84点(129試合)
───
[通算] 2170点(2831試合)

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  • 私がリアルタイムで見てきた中で間違いなく最強のスラッガー。彼をこえる長距離砲はおそらく出てこないだろう。
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