什器の消毒もこまめに 接触する部分を減らす工夫も また、接触感染を防ぐための有効な対応策として、来店者が商品や什器に直接手を触れずに買い物を済ますことができる体制を整えることも大切です。非接触型消毒器を店内の複数箇所に設置することで、来店者が商品を触った前後で小まめに消毒できる環境を作ったり、来場時に使い捨て手袋を配布し着用を促す、晴天時は自動ドアボタンに触れずに済むよう開けっぱなしにするといった方法もあります。
新型コロナウイルスはステンレスの表面には48時間、プラスチックの表面には3日間残存する可能性があると医学雑誌「The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE」に掲載された論文で発表されています。ドアノブやマネキン、ハンガー、ラック、階段の手すり、エレベーターのボタンなど不特定多数の人が触るものをこまめに除菌するほか、使い捨てが難しい什器については紫外線消毒装置を設置するなどの対応が必要です。衣類の繊維の中にもウイルスが残存する可能性があると言われているため更に徹底して対応するのであれば、来店者には商品のサイズ感の確認や試着のみに留めてもらいECでの購入を促すことで感染拡大のリスクを下げることができます。この他にも、商品の入った段ボールにもウイルスが付着している可能性があるので、納品業者からの受け取りにも除菌対策が必要になってきます。