ウイリアムズF1副代表、独立系チームでは「レース参戦が決定的な意義を持つ」と主張

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2020年04月22日 19:01  AUTOSPORT web

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ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)
ウイリアムズの副チーム代表であるクレア・ウイリアムズは、2020年シーズンにグランプリが開催されることはチームにとって「決定的な意義をもつ」と語った。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、これまで開幕戦から9レースが中止または延期となった。その数は今後も増えそうな状況で、F1の2020年シーズン開幕への動きは足踏み状態が続いている。

 ヨーロッパのほとんどの国では厳格なロックダウンが続いており、F1の開幕日が見通せなくなっている。一方、それによって莫大な額の収入減を余儀なくされているチームのいくつかは、存続が危ぶまれる事態になっている。

 ウイリアムズにとって、現在の危機に対抗するための唯一の手段は、レースが行われることだという。

「もちろん私たちは、レースを実施しても安全だとされる時期まで待たなければなりません。F1にとって、現在はとてつもなく厳しい環境だと言えます」とクレアは『Sky F1』のインタビューに応じて語った。

「私たちチーム代表者は、FIAおよびF1と、過去4週間にわたり非常に長い時間をかけて議論を重ねてきました。必要な手はなんでも打ち、私たち全員が無傷のままで今年1年間を乗り切れるようにするためです」

「その大きな要素は、特に私たちのようなチームにとっては、いつレースを再開できるのかという点です」

「私たちはF1で数少ない真の意味での独立系チームです。グリッド上で多数を占める競合チームたちが受けるような支援はありません」

「そんな私たちにとって、今年レースに参戦することが決定的な意義をもつのです。しかしお話したように、それはいつから安全に実施できるのかという事情にかかっています」

「とにかく、今年レーストラックに復帰できることを願うばかりです。そうなれば、私たちはチーム運営の努力をさらに続けられます」

 6月26〜28日に予定されているフランスGPは中止となる公算が高い。現在は、オーストリアのレッドブルリンクで無観客を想定したレースが2020年の開幕戦になると見られているほか、イギリスのシルバーストンで複数のレースが開催される可能性もある。

「今年の開催数は15レースになるのか、8レースになるのか、ゼロになるのか、まったく分かりません」

「当然、私たちとしては少なくなることよりも多くなることを望んでいます」

「今、チェイス・キャリー(F1のCEO)とF1は大変な仕事に向き合っていると思います。現在の状況下で、当初計画されていた22レースのうち、どのようにしてできるかぎり多くのレースをカレンダーに入れるのかという難しい課題です」

「ロックダウンがいつ解除されるかも分かりませんし、ある国で解除されたとしても、別の国で解除されるのかは未知数です」

「レースの実施にはとてつもなく多くの人がかかわっており、彼らをどのように移動させるかという問題があります。大人数が国境を越えるわけですからね」

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