フルーツは、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維など、美容と健康に役立つ栄養素の宝庫です。調理が不要で、手軽に食べられるところもいいですよね。
とはいえ、「1人で1個食べるのは大変だなぁ」と思うサイズのフルーツもありますよね。そんなときは、冷凍保存が便利です!
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、冷凍保存ができて、腸活にも役立つ旬のフルーツを3つご紹介します。
■冷凍で毎日続く!腸活に役立つ旬フルーツ3つ
(1)マンゴー
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これからが旬のマンゴー。人気のフルーツのひとつですね。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は、腸内に棲む善玉菌のエサとなる働きがあるため、腸活に欠かせない存在です。
一般的な野菜や果物は、スジっぽい不溶性食物繊維が多く含まれるのですが、マンゴーは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が1:1のバランスで含まれています。意識しないと摂りにくい水溶性食物繊維が、美味しく摂れるフルーツです。
一口大にカットしてから冷凍し、半解凍で食べると、シャーベットのような食感が楽しめます。冷蔵庫で自然解凍してもかまいませんが、実が柔らかくなります。
(2)パイナップル
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東洋医学では、パイナップルは攻下類(こうげるい)に分類され、便秘やむくみ、消化不良による下痢の改善に用いられるフルーツです。
とくに、体内に熱がこもりやすい体質の方に適しています。夏になると、身体がほてってむくみやすく、便秘がちになる方におすすめです。
食べやすい大きさにカットして、冷凍しましょう。冷凍のまま食べても、半解凍で食べても、どちらでも美味しく食べることができます。
完全に解凍してしまうと、パイナップルらしい食感が失われてしまいますので、スムージーやコンポートなどに使いましょう。
(3)キウイフルーツ
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1個でバナナ3本分の食物繊維が摂れるキウイフルーツ。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維もバランスよく含まれています。
とくに、キウイフルーツに含まれる食物繊維は、短鎖脂肪酸のひとつである酪酸産生菌に働きかけ、キウイフルーツを食べることで腸内の酪酸の濃度が高まることが分かっています。
短鎖脂肪酸は、大部分が腸の活動のエネルギー源となりますが、そのほか、脂肪の蓄積を抑える、食欲をコントロールする、エネルギー代謝を高めるなど、総合的な肥満の予防効果が期待されている成分です。腸内環境を改善してダイエットしたい方は、毎日キウイフルーツを食べてみましょう!
食べやすい大きさにカットしてから冷凍します。そのまま食べる場合には半解凍で食べましょう。完全に解凍すると、形が崩れてしまいます。そのまま食べるというよりは、キウイソースとしてヨーグルトに入れたり、スムージーに使うのがおすすめです。
私たちの腸内細菌は、私たちが食べたもので作られます。腸内細菌にやさしい食生活を心掛けて、腸内環境をいい状態に保ちたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)