F1ボス、2020年カレンダー構想の進捗状況を発表。予定外のグランプリ開催の可能性を認める

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2020年05月08日 08:11  AUTOSPORT web

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2019年F1ドイツGPスタート
F1のCEOチェイス・キャリーが2020年カレンダーの構想について最新の状況を語った。7月のオーストリアでの2連戦で開幕することを目指しており、もともとは予定していなかったサーキットで開催することも検討しているという。

 新型コロナウイルス感染拡大により、現時点で最初の10戦が延期か中止となっている。
 キャリーCEOは、4月27日の声明で、最初のレースは7月3日から5日にオーストリアで開催することを目標としており、序盤は無観客で実施し、合計15戦から18戦を行うことを目指すと語った。

 その後、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンが、オーストリアなど一部サーキットで2週にわたってレースを行うことは「魅力的なアイデア」であるとコメントしている。

 今週の記者会見で、キャリーCEOは、カレンダー再構築についての最新の状況について語った。そのなかで、2020年にグランプリを開催する予定がなかったサーキットとも、実施可能かどうか話をしていることを明らかにした。

「オーストラリア以降、精力的に取り組みを続け、2020年レースカレンダーをまとめるため、プロモーターの皆さんに積極的にコンタクトをとっている」とキャリー。

「主な課題はふたつある。レースを開催できる場所を特定すること。そして、そこでレースを開催するために、必要な人員と設備を運ぶ方法を決めることだ」

「全プロモーターと協議を行っている。あらゆる選択肢について検討するため、いくつか、2020年カレンダーに現在掲載されていないサーキットとも話をしている」

 できるだけ多くのグランプリを開催するために、2020年カレンダーに含まれていなかったサーキットでも実施される可能性があることは、以前から報じられており、4月末にはドイツのホッケンハイムのボスが、今年のグランプリ開催についてF1側と協議していることを認めた。その他にも、イモラ、ポルトガル、マレーシアでの開催が検討されているとSky Sportsは伝えている。

■「オーストリアで2戦、8月にもレース開催のプランを進めている」とCEO

 キャリーCEOはさらに、開幕戦として考えているオーストリアでは、2週にわたってレースを行う計画があると認めた。オーストリアの次に予定されているイギリス・シルバーストンでも、2戦開催について検討されているものとみられている。

「我々は今シーズンを7月4日と5日の週末にオーストリアでスタートすることを目指している」とキャリー。
「オーストリアでは7月11日と12日の週末にもレースをする可能性が高いだろう」

 キャリーは、状況によっては今年はレースを全く開催できない可能性はゼロではないとも認めているものの、現時点では、カレンダー再構築の作業に関し、ポジティブな感触を持っていると語った。

「例年はサマーブレイクが行われていた8月に何戦か開催し、9月初めにヨーロッパでのレースを追加するスケジュールを検討し、まとまりつつある段階に来ている」

「カレンダー序盤は無観客で開催することになるだろう。しかし、後半にはファンに入場してもらうことが可能になればと考えている」

「全員を各レース地に安全に移動し、人々が安全な形で過ごし、作業できるようにするために必要となる手順を見極めるべく、FIA、地元当局、その他の専門家と協力し合って取り組みを行っているところだ」

「今年開催することが可能であり、それを望んでいる場所の数について、これまで以上にポジティブな感触を持っている」

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