「レースの予算を工面することがF1全体で難しくなっている」とウイリアムズF1副代表が懸念

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2020年05月11日 13:11  AUTOSPORT web

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ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)
ウイリアムズF1の副チーム代表を務めるクレア・ウイリアムズは、2020年シーズンが中止となった場合、“多くのチーム”を失うことになる可能性があるとというのは恐ろしいことだと語っている。

 現在の新型コロナウイルス危機の渦中で、F1はシーズンを立て直そうとしている過程にあるが、これまでのところF1世界選手権のうち10戦を中止、または延期せざるを得なくなっている。

 2020年シーズン開幕が7月初旬に計画されている一方、F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは木曜日のウォール・ストリートとの電話会議で、今シーズンにレースを開催できない“わずかな可能性”が今もあると語った。

 クレアによると、万が一その暗い見通しが現実のものとなったら、いくつかのチームに暗闇と破滅をもたらすことになるという。

「もしレースを再開することができなかったら、私たちは1チームや2チームだけでなく、多くのチームを失う可能性があるというのは恐ろしいことです」とクレアは『Sky Sport F1』ポッドキャストで語った。

「F1の財務モデルでは、すべてのチームが、コンストラクターズ選手権で達成した結果を元にした分配金を受け取ることを当てにしています」

「それがないということ、また今の時点ではスポンサーシップもF1であるべきレベルに達していない事実が相まって、レースを行う予算を工面することがF1全体で本当に難しくなっています」

 F1は7月にオーストリアGPで始動しようと懸命に取り組んでおり、開幕戦をできる限り最も安全に開催できるように、ロジスティクスと運営プランを考案している。クレアは、チームメンバーの安全と健康については妥協するつもりはないと語った。

「チームが確実に生き残れるようにレースを再開することと、スタッフの安全を確保するという非常に重要な現実を比較検討しなければなりません」

「それによってチームが犠牲になるようなことは望んでいません。グローブで仕事をさせようが、出張を頼もうが、私たちのスタッフの安全性は絶対的に最重要なことなのです」

「適切な時期になるまで、私たちがスタッフをレースに送り出さないことは明らかです」

「F1が行っていることについては承知しています。彼らは多くの時間と労力をこの件に注いでおり、安全なかたちで私たちをレースに戻すために何ができるかを検討しているのです」

「彼らは必要となる健康と安全についてのレギュレーションについて、可能な限りすべてを取り入れようとしています。また、私たちが実際にレーストラックに戻る前に正しい方法でレギュレーションに準拠できるようにしようとしているのです」

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