『フレンズ』フィービー役女優、今の時代に制作されていたら「キャスト“全員白人”はあり得ない」

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2020年05月18日 12:32  Techinsight Japan

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フィービー・ブッフェ役を演じたリサ・クドロー
人気ドラマ『フレンズ』でフィービー・ブッフェ役を務めたリサ・クドローが、このほど英紙『The Times』のインタビューに応じた。そのなかでリサは、同ドラマの現代版があったとしたら主要キャスト6人全員が白人という設定になることは「あり得ないでしょうね」と明かした。

昨年9月に放送開始から四半世紀の節目を迎えたドラマ『フレンズ』。1994年から2004年までの10シーズンに計236話を放送した同作は、ニューヨーク・マンハッタンに暮らす男女6人のドタバタな日常を描いたNBCの人気シットコムだ。

レイチェル・グリーン(ジェニファー・アニストン)、モニカ・ゲラー(コートニー・コックス)、モニカの兄ロス(デヴィッド・シュワイマー)、チャンドラー・ビング(マシュー・ペリー)、ジョーイ・トリビアーニ(マット・ルブラン)、フィービー・ブッフェ(リサ・クドロー)の6人が大都会で恋に友情に大奮闘、笑いあり涙ありのストーリーは、毎回視聴者の心を鷲掴みにした。

そんな国民的ドラマ『フレンズ』だが、主要キャスト6名全員が揃いもそろって白人であることから、登場人物の「多様性に欠ける」点が常々指摘されてきていた。フィービー役を演じたリサ・クドローも、このたびの英紙『The Times』のインタビューで「『フレンズ』が今の時代に制作されていたら、どんな点が変わっていると思うか」について、

「キャストが全員白人っていうのは、絶対にあり得ないわね。」

と語っている。

しかし四半世紀も前に制作された『フレンズ』は「何が間違っていたか」という視点で見るのではなく、「タイムカプセル」として捉えるべきだとも発言。さらには同性愛者であることを妻にカミングアウトされ離婚するも、その後は元妻とともに自身の息子を共同親権で育てていくというロス・ゲラーの役どころや、リサ自身が演じたフィービーの代理母出産エピソードなどを例に挙げ、

「『フレンズ』は当時にしては時代を先取りしていたわ。」

とも振り返った。

過去にはレイチェルを演じたジェニファー・アニストンが、スマートフォンの普及により人同士のリアルなコミュニケーションが希薄になっていることを指摘、カフェやアパートで繰り広げられる登場人物達のリアルな会話がストーリーのメインである『フレンズ』は、今の時代では「成り立たないでしょうね」と述べていたが、そんななかでも世代や時代を超え同ドラマがここまで長く人々に愛される理由について、リサは次のように自身の見解を述べている。

「愉快なコメディっていうのもあるけど、やっぱり人と人との繋がりだと思う。」
「今の若い世代の人達って自分では気付いていないかもしれないけど、人同士のリアルな繋がりにノスタルジックな感情を持っているのよね。それはパンデミックだからじゃなくて、もっと前からのことよ。」

なお今月、1回限りのスペシャル企画でキャストが“リユニオン(再結集)”することが決まっていた『フレンズ』は、3月下旬の収録が延期され、現時点では新たな収録日や放送日は確定していない。

画像2枚目は『Lisa Kudrow 2020年2月21日付Instagram「It’s happening @HBOMax」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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