秋元才加、鈴木亮平も進出! パッとしなかった「全米デビュー」日本人俳優は?

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2020年05月19日 17:42  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

 元AKB48の女優・秋元才加のハリウッドデビューが話題を呼んでいる。人気戦争アクションシリーズ『山猫は眠らない8(仮題)』に出演、暗殺者の一人を演じる。日本では本格的なアクションを演じる機会が少なかっただけに、ハリウッド進出によって大作映画への出演も夢ではなくなってきた。今回の出演について業界関係者は次のように語る。

「今回の作品は、DVDや配信でリリースされるもので、ハリウッド映画デビューというのは少々大げさです。ただ、ここから次の機会をつかむ可能性は十分あります。ハリウッドでは、白人がキャスティングで優遇されているという批判を意識して、意識的にアジア人が起用されることが今は増えている。アクションができて英語も話せる秋元は、ブレークするかもしれません」(業界関係者)

 一方、ロバート・デ・ニーロばりに役に合わせて体重の増減もいとわない俳優・鈴木亮平も、アメリカで配信されるドラマ『トウキョウ・バイス』への出演が明らかになっている。ジャーナリストのジェイク・エーデルスタインの著書『トウキョウ・バイス アメリカ人記者の警察回り体験記』をドラマ化したもので、主人公の記者役をアンセル・エルゴート、上司役を菊地凛子、警視庁の刑事役を渡辺謙、そして暴力団の幹部を鈴木が演じるという。前述の業界関係者は、海外からもすでに鈴木には注目が集まっていると語る。

「186センチの長身、英語も堪能で演技の幅も広いだけに、日本人をキャスティングするときには即戦力となります。アメコミ映画からシリアスなドラマまでこなすことができるでしょう」(同)

 3月から日本での撮影が始まっていた『トウキョウ・バイス』は、新型コロナウィルスの影響で撮影が中断。現在は再開時期が模索されているという。鈴木の起用は、同作に出演する渡辺の推薦が大きかったと映画ライターは語る。

「映画『ラストサムライ』(2003年)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、ハリウッドで市民権を得た渡辺は、この功績を次の世代につなげたいと、日本の若い世代の俳優にも目をかけています。自身が英語で苦労した分、すでに話せる鈴木は、演技力からしても“後継者にふさわしい存在”だと認めているのでしょう」(映画ライター)

 もう一人、渡辺がバトンを託したのが俳優・小栗旬。米映画『GODZILLA ゴジラ』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に出演した渡辺の後を受けて、シリーズ第3作となる『ゴジラVSコング(原題)』に小栗の出演が決定。まさに破格の待遇であるが、もっとも、こちらは前途多難という声もある。

「コロナの影響で、『ゴジラVSコング』の公開が、今年の3月から11月に延期となりました。状況によっては配信で公開されるというウワサも一部にあります。ハリウッド進出映画が配信に終わっては、泣くに泣けないでしょう。ただ無事に劇場公開されても次がどうなるか。ハリウッド映画は全て製作がストップしていますし、しばらくは再来年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に力を注ぐことになるのでは?」(同)

 華々しく「ハリウッド進出」が報じられながら、その後はパッタリと続報を聞かなくなる俳優も数多い。アメリカに移住した伊藤英明は昨年、ジャン・レノ主演のアクション映画『Doorman(原題)』でハリウッド映画デビューすると報じられたが、その後、映画が完成したという話は聞こえてこない。現在は、大河ドラマ『麒麟がくる』や、5月の公開が延期となった映画『燃えよ剣』など、国内の時代劇で存在感を見せているが、ハリウッド進出はどうなってしまったのか? 

「『Doorman』はルーマニアでの撮影が終わり、編集中です。伊藤は英語が得意ではなかったようですが、この作品のセリフは全て英語。心配する声もありましたが、監督は日本人の北村龍平なので、コミュニケーションには問題なかったといいます。ただし、役はそう大きなものではなさそうです」(前出・業界関係者)

 ハリウッド大作に出演しても役が予想以上に小さく、失笑を買う場合がある。モデルのローラは映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』に出演したものの、登場シーンは5分にも満たず、公開当時のネットでは「どこに出てた?」「事前にローラが出てくるとわかっていなければ気づかないレベル」「これがハリウッドデビュー?」と厳しい声が上がった。その後、ハリウッドでの活動について、ローラはオーディションを受けてはいるものの「向いてないなと思って」と語るなど、世界の壁の厚さを実感した様子だった。

 同じように、大ヒット作『アルマゲドン』に出演した松田聖子も、「数回見てもどこに出ているのかわからない」と言われるほどのチョイ役で出演。

「タクシーの乗客役で、ちゃんと出演しています(笑)。10秒ほどですが」(前出・映画ライター)

 90年代半ば、歌手としても全米進出を進めていた聖子は、当時、相次いでハリウッド映画にも出演。『サロゲート・マザー』では堂々たる主演を飾ったことが大きな話題を呼んだが、実はこれには裏があるという。

「製作は東映ビデオ、企画は日本側で作り、アメリカのスタッフに作らせた“疑似アメリカ映画”です。日本以外では劇場公開されずにビデオのみでした。聖子さんが出演した純粋なハリウッド映画は、『アルマゲドン』と『わたしが美しくなった100の秘密』ぐらい。どちらもセリフは一言か二言。それが本当の実力ということでしょう」(同)

 結局、ローラも聖子もハリウッド撤退を余儀なくされたが、こうした過去の失敗から学び、渡辺に続く世界で活躍する日本人俳優が生まれることを期待したい。

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