ル・マン24時間:“北米フェラーリの雄”リシが3人目にグーノンを指名。フランス人トリオで参戦へ

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2020年05月22日 11:51  AUTOSPORT web

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フェラーリを象徴する真紅ではなくブルーを基調としたスペシャルカラーで2019年のル・マン24時間に挑んだリシ・コンペティツィオーネ
リシ・コンペティツィオーネは6月から9月に延期された2020年のル・マン24時間レースに出場することを再確認し、LM-GTE Proクラスで戦う『フェラーリ488 GTE Evo』を駆るドライバーとして、すでに明らかにされていたセバスチャン・ブルデーとオリビエ・プラのパートナーにジュール・グーノンを指名した。

 アメリカ・テキサス州ヒューストンを拠点とするリシは、2019年のル・マンで起用したグーノンをふたたびフィーチャーした。これにより同チームのドライバーラインアップは今年2月にSportscar365によって報じられたとおり、オールフランス人メンバーで組まれることになっている。

 チーム代表を務めるジュゼッペ・リシによると、ベントレーワークスドライバー“ベントレー・ボーイズ”のひとりであるグーノンがチームに加わるという決定は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響を受けて正式発表が遅れたという。

「3月に世界がおかしくなってしまったため、我々は腰を下ろして何が起こるかを観察していた」とリシは述べた。

「ル・マンは世界でもっとも重要なレースのひとつであり、スポーツカーレースとしては最大のレースだ。今年は(北米を主戦場とする)いくつかのチームが撤退してしまったが、我々は予定どおりにレースを戦うつもりだ」

 リシ・コンペティツィオーネは、コア・オートスポーツが運営するポルシェGTチームとプラット・アンド・ミラーのコルベット・レーシングが相次いでル・マンから撤退したことで、北米からフランス伝統の耐久レースに参加する唯一のGTE Pro挑戦者となる予定だ。

 ただし、EUの国境は健康危機のために現在閉鎖されており、今季のル・マンが開催される9月にアメリカ人がフランスに入国できるかどうか定かでない状況が続いている。

 過去3度にわたって栄冠を手にし、合計7回のポディウムフィニッシュを飾っているフェラーリチームのボスは「オールフレンチドライバーのラインアップは少し予想外だったかもしれないが彼らは皆、ル・マンやその他のレースで自身の価値を証明してきた才能あるドライバーたちだ」と起用の理由を語った。

「(フォード・チップ・ガナッシに所属していた)オリビエ・プラとセバスチャン・ブルデーはここ数年、私たちのチームのライバルとして戦ってきたが、ふたりともル・マンでの経験が豊富でサーキットに関する知識も素晴らしいものを持っている」

「オリビエは強力で戦略的なドライバーだ。ル・マンが故郷のセバスチャンはこのトラックを熟知しており、過去に在籍したチームで成功を収めている」

「ジュールは昨年、我々のチームのために良い仕事をしてくれたので、仲間のフランス人たちと一緒にドライブができるよう招待した。ル・マンはいつも私たちのチームにとって特別なレースであり、それは今年も例外ではないよ」

 近年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権へのフル参戦を中断しビッグレースに限ったスポット参戦に留まっているリシは、1月のデイトナ出場に続き3月に開催される予定だったセブリング12時間にもエントリーしていた。しかし、同イベントが11月に延期となることが発表された現在、チームからセブリング参戦の公式発表はなされていない。

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