アリアナ・グランデ&ジャスティン・ビーバー、若手ラッパーの「金さえ出せば1位が獲れる」に猛反論

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2020年05月22日 13:02  Techinsight Japan

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Techinsight Japan

アリアナ&ジャスティンのコラボ曲『Stuck with U』(画像は『Justin Bieber 2020年5月9日付Instagram「@1strcf @arianagrande @sb_projects」』のスクリーンショット)
今月初旬にリリースされ、瞬く間にビルボードチャートのトップに昇りつめたアリアナ・グランデ(26)とジャスティン・ビーバー(26)のコラボ曲『Stuck with U』。同MVには多数の豪華セレブ達だけでなく、アリアナの新恋人ダルトン・ゴメスさんも登場し大きな話題となった。しかし同時期にリリースした若手男性ラッパーが、ビルボードのランキング結果に納得がいかず不服を申し立てた。それに対してアリアナとジャスティンも反論し、Instagramを介してバトルが勃発した。

このほど「ビルボードはランキングを操作している!」と難癖をつけたのは、レインボーカラーの髪と全身タトゥーが目立つ若手男性ラッパー「テカシ・シックスナイン(Tekashi 6ix9ine、24)」だ。2018年11月から強盗やギャングと関連した殺人未遂幇助、麻薬取引などの複数の罪で刑務所に収監されていたテカシはつい最近出所したが、過去に何度も警察沙汰になるほどの問題児として知られている。ヒップホップ界では珍しくないが、彼の生い立ちは悲惨なものであった。13歳の頃に父親が殺害されたテカシこと本名ダニエル・ヘルナンデスは、それ以降人生が狂い始めた。学校を中退し、家計を支えるために薬物取引の仕事や数々の犯罪に手を染めるようになったのだ。その頃からダニエルは、ヒップホップやアニメなどの影響を受け「テカシ・シックスナイン」としてのスタイルになっていく。数字の“69”のタトゥーを全身に施し、その数は200以上にもなるという。

その派手な外見と問題児ぶりがSNSで話題となり、音楽制作を始めるようになったテカシ。2017年にラッパーとして初のシングル『GUMMO』をリリースし、ビルボードチャートにランクイン。そしてカニエ・ウェストやニッキー・ミナージュとのコラボも実現させ、人気ラッパーとして音楽キャリアの形成に成功した。

そんなテカシは出所後初となる楽曲『GOOBA』をリリースしたが、現地時間15日にテカシは所属する音楽レーベルから『Say So』(ドージャ・キャットとニッキー・ミナージュのコラボ曲)に相次いで『GOOBA』が2位になると連絡を受けていた。この時点で、アリアナ・グランデとジャスティン・ビーバーの『Stick with U』は5位という予測だったそうだ。しかし結果として、アリアナらがトップに這い上がり、テカシは3位に。そのことに納得のいかないテカシは、自身のInstagramにて「ビルボードはアリアナとジャスティンを贔屓している」と主張するビデオを投稿したのである。

現地時間16日、テカシは「ビルボードはお気に入りの歌手を贔屓しているんだろう? 今まで首位を獲れなかったアーティスト達にちゃんと説明してくれ」と記し、ビデオの中で次のように主張した。

「ビルボードは金さえ出せば1位が獲れて、何らかのランキング操作をしているっていうことなら俺はがっかりするよ。俺は早急にこの事実をはっきりさせてやろうと思う。」

テカシのビルボード非難は止まらず続けて18日、ビルボードが『GOOBA』のストリーム再生回数を数え間違えているとも断言。さらにアリアナ&ジャスティンが首位を獲得した理由の1つとして、「6枚のクレジットカードから3万単位もの曲がダウンロード(購入)されており、“不正購入”している」と主張したのだ。ビルボードにはこのことを説明するように求めたものの、「情報非開示」と拒否されてしまったという。テカシはこれらのことからアリアナ&ジャスティンサイドと何かしら絡みがあると指摘した。

これに対してアリアナ・グランデは18日、テカシに反論するかのようにビルボードが発表したチャートトップ10の画像をInstagramにアップ。そのランキングは、『Stuck with U』を首位に、2位『Say So』、3位『GOOBA』と並んでいる。アリアナは「みんないつもサポートしてくれてありがとう」と書き出し、長文を綴った。その中でアリアナはテカシのいう「1位を買収した」という主張に対して、このように反撃している。

「普段はあまりこういうことには触れないけど、少しばかり言わせてほしいことがあるの。(変な批判や言い争いには無駄なエネルギーは使いたくないけど、ちょっとこれに関してはやりすぎだと思う。)私のファンが音楽を買うの。ジャスティンのファンが音楽を買うの。私達のファンが買うの(規定通りカード1枚で、4曲しか購入できないわ)。彼らは私のためになんでもする人達じゃない。でもありがたいことに私にはいつも応援してくれるファンがいる。」

ジャスティン・ビーバーもアリアナに加担し、「(テカシの供述は)嘘だ」としてInstagramストーリーでこう説明した。

「1枚のクレカで最大4曲しか買えない。この規定は絶対。」
「テカシはストリーム再生回数が数えられていないっていうけど、もちろんビルボードはちゃんと数字を把握している。これは国内の音楽チャートだから国内のストリーム数を表しているのであって、彼が数えているのはグローバルストリーム数なんだ。」

その後もテカシはアリアナに反論し返すが、翌日になると「まあ、べつにいいさ。次は首位獲得してやるから」と宣言し、6枚のクレカを手にした写真を投稿した。どうやらビルボードから説明を受け、納得したと見られている。その証拠に、ビルボードは公式サイトにてランキングの仕組みについて明かしていた。なお今回、バトル勃発の原因となったテカシが16日に投稿した動画は削除されている。

画像は『Justin Bieber 2020年5月9日付Instagram「@1strcf @arianagrande @sb_projects」』『IM BACK AND THEY MAD 2020年5月19日付Instagram「Don’t worry we going #1 next time」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MIE)
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