Stray Kids、最新シングル『TOP』はK-POPシーンで異例の作品に? 『神之塔』OP/EDテーマや3カ国同時展開の新しさ

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2020年05月27日 21:21  リアルサウンド

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Stray Kids

 3月18日にアルバム『SKZ2020』で日本デビューした8人組のK-POPグループ・Stray Kids(通称:スキズ)が、6月3日に日本での1stシングル『TOP -Japanese ver.-』をリリースする。2PM・GOT7・TWICEなどが所属するJYPエンターテイメント所属で、2018年のデビュー時には韓国内の新人賞で11冠を獲得しており、昨年「MIROH」「Levanter」で音楽番組1位を獲得している(M COUNTDOWN)。ワールドツアーも成功させ、新人としては欧米圏のKPOPファンの間ですでに認知度と人気の高まっている注目の若手グループだ(参考:日本デビューのStray Kids、彼らならではの面白さとは “楽曲派”も楽しめるグループ性を解説)。


参考:日本デビューのStray Kids、彼らならではの面白さとは “楽曲派”も楽しめるグループ性を解説


 今作は2010年から韓国のNAVER WEBTOONにて連載を開始以降、世界で45億ビューを記録し、28カ国語に翻訳されている人気ウェブコミック『神之塔』のアニメ版主題歌だ。『神之塔』のアニメーションは、アメリカのアニメーション制作参加によりエミー賞受賞経験もある日本のテレコム・アニメーションフィルムが制作し、アジアだけでなく、アメリカの日本アニメ・コミックの海外配信大手・Crunchyrollを通して欧米圏でも広く配信される国際的なプロジェクトとなっている。


 それに合わせ、「TOP」は韓国語・日本語・英語の3カ国語でリリースされ、展開地域に合わせた言語のオープニング・エンディングバージョンが採用されている。Stray Kidsは英語ネイティブのメンバーも在籍し、もともと英語圏での人気が高い。先日の日本デビュー時にも日本語バージョンの楽曲を発表しているが、最初から3カ国語バージョンをリリースする前提での楽曲制作というのは、様々な言語での楽曲制作やパフォーマンスが一般的なK-POPの世界でも珍しい。


 また、韓国ではドラマやアニメーションのOST(オリジナル・サウンドトラック)をK-POPアイドルが担当することはあるが、いわゆる日本スタイルの「アニメ」作品において、作品の第一印象ともなるオープニング主題歌への注目度はそれ以上に特別なものだ。日本のアニメがサブカルチャーとして世界的に浸透した現在、アニメの主題歌は海外のファンがJ-POPやJ-ROCKを知る大きなきっかけのひとつにもなっている。


 それくらい「作品の顔」の一部にもなりうるのが主題歌だが、「TOP」はただのタイアップソングではなく今作のために書き下ろされた歌詞であり、そこには原作のストーリーが込められている。ハードなラップから始まり、切なげでメロディアスなサビからまたラップパートへと移り変わってゆく転調のバリエーションにはStray Kidsらしさがある。また、ストリングスが印象的なアレンジは原作の壮大な世界観をイメージさせるようだ。一方、エンディングの「SLUMP」は原作のマクロなイメージを表すような「TOP」とはまた違う、主人公・夜の心情を描写したような切ない歌詞とアレンジが秀逸だ。


 Stray Kidsは日本でもすでに人気の2PM、GOT7、TWICEの所属するJYPエンターテインメント所属だが、先輩グループ達との大きな違いとして、デビュー前からメンバー自ら作詞・作曲・プロデュースまで手がけているという点がある。


 K-POPシーン、特に男性グループでは「自作グループ」「セルフプロデュース」を掲げることはもはや珍しくないが、実際はアルバムのメインとなる活動曲においては事務所所属のプロデューサー主導というパターンも多い。Stray Kidsでは3RACHAというユニットでデビュー前からInstagramやSound Cloudで楽曲を発表してきたバンチャン、ハン、チャンビンの3人がメインで曲作りに関わっており、編曲やボーカルディレクティングまで自ら行なっている。


 JYPの創始者(現在は取締役・プロデューサー)のJ.Y. ParkもStray Kidsのことを「『Stray Kids』のことはいつも他の所属歌手とは違った感情で見ることがある。常に自分たちで判断して動くアイドルなので、いつも観察者の気持ちで見ている。今後もこのように臨めばとても成長するのではないか」と語っていた。(参考:KBS『不朽の名曲』)


 それ故にタイトル曲のアレンジや取り入れているジャンルは、EDMやヒップホップを軸にしながらも時にややマニアックな印象があるが、いわゆる「K-POP」らしいイメージや韓国内でのアイドルポップスの流行を追うというよりは、自分たちならではのオリジナリティを優先して追求しているように見える。そのようなサウンドに、K-POPならではとも言えるキレよくシンクロした多人数でのダンスパフォーマンスをきっちりと乗せて来るところは、Stray Kidsならではの魅力と強みと言えるだろう。


 今回の「TOP」ではウェブコミックというイメージソースがあるためか、Stray Kidsの普段の活動曲とはまた少し違う新しいキャッチーさも感じられるようだ。アニメーションの独自オープニング/エンディング、しかも3カ国語バージョン同時展開というK-POP界でも異例の試みに相応しく、また新たな側面を見せてくれたStray Kids。本格的な日本デビューを果たした今、これからの世界的な活躍を楽しみにしたい。(DJ泡沫)


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